愛犬にマッサージしてあげたい!簡単なやり方やツボ・効果についてご紹介
愛犬にマッサージしてあげたことはありますか?マッサージしてあげたいけれど、やり方が分からない、そんな方も多いのではないでしょうか?
マッサージは、愛犬とのコミュニケーションを図る絶好の機会です。全身を触ることでリラックス効果はもちろん、体調の変化や病気の早期発見につながる可能性もあります。
今回は、犬にマッサージをするメリットや、事前にしておく準備と注意点、犬が気持ちいい場所やマッサージ方法、期待できる効果についてご紹介します。
犬にマッサージをするメリット
犬にマッサージをすることは、スキンシップやコミュニケーションを取れる大切な時間。そんなマッサージには、犬だけではなく私たち飼い主にも嬉しいメリットがいっぱいあります。
まずは、犬にマッサージをする3つのメリットをご紹介します。
1.体の変化に気づける
犬の全身を触るのはシャンプーのときぐらいという方も多いのではないでしょうか。マッサージは、犬の体をくまなく触ることができる絶好の機会。全身を丁寧に触ることで、腫瘍などをいち早くみつけることができます。
また、毎日マッサージすることで、被毛の変化にも気がつくことができます。犬の1日は人間にとって約5日と言われています。私たちよりずっと早く時間が流れているのが犬時間なのです。そんな犬に毎日マッサージをしてあげることで、体調の変化に気がつくことができ、病気の早期発見にもつながる可能性があります。
2.絆を深められる
人間と同じように、疲れた体をマッサージでほぐしてもらうことは犬にとっても最高にリラックスできる時間です。犬は、知らない人や信頼していない人には体を触らせません。全身をくまなく触れるのは、信頼されている証拠です。
はじめのうちは全身に触れなくても、毎日少しずつマッサージしていくうちに、信頼関係も深まるでしょう。「イイコイイコ」と頭を撫でてあげるのもスキンシップの一つですが、全身を触りながら話しかけることはワンランク上のスキンシップとなるはずです。
マッサージは、犬との絆がさらに深められる最上の時間だと言えます。
3.血流を促進する
マッサージのメリットは、全身の血流を促進することができるところにあります。犬にとっても、冷えや疲労により血流が滞ることは体調不良の元になります。特に、シニアや病気の犬は血流を促進してあげることが大切です。
犬にマッサージするときの事前準備と注意点
マッサージをしていても、犬がリラックスしてくれなければ効果は半減してしまいます。マッサージのコツを理解することで、犬とのマッサージの時間をさらにかけがえのない時間にすることができるでしょう。
手を温める
私たち人間でも、マッサージをする人の手が冷たいとびっくりして体を硬くしてしまいますよね。私たちより体温が高い犬にとって人間の冷たい手はなおさら体を硬くしてしまう要因になります。マッサージをする前に、まずは手をお湯で温めることが大切です。
アクセサリーをつけている場合は、犬の被毛や皮膚を傷つけないために必ずすべて外しましょう。また、長い爪は犬の体を傷つける可能性があるため、短く切ることがおすすめです。
リラックスが大切
たとえ飼い主であっても、犬は突然体を触られることが苦手です。まず、心構えとして「マッサージするよ」「モミモミするよ」などと優しく声をかけ、気持ちの準備をさせましょう。また、マッサージをする側も心を落ち着けてリラックスすることが大切です。
軽いタッチでスキンシップをとる
マッサージの基本は、優しく撫でる、さする、軽く揉むの3つです。犬の皮膚は人間の1/3程度の薄さであることから、軽く触る程度でも十分に効果があります。特に小型犬の場合は、力を入れすぎないように注意が必要です
マッサージを始める前に、まずは背中から尻尾の付け根までを軽いタッチで撫でてあげましょう。マッサージの意味が理解できず、何をされるのかわからない犬は軽い緊張状態にあります。まず、軽いタッチで撫でてあげてリラックスしてもらいましょう。
マッサージの注意点
人間と同じように、犬の場合も空腹時や食後すぐのマッサージは禁物です。また、関節炎や椎間板ヘルニアなど体に痛みがある場合、病中・手術後などの状態のときはマッサージを避けることが賢明です。さらに、脂肪腫などの腫瘍やコリコリしたしこりは触らないようにしましょう。
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犬が喜ぶマッサージ方法とは
私たち人間が受けている一般的なマッサージは、リンパの流れを良くし、血流を促進するコリをほぐす目的で行われるもの。犬も、コリのある部分をマッサージされると気持ちがよさそうに目を細めたりします。ツボの位置などの細かいことは気にせず、全身を触って気持ち良いという顔をする場所をみつけてあげましょう。
【1】耳・鼻・口のマッサージ
マッサージのスタートは、顔周りから始めましょう。
耳のマッサージ
犬の耳たぶにはたくさんの神経があるため、優しいタッチで軽くマッサージすることがおすすめです。特に、耳の付け根辺りにはリンパが通っているので、強く揉むことは厳禁です。耳たぶは付け根から先端に向かってやさしくさすってあげましょう。また、耳の付け根周りは、軽く揉み解す感じで、足の方へ向かってマッサージしましょう。
鼻のマッサージ
人間の小顔マッサージの要領で、口元から鼻に沿って耳まで滑らせるように撫でてあげてください。顔のリンパを耳元へ流すことを意識して行いましょう。
口のマッサージ
ボールやフリスビーが大好きな犬や常におもちゃを咥えている犬は、口角の近辺にある筋肉がこっています。口角から耳の付け根にかけて、やさしく円を描くようにマッサージしましょう。
