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愛犬とドッグスポーツを楽しもう!嗅覚を使ったスポーツ【ノーズワーク】について

ここ数年、急激に話題となっている【ノーズワーク】という新しいドッグスポーツをご存知ですか?耳にしたことはあるけれど、具体的にどんなことをやるのかよくわからない、という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、子犬からシニアまで、全ての犬が楽しめるドッグスポーツの一種ノーズワークについてご紹介します。

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ドッグスポーツ【ノーズワーク】について

ニオイを嗅いでいる犬

 ノーズワークは、アメリカの保護犬施設であるシェルターで暮らす犬たちに向けて、警察犬トレーナーらが考案したアクティビティで、正式な名称は【K9 ノーズワーク】と言います。

シェルターで退屈な日々を暮らす犬たちの、メンタルに何か刺激を与えたいと考案されたこのノーズワークは、犬の嗅覚を活用して犬自身とハンドラーとなる飼い主が楽しむゲーム。

日本で紹介されたのはまだ数年前ですが、年齢、犬種だけではなくしつけの入っていない犬や犬見知りの犬など、どんな犬でも楽しむことができるオールマイティとも言えるドッグスポーツがノーズワークなのです。

犬の嗅覚の特徴

 人間の約1,000倍から1億倍の嗅覚を持つとされる犬の鼻は、嗅覚を高めるための特殊な構造となっていることが特徴です。さらに、匂いを感知する嗅細胞の数が人間の約40倍以上備わっているのです。

また、犬には複数の臭いの中から個々の臭いを嗅ぎ分けられる特殊な能力があるとされています。この能力を発揮するのが、犯人の追跡を行う警察犬や荷物の中に隠されている麻薬を発見する麻薬探知犬などの使役犬です。

さまざまな匂いの中から、たった1つの匂いを嗅ぎ分けられるのは、犬ならではの能力なのです。犬種によって、その能力に違いはありますが、どの犬種も人間をはるかに超えた嗅覚を持っていることに違いはありません。

愛犬に与える良い影響

 犬の嗅覚を利用したドッグスポーツがノーズワークです。ノーズワークでは、ターゲットに決められた特定の匂いを探し出します。匂いを探し出す作業は、犬が本来持っている本能を刺激し、さらに能力を十分に発揮できる犬にとって楽しい遊びです。 

犬にとって鼻を使うことは楽しいこと!

 日常生活では、犬が嗅覚を使う場面は、散歩での匂い取りや犬同士の挨拶程度。

そんな現代社会で暮らす犬たちにとって、ノーズワークは脳トレとしても役立ちます。また、脳が刺激を受けるためストレス解消ともなり、さらに特に激しい運動をしているわけでもないのにそれと同程度の疲労感を得ることもできるのです。

人見知り、犬見知りで外に出ることが怖い犬、散歩嫌いの犬だけではなく、雨の日のストレス解消、シニアの運動不足解消など、散歩では得られないメリットが享受できるのもノーズワークの魅力と言えます。 

ノーズワークの始め方が知りたい!【初心者編】

ビーフジャーキー

 室内に限らず、アウトドアやドッグカフェなど場所を選ばずに始められるノーズワークですが、はじめのうちは自宅のリビングなど、犬が慣れている場所を選ぶことがポイントです。 

必要な準備物

 通常のノーズワークレッスンでは、探し出す匂いの元となるアロマオイルなどを染み込ませた布(ターゲット)と穴を開けた数個の容器を使用しますが、家庭で行う時には匂いの強いトリーツとタオルや段ボール箱などを用意しましょう。

最近では、ノーズワーク用のマットも多数販売されているので、それらを活用すると手軽にノーズワークを楽しむことができます。また、競技会を目指すのであれば、ダンボール箱を利用することがおすすめです。

ノーズワークに必要な準備物

  • 匂いの強いトリーツや犬が好きなおやつなど
  • トリーツを隠せる布やダンボール箱などを4~5個程度またはノーズワークマット

ノーズワークに適した場所

 ノーズワークは犬が自分の鼻を使って匂いを探し出すゲームです。初めてノーズワークをするときは、いろいろな匂いがする場所や犬が集中できないアウトドアではなく、自宅のリビングや庭など犬が匂い探しに集中できる場所を選びましょう。 

注意点と進め方

 ノーズワークは、犬が嗅覚を駆使して匂いをみつけることが目的です。そのため、匂いをみつけたらとにかく褒めることが大切です。また、クリッカートレーニングを行なっている犬の場合なら、匂いをみつけた時にクリッカーを鳴らして合図を送りましょう。

進め方

 ノーズワークを始める前に、犬から見えないところでターゲットを隠します。この時、犬を別室で待たせる、または、クレートなどに入れて待機させることがおすすめです。

ターゲットを隠したら、犬にターゲットの匂いを嗅がせて、「探せ」「サーチ」などの合図でターゲットを探させます。

犬が、ターゲットの前でおすわりをしてみつけたことを知らせたら、褒めてあげましょう。慣れてきたら、だんだんと隠す場所を遠くに離していきましょう。

匂いをみつけられなかったら

 初めての頃は、匂いをみつけられないこともあります。その場合には、まず隠し場所が難しすぎないか再確認してみてください。

隠し場所として最適なのは、犬の鼻より低い位置にあること。また、匂いを蓋などで閉じ込めてしまっていないかも確認しましょう。

ノーズワークは、みつけた!という成功体験が大切です。まずは、簡単にみつけられる場所から始めて、みつけることの喜びを刷り込みましょう。

注意点

 ノーズワークは、犬にとって楽しいゲームでもある反面、とても疲れるアクティビティです。犬が集中できる時間は、長くても15分程度と言われているので、長時間行なうのではなく、10分程度を目安に行ってください。また、集中力がなくなってきたと感じた場合には、無理に続けないこともノーズワークを楽しむコツです。 

ノーズワークはすべての犬が楽しめるスポーツ!

犬の鼻

 どんな犬でも楽しむことができるノーズワークの輪は、この2年ほどの間に、日本でも急速に広まりつつあります。これまでは、トレーニングスクールやしつけ教室などで、トリーツ探しを主体としたノーズワークが「遊び」の一環として行われてきました。

ジャパンノーズワークスポーツクラブは、ノーズワークをドッグスポーツと位置づけ、世界の競技会を視野に入れた本格的なクラブです。お手本としているのは、犬文化の最先端でありノーズワーク発展の地でもあるスウェーデン。競技会のルールや競技マナーをはじめ、犬とどのように社会の中で向き合うべきかという理念までもが盛り込まれたルールブックを作成し、競技会の開催やジャッジの育成などを目指します。

どんな犬でも楽しめるノーズワークという競技を通して、日本にも人と犬との文化が育ってくれることを願ってやみません。

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