寝る時は犬をケージに入れるべき?寝る場所を決める時のポイントもご紹介
皆さんは愛犬を寝る時にケージなどに入れてますでしょうか。それとも同じベッドで寝ているでしょうか。大好きな愛犬と常に一緒に居たいと思う方は多く、寝る時も同じ布団で一緒に寝る方も多いですが、しつけのためにも寝る時はケージなどに入れて隔離した方が良いという意見も聞いたことがあるのではないでしょうか。本記事では、睡眠時にワンちゃんをケージに入れるべきかどうかについて解説していきます。愛犬を寝る時にケージに入れるべきかどうか迷われている方や、これからワンちゃんを迎える予定の方は是非参考にしてみてください。
ワンちゃんが寝る時にケージは必要?
ワンちゃんが寝る時に、ケージなどの寝床を用意した方がいいのか気になりますよね。ここでは、ワンちゃんにとって睡眠時にケージやサークルなどの空間が必要かどうかについて解説していきます。
ワンちゃんにも寝床を用意しよう
ワンちゃんを飼っている方の中には、同じ布団で一緒に寝ている方も多いのではないでしょうか。結論から申し上げますと、睡眠時はワンちゃんに対して一人になれる空間をつくってあげた方が良いと言われています。以下では、その理由についてご紹介しているため、ワンちゃんと一緒に寝ている方や、寝床としてサークルやケージを買おうか迷われている方は、是非参考にしてみてください。
寝床が必要な理由①室温が合わない
個体差はありますが、基本的にワンちゃんの平熱は人間よりも高く、約37.8度〜39.3度ほどだと言われています。ワンちゃんの方が体温が高いことが分かりますよね。そのため、人間と同じベッドで寝てしまうと、人間が快適と感じる室温で寝ることになるので、ワンちゃんにとっては暑く感じてしまうことがあります。
我々人間が暑苦しく感じると寝付けないように、ワンちゃんにとっても睡眠時の室温は大事です。そのため、人間とは離れた場所で寝床をつくり、その場所をワンちゃんが快適と感じることができる室温にしてあげましょう。
寝床が必要な理由②主従関係が曖昧になる
基本的に、ワンちゃんを飼っている方の皆さんが愛犬に対してしつけを行うかと思いますが、ワンちゃんをしつけるにあたって最も重要なことは「主従関係をはっきりさせること」です。
本来であれば、飼い主よりも離れている且つ、飼い主よりも低い場所で寝ることで、主従関係を築くことができます。しかし、同じベッドの上で寝てしまうと、ワンちゃんは「平等な関係にいる」と勘違いしてしまい、しつけに悪影響を及ぼす可能性があります。
我々飼い主からしても、しつけがうまくいかないといったことは避けたいですよね。そのため、愛犬は飼い主と離れた場所で寝かせることをおすすめします。
寝床が必要な理由③いたずらをする可能性がある
人間が寝る時間に合わせて寝る子は多いですが、やんちゃな性格をしている子であったり、仔犬の場合は、飼い主が寝ている時にいたずらをする可能性があります。
朝起きて部屋が愛犬に散らかされていたり、大事なものを壊されていたりしたら大変ですよね。配線などをかじって感電してしまったり、誤飲などの事故が起こる可能性もあります。
愛犬を守るためにも寝る時はケージなどに入ってもらい、いたずらを防ぎましょう。
ケージの他に何があるの?
先ほど、ワンちゃんの寝床として「ケージ」を例に挙げました。
ケージとは、主に四方が柵で囲まれているワンちゃん用のハウスのことを指します。主にワンちゃんが一人で過ごすための空間を区切るために用いられ、ワンちゃんを飼っている方のほとんどが設置しています。一般的には床と屋根がついているものが多く、造りも頑丈なため、ワンちゃんを迎えてから頻繁に買い替えるようなものではありません。
ではケージの他にはどんなものがあるのでしょうか。
サークル
サークルとは、側面もしくは側面と床が囲まれるタイプのハウスで、愛犬の行動エリアを制限する目的で用いられることがあります。ケージと違って天井がないため、愛犬を抱っこして上から入れることができるので、簡易的な使い勝手があるという点がメリットと言えます。
クレート
クレートとは、主に屋根がついている箱型の小さなハウスのことを指します。クレートは愛犬の寝床だけでなく、移動時にワンちゃんを運ぶ目的で用いられることもあります。新幹線や電車の中でもよく見かけるのではないでしょうか。
クレートを寝床として利用するメリットとしては、例えば地震などの災害時に愛犬のスムーズな避難ができるなどがあります。しかし、ケージやサークルなどと違って、愛犬の様子がぱっと見では分かりづらいという点がデメリットになります。
ワンちゃんも寝ぼけるって本当?
