犬の夜鳴きの原因は?子犬・成犬・老犬別に対処法とともに解説
愛犬が夜鳴きすると心配になりますよね。
同時に近所の人に申し訳なくて悩んでいる飼い主さんも多いでしょう。
今回は、犬の夜鳴きの原因について、子犬・成犬・老犬に区別して原因と対策を紹介します。
愛犬の夜泣きにお悩み中の飼い主さんは、ぜひご覧ください。
犬の夜鳴きの原因・対策【子犬】
犬の夜鳴きは子犬、成犬、老犬によって原因や対策が異なります。
ここでは子犬の夜鳴きの原因と対策について解説していきます。
子犬の夜鳴きの原因
子犬の夜鳴きは以下の原因が考えられます。
- 寂しい
- 退屈している
- 興奮している
- お出かけしたい
- 具合が悪い
それぞれの原因について解説していきます。
寂しい
子犬は寂しいときに夜鳴きをします。
犬は元々群れで生活しており、特に子犬の場合は一緒に生活することで安心感を得ています。
家にきたばかりの頃は、環境が変わったことや独りぼっちになった寂しさから夜鳴きをすることがあるでしょう。
退屈している
考えられる原因の一つに、退屈していることが挙げられます。
基本的に子犬は、活動中に「クンクン」鳴くことはありません。
退屈をしている場合、「クンクン」鳴くことによって飼い主さんの気を引こうとしていることがあります。
飼い主さんの気を引くだけでなく、何か役割を与えて欲しいという表れでもあります。
そのため、子犬が何か仕事や役割を与えて、退屈をしのげるような状態にしてあげるのが良いでしょう。
興奮している
犬は興奮しているときもクンクン鳴きます。
これは犬の自然な行動の一つです。
犬にとっては飼い主さんの存在が大きなものであるので、飼い主さんを見るだけでも興奮してしまう場合があります。
興奮する理由は飼い主さん以外にもあります。
例えば、「自分のボールを見たとき」「遊び道具を見たとき」「おやつを見たとき」「散歩に行くのがわかったとき」などさまざまです。
その興奮が抑えきれずに「クンクン」と鳴く場合があります。
お出かけしたい
犬が「クンクン」と鳴く理由で多いのが、外に出たいという理由です。
トイレトレーニングが完了したばかりの頃は、どのようにアピールして良いのかがわからずに鳴くことがあります。
成長していくに連れて、伝える方法がわかり鳴く以外の方法でもお出かけしたいということを伝えるようになります。
具合が悪い
「クンクン」鳴く場合で気をつけなければならないのが、具合が悪いときです。
いつも元気がないときに鳴く場合は、異常がないかをしっかりと見てあげましょう。
異常がない場合でも、いつもと様子が違ったり違和感を感じたりしたら、獣医師に診てもらうことをおすすめします。
子犬の夜鳴きの対策
次に子犬の夜鳴きの対策について、上記で述べた原因別に対策を解説していきます。
寂しい
かわいそうになって、夜鳴きをしたら飼い主さんが近くに行ってしまうと、それが習慣になってしまう可能性があるので注意です。
「夜鳴きをする=飼い主さんが来てくれる」と勘違いしてしまうので、心を鬼にして無視をするのがよいでしょう。
退屈している
退屈で夜鳴きをしている場合は、構ってあげるのが良いです。
「クンクン」鳴き始めたら、何か違うことに注意を向けるようにします。
例えば何かの命令をして、それを遂行してもらうようにトレーニングをするのも良いでしょう。
これを行うことによって子犬とのコミュニケーションもとれて、絆がより深くなります。
また、子犬が出来るようになったことを披露する時間にしたり、遊ばせたりと犬が退屈をしのげれば「クンクン」鳴くこともなくなります。
興奮している
興奮しているときは、その状況によって興奮を抑えるようなトレーニングが必要です。
例えば、子犬がご飯中に「クンクン」鳴いていたら、ご飯中は別の場所に移動させます。
飼い主さんに注意を向けてほしいという思いで鳴くこともあります。
その場合は構うのではなく、無視をするのが一番効果的です。
無視をすることによって子犬が「クンクン」鳴いてもこっちを向いてくれないとわかれば、鳴かなくなります。
鳴いているときに無視をして鳴きやんだらしっかりと褒めてあげましょう。
褒められるとよいことをしたと理解できるので、段々と鳴くことがなくなってきます。
お出かけしたい
お出かけしたいというように鳴いている場合、排泄がしたくて鳴いていることもあります。
その場合、トイレを我慢させると膀胱炎になる可能性もあるので、早めに排泄をさせてあげましょう。
最初のうちはどのように伝えれば良いのかがわからずに鳴いていることもあります。
しかし、段々と飼い主さんとコミュニケーションがとれるようになってくると、鳴かずとも排泄の合図をするようになります。
具合が悪い
具合が悪くて鳴いている場合は、早めに獣医師に診せるようにしましょう。
何か病気が隠れている場合もあるので、少しでも違和感を感じたら病院に連れていくことをおすすめします。
また少し様子をみようとなった場合でも、こまめに子犬の様子をみてあげて、改善しない場合は病院に連れていきましょう。
犬の夜鳴きの原因・対策【成犬】
続いて、成犬の場合の夜鳴きについて原因と対策を解説していきます。