【2】首・肩のマッサージ
人間でもこりやすい首や肩のマッサージ方法です。
首のマッサージ
犬は飼い主を見上げていることが多いため、首がこりやすいと言えます。特に、小型犬は一生懸命上を見上げていることから、慢性的に首がこっている可能性があります。首のマッサージのポイントは、筋肉をほぐしてあげること。首を両手で挟んで、下に向かってやさしくさすります。また、小さく円を描くように撫でてあげることも有効です。
肩のマッサージ
犬の肩関節は私たち人間と同じ形状ですが、人間との大きな違いは前後に動かすことしかできないところ。人間のようにマッサージで肩をぐるぐる回したりすることは厳禁です。前足の付け根近辺を優しく撫でたり、軽くつまんで刺激を与えて硬くなっている筋肉をほぐしてあげましょう。
【3】お腹のマッサージ
腹痛を起こした時に手でお腹をさすった経験はありませんか?犬の場合も、同じようにお腹をやさしくさすりましょう。便秘気味の犬にもこのお腹のマッサージは有効です。ゆっくりやさしく円を描くようにさすってあげてください。
【4】背中・腰・尻尾のマッサージ
犬は背骨に沿ってたくさんのツボがあります。特に、腰近くには内臓のツボが集中しています。
背中・腰のマッサージ
マッサージは、背骨の両脇の皮膚を軽くつまみ上げる意識で行います。
健康な犬の場合は皮膚が大きくつまめますが、首がこっている場合は首の近くの皮膚がつまめず、内臓に不調がある場合は腰辺りの皮膚がつまめないなど、どこかに不調がある場合は皮膚がつまめなくなります。
背中のマッサージは、隠れている病気の早期発見にもつながることがあるため、時間をかけてゆっくり丁寧に行いましょう。なお、腰や股関節に問題がある場合は、腰のマッサージは避けてください。
尻尾のマッサージ
犬は尻尾を使って感情を表現しています。また、走ったり泳いだりする時には、尻尾が舵の役目を果たしています。そのため、想像以上に犬の尻尾は凝っているのです。
特に、尻尾の付け根はこっていることが多いため、まずは付け根部分を円を描くようにさすったり、つまむなどしてマッサージしてあげましょう。尻尾を触られることを嫌がる犬も多くいますが、触らせてくれる場合は、上から下へ、下から上へさすってあげましょう。
【5】前脚・後脚のマッサージ
四足歩行の犬は、前脚、後脚ともに筋肉が発達しています。シニアになってくると、筋力の低下からこのバランスが崩れ前足に体重がかかる前脚加重になったり、後脚加重になることがあります。健康で元気な犬の場合も、たくさん走った日や泳いだ日には筋肉疲労を起こしています。
まずは、前後の脚の付け根の関節部分をほぐす感覚で、ゆっくり円を描きながらマッサージしましょう。また、脚の付け根にはリンパ腺があるので、滞っているリンパを流す感覚で足先に向かってさすってあげましょう。
【6】肉球のマッサージ
靴を履かない犬は、肉球が靴代わりです。犬の肉球には、人間の足裏と同じようにたくさんのツボがあります。この肉球をマッサージをすることでリラックス効果や血行促進効果が期待できるのです。
マッサージをする前に、肉球のかさつきやひび割れがないかをチェックし、もし肉球にかさつきなどがあった場合は、肉球専用クリームを塗ってあげましょう。クリームを塗りながら、肉球を軽く揉みほぐしてあげましょう。
肉球と肉球の間も優しくマッサージし、一番大きなかかと側の肉球近辺を丁寧にもみほぐしてあげましょう。
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マッサージをするときは愛犬の反応をよく見よう
マッサージを経験した犬の多くは、マッサージが大好きになります。犬も、マッサージされると気持ちいいはずです。ただし、マッサージされる場所によっては、嫌がることもあります。マッサージをする時は、犬の反応をよく観察することが大切です。
ハッと振り向く・逃げようとする
体に触られ慣れてない犬は、触ろうとすると体を硬くしたり、逃げようとします。また、痛い場所や触られたくない場所をマッサージすると、体を引こうとしたり、ハッとした表情でこちらを振り向くことがあります。このような時は、無理にマッサージを続けずに、徐々に慣れていけるように、顔まわりや背中だけをマッサージしてあげてください。
目をほそめる・寝る
犬にマッサージを始めると、目を細めて気持ち良さそうな表情をし、さらに気持ち良くなるとスヤスヤと寝てしまいます。このような時は、犬が最高にリラックスしている証拠です。優しく丁寧に時間をかけてマッサージをしてあげましょう。
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愛犬にマッサージをするうえで大切なこと
年齢を問わず、多くの犬はマッサージが大好きです。そんなマッサージ好きの犬は、筋肉も柔らかく、どこを触っても嫌がらず心身ともにリラックスした状態になります。
反対に、マッサージに慣れていなかったり、触られるのが嫌な犬は、体全体が硬くなり、触らせないように体を引いたり、あくびをしたりします。そんな時には、無理にマッサージをしないことが大切です。
マッサージは絶好のコミュニケーションの機会でもあり、体の不調を発見できる可能性もあるスキンシップ。
ぜひ、マッサージができるようにどこを触られても嫌がらないように、日頃からスキンシップをとってくださいね。また、初めのうちは犬専用のマッサージグッズを使うこともおすすめです。
この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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