皆さんは、ワンちゃんも人間と同じように寝ぼけることがあるということをご存じでしょうか。ここではワンちゃんが寝ぼけているときに見られる行動についてご紹介します。
ワンちゃんでも寝ぼけることがある
前述した通り、ワンちゃんでも寝ぼけることがあります。我々人間と同じですよね。深い眠りに入っている時や、何かの夢を見ている時にはその延長で寝ぼけてしまうことがあります。
ワンちゃんを飼っている方であれば、愛犬が寝ぼけている姿を見たことがある方も多いのではないでしょうか。以下では、ワンちゃんが実際に寝ぼけているときに見られる行動について簡単にご紹介していきます。
手足をピクピクと動か動かす
ワンちゃんは寝ぼけているときに手足がピクピクと動くことがあります。寝ているのにもかかわらず手足を動かしている様子は、一見痙攣しているように見えますよね。
ワンちゃんが寝ている時に、寝ぼけて手足が動いてしまうのは、脳波の影響によるものと言われています。ワンちゃんが寝ぼけて手足をバタバタ動かしているのは、夢の中で走り回っていたりすることがあるので、特に気にしなくても問題はありません。
しっぽをフリフリ振っている
ワンちゃんは、寝ぼけてしっぽを振ることもあります。寝ている時にしっぽを振るのは、先ほどご紹介した手足の動きと同じように、脳内で起きていることに対してしっぽが反応しているために起きると考えられます。また、夢の内容に反応してしっぽを振ることがあります。
小さい声で鳴いたり悲鳴を上げている
ワンちゃんは寝ぼけると、小さい声で鳴いたり悲鳴を上げたりすることがあります。実際にワンちゃんを飼っている方は、愛犬が寝ている時にそのような様子を見たことがあるのではないでしょうか。
ワンちゃんが寝ている時に、寝ぼけて鳴いたり悲鳴を上げるのは、夢やストレス、更には病気や怪我による痛みが原因と言われています。ワンちゃんが寝ぼけて泣いたり悲鳴を上げたりすると驚かれる方も多いかと思いますが、よくあることなので心配することはありません。
ワンちゃんの睡眠時の悲鳴について詳しく書かれた記事もあるので、是非参考にしてみてください。
ワンちゃんの睡眠時の悲鳴に関する記事はこちら
トイレの場所を間違える
ワンちゃんは寝ぼけるとトイレの場所を間違えてしまうことがあります。トイレではない場所でおしっこをしてしまうと掃除も必要なので避けたいところです。同じ布団で一緒に寝ている時に、愛犬が寝ぼけてベッドの上でおしっこをしてしまうと大変ですよね。愛犬と同じ布団で寝ている方は、寝ぼけてベッドの上でおしっこをされないように注意しましょう。
寝ぼけるワンちゃんにはケージが必要?
ここまで、ワンちゃんのさまざまな寝ぼけた時の行動についてご紹介しましたがいかがでしょうか。夢を見ながら手足を動かしていたりするだけでは、特に気にする必要はないですが、最後にご紹介したような、トイレの場所を間違えてしまうような寝ぼけ方をする場合は、愛犬と同じベッドで寝るようなことは避けた方がいいかもしれません。
我々人間と同じように寝ぼけてしまうのはどうしようもないことで、しつけではどうにもできません。そのため、寝る時は愛犬をケージに入れることをおすすめします。
まとめ
いかがでしょうか。本記事ではワンちゃんを寝る時にケージに入れるべきかどうかについて解説しました。愛犬が可愛いあまりに寝る時も一緒にいたくなる気持ちも分かりますが、安全面やしつけのことも踏まえると、寝る時はケージなどに入れてあげるべきだと言えますよね。
今、ワンちゃんを飼っていて寝る時に同じベッドで寝ている方は、愛犬のためにも飼い主さんの就寝時にはケージ等に入ってもらうようにしましょう。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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