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オランダの犬の暮らし|殺処分ゼロの国オランダの犬事情とは

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日本ではたくさんの家庭で犬が大切な家族の一員として迎えられており、飼育世帯数は実に12〜13%にも及びます。その反面、大変悲しいことに、減ってきてはいるものの殺処分が多く、ペット先進国と比べると日本はまだまだ後れをとっています。 国によっては、犬に対する考え方は様々となりますが、今回は西ヨーロッパに位置する「オランダ」の犬事情について、日本との違いなどを交えてご紹介していきます。

オランダの犬の暮らし|殺処分ゼロの国オランダの犬事情とは

目次

  1. オランダには「犬税」がある?
  2. オランダにはペットショップがないってほんと?
  3. オランダ原産の犬種「コーイケルホンディエ」って?
  4. 犬が穏やかに暮らせる国オランダ

オランダには「犬税」がある?

犬
llee_wu

オランダで犬を飼うためには、飼い犬1頭ごとに「犬税」という税金を支払う必要があります。頭数が増えれば、その分たくさんの税金を支払うことになるため、安易に繁殖させてしまうことへの抑止力にも効果があると言われています。

「犬税」があるから市民権がある?

犬の飼い主となる主人が「犬税」をしっかりと支払っているため、オランダでは犬にも市民権があると考える方が多くいるようです。オランダでは、食料品を扱うスーパーマーケットの犬の出入りはNGとなりますが、犬と一緒に電車に乗ったり、お店に入ったりするのは自由です。また、お散歩の時はリードをつけない飼い主さんも多いとか。

オランダでは、日本に比べて犬と一緒に自由な行動ができる場所が多いようですね。

オランダ以外で犬税が導入されている国は?

オランダ以外にも犬税を導入している国はあります。 動物愛護先進国としてよく知られているのはドイツやオランダですが、他にもオーストラリアやフィンランド、スイスやチェコでも犬を飼う場合には「犬税」を支払わなくてはなりません。

実は日本にもその昔に犬税なるものがありました。徳川綱吉の「お犬様」の時代、「犬金上納」という犬税を納める制度があったそうです。

オランダにはペットショップがないってほんと?

犬と人
Tobyotter

オランダは、犬に対する考え方も日本とは少し違いがあります。そもそもオランダには、日本のような犬を購入できるペットショップはありません。自宅に犬を迎えたい場合には、ブリーダーに直接連絡をするか、保護施設から引き取るかという選択肢になります。

オランダの動物保護施設はどんなところ?

オランダには約173箇所の保護施設があり、殺処分は一切行われていません!大小さまざまな動物保護団体がありますが、互いに連携をとっているため、保護施設に収容されている譲渡可能な犬・猫などの動物たちの情報をすべて1つのウェブサイトで見ることが可能となっています。

飼育援助金が支給される

オランダの動物保護施設は政府から飼育援助金が支給されるシステムになっています。オランダ政府からの補助金の基準は、1頭につき2週間分で、1日あたりに換算すると2,000〜3,000円程度となります。各エリアで市町村が保護施設を運営しているため、自治体によって援助金の差はありますが、上記の基準を下回ることはありません。

ちなみに、「2週間分の援助が終わった後はどうなってしまうの?」と少し心配に思うかもしれませんが、大丈夫です。オランダでは一般の方からの寄付・ボランティアの方々による協力によって、その後の運営が成り立っており、決して動物の命を奪うことはありません。

オランダで犬を引き取る条件は?

オランダの保護施設から犬を譲渡してもらうには、細かな条件や審査などがあります。 大まかなヒアリング項目は、次のようなものになります。

・家族構成

・職種

・犬を飼える住宅環境かどうか

・これまでの飼育経験

・なぜ犬を飼いたいのか

・なぜこの犬種が欲しいのか

など、細かな審査があります。

また、職員さんによる抜き打ちの自宅訪問があることもあるそうです。厳しい条件と審査をクリアしたら、やっと犬を迎えることができる仕組みとなっているため、オランダでは、安易に犬を家族に迎えることはできないようになっています。動物の命が大切に考えられている様子が伝わってきますよね。

オランダ原産の犬種「コーイケルホンディエ」って?

コーイケルホンディエ
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オランダには、オランダ出身の画家が何度も描いてきたと言われている犬種「コーイケルホンディエ」という“地元犬”がいます。コーイケルホンディエは、世界的にも大変珍しい犬種のため、日本で見たことのある方のほうが少ないかもしれません。古くはカモ猟を得意としていた犬種でもあります。

犬が穏やかに暮らせる国オランダ

オランダ チューリップ
BiLK_Thorn

日本とオランダでは“犬を迎える”という面や保護施設・税金の面で大きな違いがあることが分かりました。「動物の命の大切さ」に対する考え方は、オランダにも学べるところが多いのかもしれません。日本も多くの犬と飼い主さんと、そして周りの方々も含めて、みんなが互いの幸せを考えて暮らせる社会を目指していきたいものです。今回は「オランダの犬事情」についてご紹介しました。

nao

この記事のライター

nao

「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。

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