犬の性格が形成されるのはいつ?先天性要因と後天性要因について解説
犬を飼いたいと思ったとき、特に初めてお迎えしようとしている方は、ちゃんとしつけることができるかな?どんなコでも最後まで面倒見れるかな?と不安に思いますよね。犬と出会う方法は、保護犬を譲っていただいたり、ブリーダーさんを頼ったりといろんな選択肢があります。フィーリングでこのコに決めた!と運命的な出会いを果たす飼い主さんが多いですが、犬種の特性などを事前にじっくり調べている方もいらっしゃいます。犬種毎に性格の傾向はありますが、同じ犬種であってもそのコによって性格は異なります。性別や育てる環境、しつけ方などによって子犬の性格が形成されていくのです。そこで今回は、犬の性格を形作る先天性要因と後天性要因について詳しく紹介していきます。
犬の性格を形成する先天性・後天性要因とは
犬の性格は、先天性要因に加えて、後天性要因によっても変化していきます。ここでは、先天性である性別や犬種による性格の違いについて詳しく紹介していきます。
犬の性格を形作る先天性要因
犬は、犬種や性別によっておおよその性格の傾向を知ることができます。例えば、最も人気のある犬種トイプードルは、「陽気」「社交的」「遊び好き」があげられ、盲導犬として活躍するラブラドールレトリバーは、「優しい」「穏やか」「従順」などがあげられます。
性別での性格の違いはというと、メスは一般的にマイペースで社交的、甘えん坊なためオスよりも飼いやすいとも言われます。一方オスは、本能による縄張り意識が強いため、勇敢で警戒心が強い傾向にあります。
もちろん同じ親から生まれた兄弟犬の間でも、活発な子、おとなしい子などそれぞれ性格に違いはあるため、一概には言えません。あくまで傾向としての参考情報ですね。
犬の性格を形作る後天性要因
犬には、先程紹介したように犬種や性別など先天性要因による性格もありますが、主に後天性要因によってその犬の性格が形成されていきます。
後天性要因とは、これから詳しく紹介していきますが、室内飼いや屋外飼いなどの飼育環境やしつけなどの育て方などが挙げられ、これらによって犬の性格が形作られていきます。
飼育環境(室内・屋外)で犬の性格は変わる?
犬の性格は室内で生活しているか屋外で生活しているかの生活環境によっても大きく変わります。
室内で暮らしている犬は、外部からの様々な刺激、音などが遮断されているため臆病で、警戒心の強い性格になる傾向があります。また、室内飼いであれば長い時間飼い主と一緒にいて、守ってくれる人がいるため、やはり臆病で内向的な性格になりやすいようです。
一方、屋外で生活している犬は、常に車の音や風、人や動物など様々な刺激に晒されているため、物怖じしない性格になる傾向にあります。
犬の性格は接し方やしつけ方でも変わる
犬に対する接し方やしつけの仕方によっても性格は、変わってきます。子犬の愛らしさから甘やかして育ててしまうと、わがままで攻撃的な性格になることもあります。一方、体罰を取り入れた厳しいしつけをされた犬は、神経質で警戒心が強くなる傾向にあります。
犬の性格を形作る大切な社会化期
犬の性格が形成される期間は、生まれてからの1年の間と言われています。特に子犬に大切な時期である生後3週〜16週頃までの社会化期です。
この時期に子犬は、まず母犬や兄弟たちとの触れ合いによって、犬同士のコミュニケーション能力を身に着けていきます。それから、新しい家族のもとへと旅立つとそこで人間社会で暮らすための社会性を身に着けなければなりません。
色んな人や他の犬と触れ合う機会がない犬の場合、警戒心が強く来客や散歩中に出会った犬に吠えたり、威嚇したりと攻撃的になることがあります。家族以外の人や動物と接する機会をつくり、早い時期から車の音や、人混みなど外部の刺激に慣れるようにしましょう。
もちろん、社会化期を過ぎている子犬や成犬でも怖がりな性格を矯正できないことはありません。しかし、社会化期の幼い子犬に比べると、直すのにはたくさんの時間が必要になります。
温厚な性格に育てるために
犬種や性別によって基本的な性格は決まっていますが、育て方によって良くも悪くも変化します。愛犬がお客さんや他の犬と仲良くでき、穏やかで落ち着いた性格になれるよう育てていくのも飼い主の大事な役目ですね。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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