成犬の夜鳴きの原因
成犬が夜鳴きをする原因は、大きく分けて以下の2つです。
- 発情期
- 運動量が少ない
この2つの原因について解説していきます。
発情期
オスの成犬が夜鳴きをする場合、メスのフェロモンに反応して夜鳴きをすることがあります。
犬の嗅覚は人間の1億倍も良いです。
そのため数キロ先の離れたメス犬の匂いも理解できるため、同じ家にメスがいなくてもフェロモンを感じとってしまいます。
運動量が少ない
運動量が少ないことも夜鳴きの原因の1つになります。
日中に運動量が少ないと、夜に寝付けずに夜鳴きをすることがあります。
また寝付けないとき、ストレス発散をするために夜鳴きをするケースもあるでしょう。
成犬の夜鳴きの対策
成犬の夜鳴きの対策は以下の2つです。
- 去勢手術をする
- 日中に運動をさせる
それぞれ解説していきます。
去勢手術をする
発情期が原因で夜鳴きをする場合は、去勢手術をすることも検討しましょう。
発情期は本能的なものなので、止めさせるのは難しいのが現実です。
夜鳴きのために去勢手術をするのは、かわいそうと思うかもしれません。
しかし、去勢手術には夜鳴きを止めさせるだけでなく、生殖器系の病気の予防にもなります。
去勢手術については、かかりつけの獣医師さんと相談して決めましょう。
日中に運動をさせる
運動量が少ない場合には、運動をさせるのが効果的です。
運動量が増えれば夜の寝付きも良くなるため、夜中も起きません。
そのため、もし運動量が原因で夜鳴きをする場合は、運動量を増やしてあげて疲れさせるのが効果的な対策になります。
犬の夜鳴きの原因・対策【老犬】
次に老犬の夜鳴きの原因と対策について解説していきます。
老犬の夜鳴きの原因
老犬の夜鳴きの原因は以下のとおりです。
- 認知症
- 病気
- 不安な気持ち
それぞれの原因について解説していきます。
認知症
老犬になると認知症になり夜鳴きをすることがあります。
認知症になると夜鳴き以外にも以下の症状がみられます。
- 遠吠え
- 迷子になる
- 後ずさりできない
- 同じ場所をグルグル回っている
- トイレを失敗する
もし夜鳴き以外の症状もみられるようなら、病院で一度診てもらうのが良いでしょう。
病気
老犬の場合、病気によって夜鳴きをすることがあります。
脳疾患や関節炎などの病気が考えられ、苦痛や痛みによって夜鳴きをします。
こちらも認知症のときと同様に、病院で一度診てもらうのが良いです。
不安な気持ち
老犬で不安な気持ちがあると、夜鳴きをする場合があります。
老犬になると視力や聴力がどんどん悪化していきます。
そのため、今まで見られていたものが見られなくなったり、周りの声が聞こえなかったりと不安な気持ちになるのです。
老犬の夜鳴きの対策
老犬の夜鳴きは、文字どおり老化によって起きているものが多いです。
認知症が原因の場合は、夜中を昼だと勘違いして夜鳴きをしている場合もあります。
その際は日中に日光をしっかりと浴びることによって、昼夜を理解し夜鳴きが軽減することもあります。
しかし、夜鳴き以外にも複数の症状が出ている場合は、病院で相談するのが良いでしょう。
犬の夜鳴きは無視してよいか
犬の夜鳴きは無視して良いものとダメなものがあります。
無視して良いものは、構ってほしく夜鳴きをしている場合です。
無視をせずに構ってあげ続けていると、夜鳴きをすると飼い主さんが遊んでくれると勘違いしてしまいます。
そのため、構ってほしそうな場合は無視をして飼い主さんが夜鳴きでは反応しないことを覚えさせましょう。
反対に無視をしない方が良いのは、成犬や老犬の場合です。
成犬や老犬になると、構ってほしくて夜鳴きすることがなくなってきます。
まずは夜鳴きの原因をしっかりと確認し、それぞれの対策をとることが大切です。
犬の夜鳴き対策はサプリがおすすめ
犬の夜鳴きに効果的なサプリは、認知症を予防するサプリです。
認知症予防にサプリが良いとされるのは、老犬になってくると食事量が減り必要な栄養素が補えなくなるからです。
認知症を予防するために必要な栄養素は以下のものとなります。
- DHA
- EPA
- ビタミンE
サプリと一言でいっても、固形タイプやパウダータイプ、飲み薬タイプなどさまざまなものがあります。
元気なうちは固定サプリでも良いです。
しかし、少し生命力が落ちてきている場合には、パウダータイプをご飯に混ぜたり、飲み薬を水に混ぜたりして愛犬にあった形でサプリを飲ませましょう。
まとめ
この記事では、犬の成長度合い別に夜鳴きの原因と対策をお伝えしました。
対策はそれぞれ変わってくるので、原因をしっかりと見極めることが大切です。
愛犬とたくさんコミュニケーションをとってあげて、少しの変化でも見逃さないようにし、愛犬が過ごしやすい環境を作ってあげましょう。
この記事のライター
nana
泳ぎも走りも得意な運動神経抜群のゴールデンレトリバーと暮らしています!今は愛犬とタンデムサーフィンの練習中。いつまでもアクティブに楽しく過ごせるような情報を発信していきます。
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