犬の上目遣いに隠されたサインをご存知ですか?可愛いだけじゃない大切な意味が隠されている場合も

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上目遣いは、犬の可愛い仕草のひとつですよね。じっと見つめてくる愛犬をみて、何かを訴えているのかな?と感じることもあるかと思います。では実際に上目遣いをしているときの犬はどんな気持ちなのでしょうか?ここでは、犬の上目遣いから読み取れる気持ちを、犬の姿勢毎に解説すると共に、飼い主さんに知っておいてほしい上目遣いに隠された病気のサインをご紹介します。

犬の上目遣いに隠されたサインをご存知ですか?可愛いだけじゃない大切な意味が隠されている場合も

目次

  1. 犬が上目遣いをするときの気持ち
  2. 愛犬の訴えに気付いて!上目遣いは病気のサインの可能性も
  3. 上目遣いをする姿勢で犬の気持ちは違う?【座る・立つ・うつ伏せ】
  4. 犬の目も口ほどにものを言う!いろいろな気持ちやサインに気付こう

犬が上目遣いをするときの気持ち

上目遣いしている犬
Eddie~S

 「上目遣い」といっても実に様々なシチュエーションがあります。

遠慮がちに下から見つめてくるときには、飼い主さんに遠慮しつつ構ってくれる機会を伺っていると考えられます。反対にじっと熱い視線を感じるほどの上目遣いは、強く何かを訴えかけてきています。おやつや散歩など犬が「してほしい!」という気持ちを視線に乗せているのです。このときに可愛いからとなんでも要求を受け入れてしまうと、上目遣いを頻繁にするようになったり、より強い要求手段として吠えたりしてしまいますので注意しましょう。

叱っているときや怖い相手が目の前にいるときに上目遣いをしたら緊張のサインです。相手の様子を観察しているとも考えられます。またイタズラをした後など犬にとってばれたくないそわそわした気持ちのとき、その不安が上目遣いとして行動に出ることもあります。

愛犬の訴えに気付いて!上目遣いは病気のサインの可能性も

犬 具合悪い
ivanovgood

 さまざまな気持ちが込められている犬の上目遣いですが、病気のサインである可能性もあります。 

  • 首を触られるのを嫌がる
  • 首を上下左右に動かそうとせず、常に上目遣いなど視線だけを動かす
  • 緊張や不安の原因となるものもなく、おねだりや要求を訴えかけてきている様子ではない

 このような様子が見られる場合は、頸部椎間板ヘルニアなどの病気で関節や筋肉を痛めているかもしれません。気付いたら早めに動物病院へ連れて行きましょう。普段の可愛らしい上目遣いと、病気のサインとしての上目遣いをきちんと見分けられるように注意深く愛犬を観察してみてください。 

上目遣いをする姿勢で犬の気持ちは違う?【座る・立つ・うつ伏せ】

犬 寝ている
rubyschmank Unsplash

 犬の上目遣いは、しているときの姿勢でも意味が多少変化します。立ったまま飼い主や他の人、犬にするとき、座った状態で可愛らしくするとき、床や地面にうつ伏せてきゅっと目を上げているとき、それぞれの姿勢での上目遣いがどんな意味をもつのかを知るために愛犬を注意深く観察してみましょう。 

座った姿勢での上目遣い

 立った姿勢での上目遣いとほとんど同じような意味をもちます。立っているよりも、座っている状態だと次の行動へすぐには移れないため、興奮度は低めで気持ちに少し余裕があるといえるでしょう。緊張や不安のサインであれば原因となっているものを取り除くなどすると落ち着きを取り戻しやすくなります。

おねだりや何かを訴えてきている場合には何を要求しているのか観察して読み取りましょう。わがままな訴えではなく排泄などの正当な理由があるなら、聞き入れてあげることで信頼度やリーダーシップに良い影響をもたらすかもしれません。

立った姿勢での上目遣い

 立ち上がってキラキラした瞳で上目遣いをしてくるときは、ご飯や散歩などの求めていたことがもうすぐ起きるのではと期待や喜びに満ちています。そわそわと足を動かしたり尻尾をゆらゆらとゆらしたり、上目遣い以外の動作でも犬がわくわくしている気持ちが伝わってきます。興奮が激しくなったときには、お座りや伏せをさせて落ち着かせる必要があるかもしれません。

反対に尻尾や耳の位置が警戒や防御を示しているときの上目遣いは、緊張や不安を感じています。刺激してしまうとパニックや逃亡、攻撃行動に発展してしまう可能性があるので、ゆっくりと落ち着かせてあげましょう。

うつ伏せた姿勢での上目遣い

 犬が伏せているときには、周りの環境や近くにいる人に対して安心してリラックスしている状態です。うつ伏せした姿勢での上目遣いは、幸せや安心感を飼い主さんと共有したくて気持ちを伝えているか、寂しくて構ってほしい、退屈で遊んでほしい気持ちのサインです。

視線に気付いた飼い主さんが犬と目を合わせれば、返事をするようにゆらゆらと尻尾を動かすでしょう。もしうつ伏せの犬を呼んだとき目だけを動かして上目遣いをしてきたなら、リラックス状態で眠たい・身体を動かすのが面倒な状態である可能性もあります。

犬の目も口ほどにものを言う!いろいろな気持ちやサインに気付こう

犬 上目遣い
Winsker

 犬たちは言葉が話せない代わりに、態度やちょっとした仕草、視線などで私たちに気持ちを伝えてきます。上目遣いもただ可愛いだけの仕草ではなく、期待、要求、不安、病気のサインなどさまざまな意味を持ちます。愛犬がいま何を訴えかけてきているのか、どんな気持ちでいるのかを小さな仕草ひとつで読み取れる、読み取ろうとする姿勢を持つ飼い主さんを目指しましょう!

下記の資料を参考に執筆しました。

岐阜大学附属動物病院 脊椎および脊髄の疾患
komugi

この記事のライター

komugi

都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!

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