ことわざ「夫婦喧嘩は犬も食わない」の意味って知ってる?使い方や類義語も紹介
「夫婦喧嘩は犬も食わない」ということわざを耳にしたことはありますか?何となく意味は知っているけれど、由来や使い方は分からない、という人も多いのではないでしょうか。ここでは、「夫婦喧嘩は犬も食わない」の意味や使い方の例、類義語についてご紹介します。
目次
間違われやすい「夫婦喧嘩は犬も食わない」の意味
「夫婦喧嘩は犬も食わない」ということわざには、どのような意味があるのでしょうか。
夫婦喧嘩はくだらない、という意味は間違い
よく、夫婦喧嘩はくだらないという意味合いで使われていることがありますが、これは間違いです。喧嘩の当事者が「くだらないからやめよう」という意味でこのことわざを用いるのは適切な使い方ではありません。
「夫婦喧嘩は犬も食わない」とは
夫婦喧嘩は、じきに仲直りするものだから、他人が仲裁に入ったり余計な心配をするのは愚かなことであるというたとえです。
なぜ「犬」?このことわざが表す身近な犬の存在
「夫婦喧嘩は犬も食わない」ということわざは、どのようにして生まれたのでしょうか。由来についてご紹介します。
なぜ「犬も食わない」なのか
「犬も食わない」という言葉が使われた理由は、犬が雑食ということに関係しています。
本来は雑食で、何でも食べるはずの犬であっても流石に夫婦喧嘩は食べない、というニュアンスであり、些細なことが原因で起こったであろう夫婦げんかは他人がとやかく言うものではない、という意味になります。昔の人にとって犬は、一番身近な存在の雑食の生き物であったために、このようなことわざが生まれたものと考えられます。
「夫婦喧嘩は犬も食わない」の例文
「夫婦喧嘩は犬も食わない」ということわざはどのように使えばよいのでしょうか。ここでは例文を4つご紹介します。
夫婦喧嘩は犬も食わないというから、放っておこう
「夫婦喧嘩は犬も食わないというから、放っておいたら」と言われたけれど、家の中の物を壊されたらたまったもんじゃない。
夫婦喧嘩は犬も食わないというけれど、親子喧嘩も似たようなもの
夫婦喧嘩は犬も食わないというけれど、親子喧嘩も似たようなものですね。いつの間にか仲直りしているものです。
夫婦喧嘩は犬も食わないって言うけれど、本当ですね
夫婦喧嘩の仲裁に入ろうと思ったけれど、いつの間にか仲直りしている。よく夫婦喧嘩は犬も食わないって言うけれど、本当ですね。
夫婦喧嘩は犬も食わないって言うから、心配ない
夫婦喧嘩は犬も食わないって言うから、あの夫婦のことを心配する必要は無いでしょう。つい先日も離婚の話をしていたけれど、もう仲直りして今週末には二人で旅行へ行くようです。
「夫婦喧嘩は犬も食わない」の類義語
「夫婦喧嘩は犬も食わない」の類義語を3つご紹介します。
夫婦喧嘩と夏の餅は犬も食わぬ
腐りやすい夏の餅と、夫婦喧嘩は犬でさえも興味を持たない、ということです。
例文
お母さんたちは、いい年をして口喧嘩ばっかり。夫婦喧嘩と夏の餅は犬も食わぬって言うのにね。
痴話喧嘩は犬も食わぬ
夫婦喧嘩の細かい内情は知りがたいものだから、放っておけばよい、ということです。
例文
痴話喧嘩は犬も食わぬっていうけれど、今回の喧嘩は深刻そうで心配だ。
夫婦喧嘩と夏の蕎麦は犬も食わない
夏の蕎麦は味が落ちるとされ、つまらないもののたとえ。夫婦喧嘩というものは、原因がつまらないものであったり一時的なものなので、他人が関わり仲裁したり心配したりせずに、放っておきなさいという意味です。
例文
夫婦喧嘩と夏の餅は犬も食わないって言うから、あの2人のことは放っておいたらいいよ。
犬にまつわる言葉に関心をもってみよう
「夫婦喧嘩は犬も食わない」の意味や使い方についてご紹介しました。今回ご紹介したことわざ以外にも「犬も歩けば棒に当たる」「飼い犬に手を噛まれる」など、探してみると犬にまつわることわざはたくさんあります。
昔から人間にとって犬は身近な動物で、大切なパートナーであったことがわかりますね。
この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。