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サイトハウンド(視覚ハウンド)という犬種グループの歴史と代表的な犬種

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牧羊犬や牧畜犬・鳥猟犬・獣猟犬・愛玩犬など、さまざまな犬種グループたちが、古来から人間たちを助け、人間と共に暮らしてきました。そんな中、視覚で獲物を見つけ、走力で捉える犬種グループのことを総称して「サイトハウンド(視覚ハウンド)」と言います。ここではサイトハウンドの犬種グループの歴史と代表的な犬種、家庭に迎える際の注意点などをご紹介します。

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目次

  1. サイトハウンド(視覚ハウンド)という犬種グループについて
  2. サイトハウンドは古い歴史を持つ犬種
  3. サイトハウンドグループの代表的な犬種
  4. サイトハウンドとして活躍するための訓練方法
  5. サイトハウンドを家庭に迎える際の注意点
  6. サイトハウンドは穏やかで優しい性格の犬種

サイトハウンド(視覚ハウンド)という犬種グループについて

イタリアングレーハウンド
Skica911

「サイトハウンド」とはジャパンケネルクラブで10グループ目に分類されている視覚ハウンドのことです。優れた視力を持ち獲物を捕らえるため、走力もかなりあります。獲物を追跡する能力もあり、臨機応変に行動できる賢い犬です。

比較的おとなしい傾向の犬種が多いですが、鳥や小動物が走っている姿を見ると追いかけたくてウズウズしてしまいます。この犬種グループはたくさんの運動量が必要になるため十分な散歩が必要です。また、動くものに興味を示し、急に走り出す可能性があるため、散歩中は注意が必要となります。

サイトハウンドは古い歴史を持つ犬種

地球儀
Neil Tackaberry

サイトハウンドグループに所属する「アザワク」という犬種は、何千年も前からサハラ砂漠の壁画に描かれていたアフリカンハウンドの子孫でガゼル・野うさぎ・ダチョウを狩り、ハイエナやジャッカル・ライオンなどを撃退し遊牧民を守り、共に暮らしていたと言われています。サイトハウンドは何千年も前から人と暮らし、狩猟犬として活躍していたようです。

サイトハウンドグループの代表的な犬種

ボルゾイ
ROVER_JP

サイトハウンドに分類される犬種にはどのような犬種がいるのでしょうか?ここではサイトハウンドの代表犬種の特徴をご紹介します。

ボルゾイ

ボルゾイはロシア原産のサイトハウンドで、大型犬に分類される犬です。体はとても大きいですが、足は細くスラッとしていながら筋肉がしっかりと付いています。足が長いため、走り出すととても早いです。温厚で落ち着きのある性格をしていますが、すばやく動く小動物や犬などに反応し追いかけてしまう一面もあります。

好奇心が強く遊ぶことが好きなので、しつけトレーニングはあまり難しくありません。気をつけたい病気として進行性網膜萎縮症や白内障などの眼科疾患が挙げられます。運動量はかなりの量が必要で1日2回、1回1時間以上散歩に連れ出してあげましょう。速さに緩急をつけることでより満足度を上げることができるので、運動に気を使ってあげましょう。

イタリアン・グレーハウンド

イタリアン・グレーハウンドはイタリア原産のサイトハウンドで、小型犬に分類される犬です。体は小柄で骨がとても細くスラッとしています。温厚でやや内向的ですが、愛情深く家庭犬に向いた性格をしています。被毛はスムースで手触りがよく、日常ケアも難しくはありません。

気をつけたい病気として、骨折、膝骸骨脱臼などの骨や関節疾患・てんかんなどの脳神経疾患等が挙げられます。運動量は1日2回、30分程度の運動で問題ありませんが、自由に走り回る時間も確保してあげると運動不足解消に繋げられます。視覚ハウンドとして活躍していたため運動量には気を配ってあげる必要があります。

サイトハウンドとして活躍するための訓練方法

イタリアングレーハウンド
madaise

獣猟犬として活躍するためには、まず「座れ」「待て」「伏せ」などの基本的なトレーニングをマスターしていることが絶対条件として挙げられます。ただし、結局のところ、獲物を見つけ追跡するという一連の訓練をするのは、初心者には少し難しいため、サイトハウンドとして育てたいと望む場合には、サイトハウンドの育成に携わっているドッグトレーナーに訓練してもらうのが最も近道と言えます。

なお、現在、日本でサイトハウンドを相棒としている猟師さんはいないようなので、もし実際に愛犬が活躍している姿を見たいのであれば、海外でのチャレンジも視野に入れる必要がありそうです。

サイトハウンドを家庭に迎える際の注意点

ボルゾイ
Jeannette1980

サイトハウンドという犬種グループに所属していても家庭犬として迎えられ、人とのんびりと暮らしているコはたくさんいます。どの犬種グループにも言えることですが、サイトハウンドはその本能から普段は温厚でも一度狩りのスイッチが入ると急に走り出したり、近くの犬や子どもなどにも噛み付く危険性もあります。育てるときには、運動量を担保してストレス発散を心掛けると共に、散歩中はリードを短く持ち、急に走り出そうとしても対処できるようにしましょう。

サイトハウンドは穏やかで優しい性格の犬種

イタリアングレーハウンド
Skica911

ここではサイトハウンドという犬種グループについて、歴史・代表犬種をご紹介しました。サイトハウンドの犬種はアフガンハウンド やボルゾイ、イタリアン・グレーハウンドなど、家庭犬としても見かける犬ばかりです。温厚で落ち着きのある性格をしていますが、一度スイッチが入ると好奇心が旺盛であったり、小動物などに反応して走り出してしまうこともあるので、そういった点では注意が必要です。犬種特有の性格や本能などを理解した上で迎え入れてあげることで、愛犬との生活をより楽しむことができるようになるかと思います。

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nao

この記事のライター

nao

「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。

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