ゴールド系の毛色の種類が知りたい!7色の代表犬種をまとめました
犬の被毛には、長さ(短毛・長毛)、毛質(ストレート、カーリーなど)、そして毛色の3つの要素があります。中でも、毛色は犬種のイメージを大きく左右する要素です。この色の犬が好き!と毛色で犬の種類を決める方も多いのではないでしょうか?日本では、圧倒的に白い毛色が人気ですが、ゴールド系の毛色も世界では人気があります。
ここでは、ゴールド系の毛色のバリエーションやその色を持つ代表犬種をご紹介します。
目次
ゴールド系の毛色は7種類ある!
毛色の名称はさまざまあり、ブリーダーや犬種によって同じような色でも呼び方が異なります。petanでは、ゴールデン、ゴールデンレッド、リッチゴールデンレバー、フォーン(単色)、ウイートン(単色)、アプリコット、マスタードの7色をゴールド系としてご紹介します。
ゴールデンの毛色の犬種
まさに金色に輝く毛色がゴールデンです。ゴールデン・カラーとも呼ばれ、ゴールデンレトリバーがその毛色の代表犬種です。また、ゴールデンの中でも色の濃いものをゴールデン・レッドと呼び、色の薄いものをゴールデン・イエローと呼ぶこともあります。
ゴールデンレトリバー
犬種の名称に毛色のゴールデンがつくイギリス原産のゴールデンレトリバーは、金色に輝く被毛が特徴です。ただし、ゴールデンレトリバー全てがゴールデン色ではなく、中には色の薄いクリーム系やレッド、マホガニーの個体が誕生することがあります。
ミニチュア・ダックスフンド
ドイツ原産で、さまざまな毛色が特徴のミニチュア・ダックスフンド。中でも人気のある毛色の一つがゴールデン色です。ミニチュアダックスフンドの場合、同じゴールド系でも赤みが少ない黄色はイエロー、赤みがかった黄色はレディッシュ・イエローと呼ばれます。
ゴールデンレッドの毛色の犬種
ゴールデン・レッドは、ゴールドより赤みが強い毛色です。この毛色は、犬種によって呼び方が異なり、ゴールドやレッドと呼ばれることもあります。
アイリッシュ・テリア
アイルランドで最も古い犬種のアイリッシュ・テリア。レッドの中でも輝きのある毛色が特徴で、ゴールデンレッドとも呼ばれています。当初は、ブラックアンドタン、ブリンドルの毛色を持つ個体もいましたが、この毛色がドッグショーで人気を博したことから、アイリッシュ・テリアのスタンダードカラーと決められています。
リッチゴールデンレバーの毛色の犬種
ゴールドに比べてより茶色味が強い毛色がリッチゴールデンレバーです。さらに濃い色ではレバーと呼ばれます。
サセックス・スパニエル
イギリス原産のサセックス・スパニエルは、独特の歩様が特徴の狩猟犬です。鮮やかなゴールデンレバーの毛色が美しく、毛先にまでゴールドのシェードがあることが望ましいとされています。
フォーンの毛色の犬種
小鹿という意味を持つフォーンは小鹿の毛皮のような明るい金色がかった茶色を指します。小鹿色とも呼ばれるフォーンの特徴は、明るい色からダークな色まで犬種によって幅が広いこと。また、犬種によってはブラウン、イザベラ、イエローなどと呼ばれることもあるニュアンスカラーなのです。
パグ
フォーンの代表的な犬種が鼻ぺちゃ、ブサカワ犬で人気の中国原産のパグです。パグの特徴は、フォーンのボディにマズルやマスク、耳、頬の上のほくろに加え、サムマークなどがブラックであるところ。また、フォーン以外に、シルバーやアプリコット、ブラックもいます。
グレートデーン
優しい巨人と呼ばれる超大型犬でドイツ原産の犬種がグレートデーンです。グレートデーンは、3種類の異なった毛色のブリーディングが行われていることが特徴です。グレートデーンのフォーンは、淡いゴールデンフォーンから濃いゴールデンフォーンがあります。また、ブリンドルもフォーンをベースにしていることが求められています。
チワワ
世界最小の犬種であるメキシコ原産のチワワは、豊富な毛色のバリエーションが特徴です。中でも人気のフォーンは、成長とともに毛色が変化します。フォーン単色の他に、フォーン&ホワイトの毛色も人気があります。
ウィートンの毛色の犬種
小麦色のような淡い黄みがかったベージュの毛色がウィートンです。クリームにも似ている色で、テリア系の犬種に多く見られる淡い色です。このウィートンに赤みをプラスした色がレッドウイートンで、犬種によってはゴールドに見えることもあります。
アイリッシュ・ソフトコーテッド・ウィートンテリア
アイルランド原産の犬種の中で最も古いと推測されている犬種がアイリッシュ・ソフトコーテッド・ウィートンテリアです。害獣に対する番犬、アナグマやカワウソの狩猟犬として使役を持つ犬種で、外観はワイヤーフォックステリアとも似ています。明るいウィートンからゴールドな赤みを帯びた色調が特徴です。
ノーフォークテリア
イギリス・ノーフォーク州で誕生した最小テリアの一種がノーフォークテリアです。優れた狩猟能力を持つ機敏な性質で、ウィートンの他に、レッド、ブラック&タン、グリズルの毛色があります。
スコティッシュテリア
イギリス原産で西海岸にあるスカイランドの土着犬であることからスコティッシュテリアと名付けられました。テリア気質を持ち、勇敢で賢く独立心のあることが特徴です。ウィートンの他にブラック、ブリンドルが毛色として認められています。
アプリコットの毛色の犬種
杏色をアプリコットと呼びます。果物の杏が熟した色で、やわらかく明るい橙色を指します。赤みがかった橙色から黄色がかった橙色まで色の幅が広いことも特徴です。優しい色合いが人気の毛色です。
プードル
フランス原産で、トイ、ミニチュア、ミディアム、スタンダードと4タイプのサイズがあるプードル。被毛のカラーは、ブラック、ホワイト、グレー、ブラウン、クリーム、シルバー、ブルー、レッド、アプリコットなどがあります。日本では10年連続1位の座を獲得している人気犬種トイプードルの中でも、アプリコットはレッドに次ぐ人気のカラーです。
マスタードの毛色の犬種
その名の通りからし色を指すマスタードですが、くすんだ黄褐色からゴールドまで色の幅が広いことが特徴です。毛色の場合は、黄色より少し薄めの色でウィートンに近い色と言えます。
ダンディ・ディンモント・テリア
イギリス原産のテリアで、文学作品の登場人物が犬種名となっているダンディ・ディンモント・テリアですが、日本ではあまり馴染みのない犬種です。シルキーで美しい被毛は、赤っぽいブラウンから薄いフォーンまでが認められているマスタードカラーと濃いブルーがかったブラックから明るいシルバーグレーのペッパーの2タイプがスタンダードとされています。
毛色はいろいろな呼び方がある
犬たちの間では、お互いを識別するために重要な役割を果たしている毛色ですが、多くの人にとって犬の毛色はその犬を彩る洋服のようなものでもあります。そのため、レアな毛色は高価で売れることもあり、無謀な繁殖の一因ともなっています。
最近では、シルバーやセーブルといった珍しい毛色に注目が集まっていますが、ゴールド系はまさに犬のスタンダードカラーとも言える毛色です。金色に光り輝くゴールドから控えめなフォーンまでゴールド系は万人に好まれる毛色がいろいろあります。
その犬種独特の名称もある犬の毛色、是非一度愛犬の毛色の名称と他の犬種の名称を比べてみてください。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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