エリザベスカラーによる愛犬のストレスを減らすために|選び方のポイントと厳選アイテム
エリザベスカラーは、手術後のキズや患部を守るために使われる物ですが、犬によっては大きな異物を首に取り付けられて動きにくくストレスになってしまうこともあります。しかし、怪我をした患部を舐めてしまうと傷の治りが遅くなってしまい、余計に犬を苦しめてしまうという懸念もあります。そこで今回は、ストレスを与えにくく犬が嫌がりにくいエリザベスカラーの選び方やおすすめの商品について紹介していきます。
エリザベスカラーの役割とは?
エリザベスカラーを付けている犬を見ると、ちょっぴり不便そうで可哀想になってしまいますが、装着させるのは愛犬を守るためでもあります。ここでは、エリザベスカラーの役割についてご説明します。
傷口などを守る役目
エリザベスカラーの役割は、犬が患部を舐めたり噛じったり、足で掻いたりして悪化させるのを防ぐことです。特に手術後に縫合されたばかりの傷を気にして、執拗に舐めたり噛じったりすると傷口が開いてしまい、再縫合が必要になったり、細菌感染の原因にもなってしまいます。
また、術後の傷だけでなくケガや皮膚炎を悪化させないためにも着用させることもあります。人間のように手で掻くことができない犬は、気になると菌がいっぱいいる口で舐めたり噛んだりすることになるので、悪化してしまうことが多いのです。
エリザベスカラーを選ぶ時の3つのポイント
愛犬の健康のために付ける必要のあるエリザベスカラーですが、犬にとっては邪魔で動きにくく嫌がる子も多くいます。最近では、装着中のストレスを減らすための工夫がされているエリザベスカラーも多く売られているので、愛犬に合ったエリザベスカラーを選んであげるとストレスを軽減することに繋がると思います。ここでは、エリザベスカラーの基本的な選び方のポイントをご説明します。
- サイズ
- 形
- 素材
1.サイズ
まず、エリザベスカラーを購入する前に必ず愛犬の首周りをメジャーで測り、ずれたり脱げたりしないようぴったりのサイズを購入するようにしましょう。首周りは、エリザベスカラーと首の間に指一本ぐらいの余裕を持たせて装着してあげると苦しくならずに固定できます。
また、首周りのサイズだけでなくエリザベスカラーの襟幅も確認しましょう。襟幅は、鼻より3cmほどの長いものがちょうどよいサイズになります。大きすぎるものはご飯や寝るときに邪魔になることもあり、小さいと患部に口や足が届いてしまい、保護の役割を果たすことができません。
2.形
オーソドックスな形のベル型は、しっかりと頭を固定するため患部の保護に効果があります。しかし、動きにくく視野が狭まること、ぶつけると大きな音がすることなどが犬にとっては強いストレスを与えるようです。
一方、ドーナツ型は視野が遮られることもなく、物にぶつかっても音がせず、動作がしやすいため普段どおりの生活を送りやすいようです。しかし、患部に口や足が届いてしまうものもあります。
3.素材
エリザベスカラーは、プラスチック製のものが主流ですが、固いため動作の邪魔になったり、壁に当たると音がしたり、飼い主や他の動物に勢いよく当たるとケガさせてしまうこともあります。一方、スポンジ素材などのソフト素材のエリザベスカラーは、食事や睡眠中の邪魔にならず、壁にぶつかっても音がでないので、犬のストレスになりにくいようです。
しかし、ソフトにもデメリットがあり、その柔軟さゆえに患部を舐めることができてしまうという可能性があります。そのため、装着中の様子を見守ってあげる必要があります。
おすすめの犬用エリザベスカラー
犬のストレスを減らす工夫がなされたエリザベスカラーが豊富に販売されていますが、その中から厳選商品をピックアップしました。同じように見えて意外と奥が深いエリザベスカラー。愛犬に合ったものを見つけるきっかけにしてみてください。
- スポンジ素材で優しく包み込むエリザベスカラー
- メッシュ素材で蒸れずに快適エリザベスカラー
- 豊富なサイズ展開が魅力!ベーシックエリザベスカラー
1.スポンジ素材で優しく包み込むエリザベスカラー
軽量のスポンジ素材で柔らかいドーナツ型のエリザベスカラーです。視野が広く、柔らかいので横になったりご飯を食べたりのアクションがしやすく普段と変わらない生活を送れます。枕替わりにして寝ちゃう犬もいるみたいですね。ただ、患部の場所によっては口が届いてしまうこともあるので注意が必要です。
商品情報
- 商品名:ドーナツ型エリザベスカラー/marushin
2.メッシュ素材で蒸れずに快適エリザベスカラー
通気性のいいメッシュ素材を使い、蒸れにくくなっているエリザベスカラーです。ベル型は、視野が狭いというデメリットがあるものの、患部に口が届きにくい形状のため、マズルが長い子や手足の長い子、術後すぐの患部保護の場合などにおすすめです。加えてこの商品は、レギュラータイプよりもカラー幅が5cm長いタイプなので、より安心感がありますね。
商品情報
- 商品名:ロングメッシュエリザベスカラー ベル型/ポンポリース
3.豊富なサイズ展開が魅力!ベーシックエリザベスカラー
昔ながらのベーシックな形をしたエリザベスカラーです。東京メニックスのエリザベスカラーは、サイズ展開がなんと16種類もあるので、愛犬にフィットするサイズが見つけやすくなっています。また、クリア素材なので、愛犬の視界を遮りません。
商品情報
- 商品名:アニマルネッカー(エリザベスカラー)金属ホック クリア/東京メニックス
愛犬のためにストレスを極小化できるエリザベスカラーを選ぼう
ストレスのかかりにくいエリザベスカラーの選び方について紹介しました。犬へのストレスを減らすのも大事ですが、まずはキズやケガ、皮膚炎がよくなることが大事です。エリザベスカラーを付けていても舐めてしまうこともあるので、はじめのうちはエリザベスカラーを付けているからといって油断せずに、そばで見守ってあげたり行動をサポートしてあげるようにしましょう。患部の具合なども考慮しながら、愛犬にぴったりのエリザベスカラーを選んであげてくださいね。
こちらの記事もチェック
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
飼育に関する知識に関する記事
飼い方/育て方
犬の世話って意外と大変…!でも愛犬との生活は毎日がかけがえのない思い出!
憧れの犬との暮らし!でも、いざ始めてみると想像以上に大変なことが多い毎日です。まず、犬を初めて...
2023年1月22日
健康管理/病気
エリザベスカラーの正しい付け方|おすすめ対策グッズを活用して愛犬のストレスを軽減しよう
ケガや皮膚炎・手術後などに犬が患部を舐めたり刺激しないように首に装着するアイテムのエリザベスカ...
2023年4月11日
健康管理/病気
犬にも歯医者さんはある?動物病院で受けられる歯科治療とは
3歳以上の犬の8割は歯周病をはじめとした歯の病気を抱えていると言われています。犬の口内はアルカ...
2023年1月17日
飼い方/育て方
おとなしい犬をお迎えしたいなら愛玩犬を選ぼう!しつけ方やトレーニング方法についても解説
犬は感情を伝えるために吠えますが、集合住宅やマンションでは迷惑になるのではないか、元気すぎる犬...
2023年1月17日
健康管理/病気
【獣医師監修】犬の食事は1日何回が適切?ライフステージごとの目安と注意点
犬の食事回数は1日あたり何回が適切なのか疑問に思ったことはありませんか?犬は年齢によって必要な...
2023年1月16日