犬に鴨肉を与えても平気?食べさせる際の注意点と栄養素まとめ
愛犬の食欲が低下しているときや特別なご褒美をあげたいと思ったとき、鴨肉を食べさせたいと思ったことはありませんか?「鴨肉」は犬が喜ぶ食材の一つで、注意点を守れば与えることができます。今回は鴨肉の栄養素や成分、犬に与える際の注意点、おすすめのレシピをまとめてご紹介します。
鴨肉の栄養素について
鴨肉は注意点さえ守れば、犬に与えても大丈夫な食材のひとつです。手作りおやつやごはんへのトッピングとして、豚肉や牛肉の代わりに活用できます。風味がよく、食欲が落ちているときなどにおすすめの食材です。豚肉や牛肉ほど身近な食材ではありませんが、精肉店や一部のスーパー・インターネットなどでの購入が可能です。また鴨は英語でduck(ダック)。鴨肉を主原料としたドッグフードも販売されています。
- 商品名:AATU(アートゥー)/ダック ドッグフード
まずは鴨肉にどのような栄養素・成分が含まれているのかをご紹介します。
鉄
鉄は体内の酸素運搬に関わる栄養素で、赤血球のヘモグロビンに多く存在します。鉄が不足すると酸素の供給が十分にできない状態になることで鉄欠乏性貧血になり、人では集中力の低下や、頭痛、食欲不振、筋力低下、疲労感といったさまざまな症状が現れます。また、過剰に摂取した場合には下痢や嘔吐を引き起こします。
ビタミンB1、ビタミンB2
ビタミンB1・ビタミンB2は、体内のさまざまな代謝に必要な酵素の働きを補っています。
ビタミンB1は神経系の機能を正常に保つために欠かせない栄養素で、体内では心臓、肝臓、腎臓および脳に高濃度に分布しています。不足するとチアミン欠乏症(脚気)になり、歩行障害や視力障害を起こします。
ビタミンB2は皮膚や被毛の健康維持に欠かせない栄養素で、不足すると乾皮症や、光線過敏症などの皮膚病になります。
不飽和脂肪酸
不飽和脂肪酸は植物や魚の脂に多く含まれますが、鴨肉にも多く含まれます。
不飽和脂肪酸は「一価不飽和脂肪酸」と「多価不飽和脂肪酸」に分けられます。一価不飽和脂肪酸で知られるオレイン酸は血液中のLDLコレステロールを下げる効果があります。多価不飽和脂肪酸はリノール酸、α-リノレン酸などがあり、動脈硬化や血栓を防ぎ、血圧を下げるほか、LDLコレステロールを減らすなど、さまざまな作用を持っています。
犬に鴨肉を食べさせる際に気をつけること
犬に鴨肉を与える際、新鮮な状態のものを使うことはもちろん、その他にもいくつかの注意点があるのでご紹介します。
アレルギーに注意
最近ではアレルギー対策のフードとして鴨肉が使われていることもありますが、だからと言って全ての犬がアレルギーを起こさないという訳ではありません。初めて与える食材にはアレルギー反応を起こすリスクがあることを留意しておきましょう。まずは少量から与え、下痢や嘔吐などのアレルギー反応が見られたらすぐに動物病院へ連れて行きましょう。
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与える際には適量を守る
鴨肉はヘルシーで身体に良いイメージがあるかもしれませんが、与えすぎれば消化不良や肥満の原因にもなります。
また、多くの子は鴨肉を使った手作りごはんを喜んで食べてくれると思いますが、手作りごはんだけで犬に必要な栄養をバランスよく摂らせてあげることはなかなか難しいものです。慣れないうちは、主食は総合栄養食のドッグフードを与え、鴨肉はトッピングにしたり、食欲が低下しているときなどの特別なごはんとして与えることをおすすめします。
味付けしない
鴨肉に限りませんが、犬に与える食材には調味料で味付けをしないようにしましょう。すでに味付けされているものは与えないでください。犬は嗅覚が優れているのでニオイから食材を感じ取ることができます。そして、味を感じるための「味蕾」は人間の1/5と言われており、味覚は人間と比べて感度が低いとされています。人の食事のように味付けをすると塩分過多など犬の健康に悪影響を与えることもあるので、素材の味のままで与えましょう。
ハムやベーコン、ウインナーなどの加工品は塩分が高いことに加えさまざまな調味料が使用されており、添加物、脂質が多いので与えてはいけません。
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細かくカットする
鴨肉を大きいサイズのまま与えると、喉に詰まらせてしまうことがあります。小型犬や、飲み込む力が弱い高齢犬などは特に注意しましょう。消化しやすくするためにも脂肪の部分はできるだけ取り除き、赤みの部分をなるべく細かく切ったり、フードプロセッサーにかけてから与えるようにしましょう。また、骨付きのまま与えてはいけません。骨を噛んで割れた破片を飲み込むことによって喉や内臓を傷つける恐れがあります。犬は骨を好むイメージがあるかもしれませんが、骨付きの肉は必ず肉のみ与えるようにしてください。
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必ず加熱する
生の鶏肉や豚肉、牛肉などには食中毒を引き起こす原因とされる寄生虫や大腸菌、サルモネラ菌などが存在する可能性があり、犬が感染すると下痢や嘔吐などの症状が現れます。また、生肉に存在する病原体は犬のみならず人間にも感染することがあります。犬に肉を与える際には煮る、焼くなど加熱調理し感染を予防しましょう。
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鴨肉を使ったおすすめのレシピ
簡単に作れる、愛犬のためのおすすめレシピを2つご紹介します。
1.鴨肉と卵の雑炊
つづいて「鴨肉と卵の雑炊」です。同時に卵と豆腐のタンパク質摂取が期待できます。
材料
- 鴨肉・・・30g
- 豆腐・・・50g
- 卵・・・1個
- 炊いたお米・・・80g
- 水・・・200cc
作り方
- ボウルに卵を割り入れ、溶きほぐします。
- 鴨肉、豆腐は食べやすいサイズに切ります。
- 鍋に水を入れて加熱し、沸騰したら鴨肉、炊いたお米、豆腐の順に入れます。
- 鴨肉に火が通ったら卵を加え、卵が固まったら完成です。
2.鴨肉と野菜のスープ
まずは「鶏肉と野菜のスープ」です。水分補給させたいときにもオススメのレシピです。
材料
- 鴨肉・・・50g
- 白菜・・・30g
- かぼちゃ・・・20g
- 水・・・150cc
作り方
- すべての材料を食べやすいサイズに小さく切る。
- 鍋にかぼちゃと水を入れ、火が通るまで煮込む。
- 鴨肉、白菜を入れて更に5分ほど煮込む。
- 具がしんなりしたら完成です。人肌程度に冷まして与えましょう。
愛犬の食事に鴨肉を取り入れてみよう
いかがでしたか?鴨肉は私達にはあまり馴染みがない食材ではありますが、栄養価も高く、上手に取り入れることができれば手作りごはんのアレンジの幅も広がります。愛犬に与える際には必ず加熱する、細かくカットするなど注意点を守り、安全に与えてください。また、鴨肉以外にも犬が食べられる肉は他にもあり、豚肉や牛肉はもちろん馬肉や鹿肉も食べられます。与え方には注意が必要なので、事前に調べてから愛犬に与えるようにしてくださいね。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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