フレンチブルドッグ | 抜け毛対策はどうしたらいい?こまめなお手入れで日頃から皮膚をチェックしよう!
大きな立ち耳とぺちゃっとした鼻が特徴的なフレンチブルドッグ。愛嬌があり、コミカルな動きで飼い主さんを楽しませてくれます。今回はフレンチブルドッグの被毛のタイプやお手入れ方法、抜け毛対策についてご紹介します。
目次
フレンチブルドッグの被毛のタイプについて
フレンチブルドッグの被毛は短く、光沢があります。被毛の構造とカラーには次のような特徴があります。
被毛の構造
フレンチブルドッグは「ダブルコート」と呼ばれる二重構造の被毛タイプで、長めで硬い被毛(オーバーコート)の下に短く柔らかい被毛(アンダーコート)が生えています。春と秋の換毛期には特に大量の毛が抜けるので、普段からしっかりお手入れする必要があります。しかし最近では住環境の変化から、換毛期に限らず毛が抜けると言われています。というのも、春は冬毛から夏毛へ、秋は夏毛から冬毛へ生え変わることで気温に対応していた犬たちも、温度調整された室内で飼われることが多くなったため、換毛期とされている時期以外にも毛が抜けたりするようになったのです。
ダブルコートについて詳しくはこちら
代表的なカラー
フレンチブルドッグの毛色は、クリーム、パイド、ブリンドル、フォーンの4色が代表的です。
クリーム
クリーム色のフレンチブルドッグは明るく優しい印象を与えます。ジャパンケネルクラブ(JKC)ではフレンチブルドッグのクリーム色を認めていませんが、人気があるのでブリーダーやペットショップでも取り扱われています。
パイド
白地のベースにブリンドル(黒系)やフォーン(茶系)が入る、いわゆるぶち模様のことを指します。中でも「ハニーパイド」と呼ばれる毛色は人気があります。
ブリンドル
基本的には黒色をベースとし、褐色やホワイトが部分的に入っている毛色です。ブリンドルには、明るい毛色が縦縞のように入る「タイガーブリンドル」と呼ばれる毛色もあり、こちらも人気があります。
フォーン
フォーンは「小鹿」という意味をもちます。茶系がベースのタイプで、色の濃淡はライトブラウンからレッドまで様々です。口元や目元が黒色になりやすいという特徴があります。
フレンチブルドッグの抜け毛対策について
ダブルコートのため、実は抜け毛が多いフレンチブルドッグ。短い抜け毛は、抱っこした人の洋服に刺さったりソファーやカーペットに付着して飼い主さんを悩ませます。少しでも抜け毛の問題を解消するためにできる対策をご紹介します。
散乱する前にブラッシングで抜け毛を除去
抜け毛対策の基本はブラッシングです。散乱する前にすでに抜けている死毛などをブラシでできるだけ取り除くようにし、抜け落ちる毛の量を減らしましょう。死毛が残っていると通気性が悪く皮膚トラブルになることもあります。ラバーブラシや獣毛ブラシで毎日優しくブラッシングしましょう。
通気性の良い服を着せて抜け毛が舞い散るのを防ぐ
ブラッシングだけで抜け毛の散乱を軽減するのは困難なので、愛犬が服を着ることに抵抗がないのであれば犬用の洋服も活用しましょう。カフェや友人の家など、抜け毛が散乱させたくない場所に行くときにも便利です。冷房が効いた室内では寒さ対策にもなりますが、フレンチブルドッグは暑さが苦手なので、夏場はメッシュ素材などの通気性の良い服がおすすめです。
洋服に洗濯の仕方についてはこちらの記事をチェック
落ちた抜け毛は掃除機などを活用しよう
ふわふわの軽い抜け毛を完全になくすことは至難の業で、残念ながら不可能に近いので、床に落ちる毛を減らすことはもちろん、落ちてしまった毛を溜めずにこまめに掃除することも大切です。
フローリングはワイパーなどでまとめると舞い上がりにくいです。抜け毛はダニのエサになることもあるので、隅に溜まっている毛もしっかり集めましょう。ソファやクッションなどに付着した抜け毛は粘着テープを活用し、ある程度取り除いてから掃除機をかけるのがおすすめです。洋服にはあらかじめ洋服カバーなどをかけておくと事前に付着するのを防ぐことができます。
