犬がトイレで寝るようになった!4つの理由と解決策をご紹介
子犬がトイレシートの上で寝てしまうというお悩みは、どの家庭にもあること。しかし成犬になっても同じことが合ったりします。シートが未使用ならばまだいいのですが、排泄後の場合は、犬が汚れるだけではなく病気の心配もあるため、やめさせたいものですよね。なかには排泄はうまくできるにもかかわらず、わざわざトイレで寝てしまうというケースも見られます。犬はきれい好きなはずなのに、なぜトイレシートの上で寝てしまうのでしょうか?今回は、その理由と対策について解説します。
目次
犬がトイレで寝る理由は大きく4つ
犬がトイレで寝てしまう原因はひとつではありません。さまざまな理由が考えられますが、トイレが犬にとってイヤな場所であれば寝ないはずです。それでは子犬の場合は、トイレと寝床の区別がついていないのでしょうか。まずは、なぜトイレで寝てしまうのか、考えられる原因を探ってみましょう。
1.トイレで寝ることが快適
トイレで寝るからには、犬にとって都合の良いことがあるはずです。その理由として最もシンプルなのは、不快ではなく快適だから。快適さを覚える具体例としては、トイレシートの感触が気持ちいい、夏などはひんやりとして気持ちいい、トイレトレーの素材が気に入っている、トレーの形やサイズが寝る上で身体に合っている、囲い付のトレーだと安心感がある、自分の匂いがして落ち着くなどさまざまな理由が考えられます。
2.トイレと寝床は別ということを理解していない
トイレと寝床は別ということを理解していないことが原因の場合もあります。トイレと寝床が近すぎたり、匂いが一体化している場合は、理解していないのではなく、犬にとってはその境目が不明確になっている可能性もあります。
3.寝床で寝ることにストレスがある
ハウスに設置してあるベッドが気に入らない可能性もあります。また、落ち着かない、うるさい、狭すぎる(広すぎる)、寒い、暑い、感触がイヤ、などの理由でストレスを感じていることも考えられます。仔犬の場合は、寝床から飼い主がよく見えないケースもストレスとなることがあります。
4.飼い主にかまってもらえる
トイレで犬が寝てしまうと、飼い主は寝床に戻そうとしたり「そこはダメ」などと注意をします。トイレシーツやトイレトレーで遊んでいても同じように、犬に注意をします。これを注意されていると感じずに、飼い主がかまってくれたと思っているケースが多くあります。かまってほしい犬は、飼い主の気をひくために、あえてトイレで寝る可能性があるのです。
犬がトイレで寝るを解決するために|トイレのしつけのコツを知ろう
子犬がトイレで寝ることを防ぐためには、まずはトイレそのもののしつけをきちんとすることが近道です。そのしつけのコツは2つ。ひとつは常に観察すること、もうひとつが失敗しても怒らず、成功したら褒めることです。この2つを最初から行えば、犬がトイレを排泄の場所であると認識でき、トイレで寝ることを防ぐことができます。
トイレスペースを独立させる
トイレが排泄の場所であるとはっきり認識させるためには、トイレ用のケージを別に用意することも一つの方法です。また、犬種によっては、トイレと居住スペースが同じであることを嫌います。部屋に余裕がある場合は、ケージを2カ所に設置した上で、トイレトレーニングをしてみてください。
成功させるためには常時観察を
常に観察する目的はトイレの失敗をさせないこと。成功したことを大げさに褒める、これを繰り返すことが最も近道です。目覚めたあとや食事後など、トイレをしそうなタイミングを忘れずにトイレに誘導し、成功を積み重ねれば、トイレは排泄の場所であると認識してくれます。トイレで寝ることを防ぐには、子犬のトイレサインを見逃さないように常に観察することがポイントです。また、犬に失敗はつきもの、けっして怒らず成功したら大げさに褒めることが大切です。トイレを失敗しないためには、成功体験の積み重ねが大切です。
「犬がトイレで寝る」を解決するために|習性を知って原因を取り除こう
問題を解決するにはその原因を取り除くことが大事!そこで原因の特定がポイントとなりますが、そのためには犬の習性を知っておく必要があります。原因の特定と解決のために必要な犬の習性と行動を理解しておきましょう。
犬はきれい好きで快適なところで寝る
犬はきれい好きです。寝床が汚れていたり、食事スペースに近すぎると、トイレの方がきれいだと感じて、寝てしまいます。さらにトイレシートに使用されている吸水ジェルは、足裏感覚がソフトで断熱効果があるため、暑いときは涼しく寒いときは暖かく感じることから犬にとって快適な場所となってしまいます。犬は、快適なところを好んで寝るため、トイレよりも寝床の方が快適になるように改善しましょう。
犬は安心する場所で寝る
犬はもともと、穴を掘り、そこで休むという習性を持つ動物です。ペットとなってもその本能は残り、狭いところが安心できる場所として好む傾向があります。また、自分の匂いがするところも安心できる場所です。そのことから、寝床よりトイレの方が狭かったり、排泄した後のトイレシートをそのままにしておくと、自分の匂いがする落ち着く場所としてトイレを寝床として選んでしまう可能性があります。
また、寝床が眩しかったり、うるさかったり、人などが頻繁に通る場所の場合も、トイレの方が落ち着けると感じてしまいます。もし寝床よりトイレの方が落ち着く条件が揃っていると感じたら、トイレシートをこまめに交換したり消臭スプレーで匂いを消しすことをはじめ、トイレと寝床の位置を入れ替える、寝床を天井があり囲まれた小さめのスペースにする、飼い主の匂いをつけるなどの工夫が必要です。
“犬はきれい好き”を信じて、気長に構えた方が得策
残念ながらトイレで寝ることを防ぐにはコレ!という解決策はありません。まずはトイレトレーニングを完璧に行うことが大切です。また、寝床の方がトイレより快適に眠れるようにする対策を行うことも有効です。子犬のうちは、トイレで寝てしまっていても、きれい好きな犬のこと、成犬になればトイレで寝るという行動も自然と消えていきます。トイレは排泄の場所であることを認識できるように、しっかりとトイレのしつけを行うことが大切です。
この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。
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