鳴き声から愛犬のメッセージを受け取ろう!犬がなぜ吠えるのか・鳴き声の違いについて
犬は言葉を発する代わりに、鳴き声で自分の気持ちや状況を表現します。玄関のチャイムが鳴った時には強い声で鳴き、寂しい時には甘えたような声で鳴くなど、表情豊かな鳴き声でその感情を表します。愛犬の鳴き声を聞いたときに、何を言いたいのか知りたい・理解したいと思う飼い主さんは多いのではないでしょうか。今回は、犬の鳴き声を理解するためのポイントと代表的な鳴き声の事例とともに、犬の気持ちをご紹介します。
犬の鳴き声を理解するための4つのポイントについて
犬の鳴き声には「ワンワン」と強く高い声から「クーン」と弱々しい鳴き声までいくつかの種類があります。犬は鳴き声の出し方で感情や気持ちを表現しており、大きく分けると、
- 鳴き声の大きさ
- 鳴き声のスピード
- 鳴き声の長さ
- 鳴き声を連続する回数
の4つのポイントを組み合わせることで鳴き声を発しています。まずは、愛犬が鳴き声を上げている時に、どんな鳴き方をしているのか、4つのポイントを踏まえて、よく聞いてみましょう。
犬の鳴き声は大きく5種類ある!
犬は、鳴き声の大きさやスピード等の4つのポイントを組み合わせて『鳴き声』というものを発します。よく聞く犬の鳴き声として挙げられるのは「ワンワン」「ウー」「クーン」「キャンキャン」「ウオーン」の5種類です。ここでは、その1つずつの鳴き声について、犬がどんなことを考えているのか・そのときの愛犬の状態をご紹介します。
大きく元気な声で鳴く「ワン」
犬が鳴いている声と言えば「ワンワン」。もっともよく聞かれる鳴き声だと思います。この「ワン」は、犬が飼い主の注意を引きたい場合や自分の主張をアピールしたい時に出す鳴き声です。高めの声で「ワン」と短く鳴く場合は「ねえ、ちょっと」と飼い主を呼ぶときや犬同士で遊んでいる時に鳴き合うこともあります。「ワンワンワン」と連続して鳴いている時は、要求を通したい時。玄関のチャイムがなった時や知らない犬に出会った時に強い声で「ワワワワン」と鳴く時は警戒心を表しています。
低く「ウー」と鳴く時は犬の様子に注意
犬が低く「ウー」唸るように鳴く時は、相手を警戒し攻撃的になっている時です。同時に、尻尾がピンと立っている、背中の毛が立っている、鼻にしわを寄せている、歯を剥いているなどの行動が見られたら、相手に対して攻撃的になっている可能性があります。
また、おもちゃを誰かに取られそうになった時も「ウー」と低く唸り声を出すことがあります。これは所有欲を示すものなので、このような鳴き声がひんぱんに聞かれる場合は、トラブルを避けるためにもきちんとしたしつけをする必要があります。
甘えている鳴き声の「クーン」「キュンキュン」
「お留守番お願いね」と言った時に、「クーン」や「キュンキュン」と鳴く声を聞くことはありませんか。これは、「寂しい」「行かないで」と甘えている時によく見られる鳴き声です。上目遣いで人を見たり、拗ねたような態度とセットで鳴く場合もありますね。
「キャン」と鳴いた時はケガの可能性も
犬が高い声で「キャン」と鳴いた場合、または「キャンキャンキャン」と連続して鳴いていたり「キャイーン」と鳴いたときは、「びっくり!」「痛い」を表しているときです。この鳴き声が聞こえたら、どこかにケガをしていないか確認してあげましょう。
遠くを見て「ウォーン」と鳴く遠吠え
救急車のサイレンが聞こえたり、夕方のチャイムに反応して「ウォーン」と鳴く声も比較的頻繁に聞きます。遠吠えは狼が仲間を呼んだり、何かを知らせる合図。その名残で、ある一定の周波数の音に反応して「ウォーン」と鳴く犬も少なくありません。また、寂しい時に「ウォーン」と鳴くことも。この遠吠えは、犬の本能としての鳴き声と理解しましょう。
犬の鳴き声は千差万別
犬は、鳴き声で感情を表現しています。発する鳴き声も犬によってさまざまです。その時々で、なぜ犬が鳴き声を上げているのか、注意深く観察することで愛犬が何を伝えたいのかが理解できるようになってきます。特に、気をつけなくてはいけないのは、自分の要求を通したい時に鳴く要求吠えです。ボールをもっと投げて欲しい、テーブルの上のものが食べたいなど、犬の鳴き声に応じて一度でも要求を通してしまうと、犬はあらゆる場面で鳴き声をあげます。
「うちのコのこの鳴き声が要求吠えだ!」と分かったら、どんなに鳴いても要求は通らないということを教えてあげると、犬も理解をし、互いにストレスフリーな生活を送ることが出来るようになってきます。また、どんな場合でも鳴き声にすぐに反応せず、なせ今鳴き声をあげているのか、冷静に判断することも大切です。特に犬同士で鳴き声を出している時には、喧嘩に発展する可能性があるため、飼い主の素早い判断と行動が要求されます。
犬の鳴き声を理解して絆を深めよう!
いろいろな生活環境で育ったコが集まるドッグランでは、他のコに対して威嚇の鳴き声をあげていたり、要求吠えをしていたり、とさまざまな鳴き声が聞こえますよね。犬同士が喧嘩に発展しそうな鳴き声をあげていても特に何も対応しないために、噛みあってケガをしてしまう等のトラブル・事故も時折見られます。ついつい他の方とのお喋りに夢中になってしまい、愛犬を見ているだけ・放置してしまった、ということにならないよう、特に色々なコが集まる場では、愛犬の鳴き声に耳を傾けるようにするのがポイントです。
犬の鳴き声は、飼い主に対してSOSを求めている場合も多く、この鳴き声に気がついてあげることが大切です。日常から犬の鳴き声をよく聞くことは、犬オーナーとして必要不可欠なこと。犬が何を伝えたいのかどんな感情を表現しているのかが理解できると、犬との絆はより一層深まります。うちのコがどんなときにどんな鳴き声になるのか?を知るために、愛犬観察を怠らないようにしましょう。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!