掃除機についてはこちらの記事をチェック
【自宅編】フレンチブルドッグの被毛のお手入れ方法
フレンチブルドッグの身体を清潔かつ健康的に保つには、家庭でのお手入れが欠かせません。
月に1~2回のシャンプー
シャンプーのし過ぎは必要な油分まで落としてしまうので月に1〜2回を目安に行うと良いでしょう。温度は少しぬるめが適温です。被毛の生乾きは皮膚病の原因になります。短いからと自然乾燥を待つのではなく、タオルドライした後にドライヤーを使って毛の根元まで乾かしましょう。
シャンプーやドライヤーのやり方はこちらの記事をチェック
こまめなブラッシングで皮膚の状態もチェック
被毛は短いですが、ダブルコートで抜け毛の多いフレンチブルドッグにはブラッシングは欠かせません。ブラッシングすることで血行を促したり、肌が弱く皮膚病になりやすいフレンチブルドッグの皮膚の状態をチェックしたりできます。また、飼い主さんのことが大好きなフレンチブルドッグとの大切なコミュニケーションにもなります。
顔周りのしわのお手入れも忘れずに
顔周りのしわには汚れが溜まりやすく、蒸れやすい特徴があります。しわから皮膚病を発症するケースも多く見られるので、こまめに汚れを拭き取りましょう。
こまめにお手入れしているのに抜け毛が多い?
シャンプーやブラッシングでお手入れをしているにも関わらず抜け毛が多い場合は、皮膚病の可能性もあります。ダニやカビなどのアレルゲンが原因で発症することもあれば、食べ物に対するアレルギーで皮膚炎を発症するケースもあります。抜け毛だけでなく、目の周りが赤くなっていたり、体を痒がっていたり、一部分だけ脱毛しているなどの症状が見られたら、原因を突き止めるためにも獣医師に相談しましょう。
アトピー性皮膚炎についてはこちらの記事をチェック
【サロン編】フレンチブルドッグの被毛のお手入れ方法
短毛種のフレンチブルドッグにカットの必要はないので、トリミングサロンに通う必要性は感じないかもしれません。しかし、トリミングサロンを利用することには次のような利点があります。
プロによる爪切りや肛門腺絞り、シャンプー
フレンチブルドッグが元気なあいだは、飼い主が慣れていないとなかなか自宅での爪切りや肛門腺絞りを上手くできないかもしれません。無理をすると怪我をさせてしまう可能性もあるので、難しいと感じるようであればトリミングサロンを頼りましょう。トリミングサロンによってはマイクロバブルや炭酸水を導入している施設もあります。
フレンチブルドッグのお手入れ料金の目安
料金の目安は地域などにより異なりますが、シャンプーに爪切り、肛門腺絞り、耳掃除などのお手入れが含まれた「シャンプーコース」の場合で4,000円〜5,000円くらいになります。
トリミングサロンを利用する頻度は?
自宅でどのくらいお手入れができているかにもよりますが、爪の伸びすぎを防ぐことなどを考えると1ヵ月に1回くらい利用できると良いでしょう。
フレンチブルドッグは実は抜け毛が多い犬種
被毛をカットする必要がなく、毛玉の心配もないフレンチブルドッグは自宅でも比較的簡単にお手入れすることができます。爪切りや肛門腺絞りなど、自宅でのお手入れが難しいと感じる部分に関しては、無理をせずトリミングサロンにお願いしましょう。皮膚が弱い傾向があり、また抜け毛もたっぷり出るため、コミュニケーションをとる意味も込めて、こまめなブラッシングで皮膚や被毛の状態をチェックしましょう!
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この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。
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