スピッツ犬の犬種グループって?原始的な犬とされるスピッツの性格や飼い方を解説

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ジャパンケンネルクラブによって公認されている犬種は、194種類あり、その中で、それぞれの性質などから10個のグループに分けられています。

「愛玩犬」や「牧羊犬・牧畜犬」などさまざまなグループがありますが、「スピッツ犬」はどんな犬種が属しているか想像できるでしょうか。

今回は「原始的な犬・スピッツ」という犬種について、代表犬種や育て方などを解説していきます。

スピッツ犬の犬種グループって?原始的な犬とされるスピッツの性格や飼い方を解説

目次

  1. スピッツ犬の特徴とは
  2. スピッツの代表犬種
  3. スピッツ犬はしつけが難しい?
  4. スピッツは野性味と独立心が強い犬種

スピッツ犬の特徴とは

ポメラニアン
lexky

ジャパンケンネルクラブの犬種グループ「原始的な犬・スピッツ」には、人の手が加えられずに古くから存在するスピッツ系統が含まれたグループです。

オオカミに類似した点が見られ、外見は短い耳としゅっと尖った顔、がっしりとした骨格を持っています。日本原産の犬種も多く含まれています。

スピッツの代表犬種

シベリアンハスキー
JSF539

ジャパンケンネルクラブに「原始的な犬・スピッツ」グループとして登録されている犬種は27種類にものぼります。

犬の大きさは小型犬から大型犬まであり、日本の犬である柴犬や秋田犬、日本スピッツなどもこの部類に含まれます。ここでは「原始的な犬・スピッツ」グループの代表犬種を紹介していきます。

ポメラニアン

ドイツが原産のポメラニアンは超小型犬です。先祖は、番犬や猟犬として活躍している大型犬のサモエドと言われています。

そのため、その小さな体とかわいい容姿から想像できないほど、活発で警戒心が強く、自分より大きな相手にも果敢に立ち向かっていきます。

社交的ですが自立心も持っており、しつけと被毛のケアをしっかりとすれば問題行動も少なく飼いやすい犬種です。

日本スピッツ

純白の被毛が特徴の日本スピッツは、名前の通り日本が原産の小型犬です。日本スピッツの起源は、1920年頃に中国東北地方から日本に渡ってきた白いジャーマン・スピッツだと言われており、第二次世界大戦後にジャパンケンネルクラブにて公認されました。

高度成長期には日本スピッツブームが起きましたが、警戒心が強く敏感な性質を理解できないまま飼われていたために、「無駄吠えが多い犬」というレッテルが貼られてしまいました。<

しかし現在は、無駄吠えが少なくなるようなトレーニングが重ねられ、穏やかな性格の日本スピッツが多くなっています。

柴犬

世界中で人気のある日本原産の柴犬は、縄文時代から続く土着犬です。小動物や鳥を狩る猟犬や番犬として、古くから日本で愛されてきました。

強い忠節心と勇敢さは、番犬として活躍していた頃からの性質を引き継いでいます。また、警戒心が強く頑固なため、しつけに苦戦する方もいますが、一度心を開いた相手には甘えん坊の一面を見せてくれます。

ツンデレという言葉がしっくりくる独立心の強い柴犬は、いつも愛犬とベタベタとくっついていたいという方には少し不向きです。程よい距離感をとることができる方には最高のパートナーになってくれます。

シベリアンハスキー

オオカミにも似た外見をもつシベリアンハスキーは、シベリア地方を原産とする大型犬です。シベリアンハスキーの先祖犬はスピッツと言われており、ソリを引く犬として活躍していました。

シベリアンハスキーが一躍有名になったのは、1925年にジフテリアが大流行した際に、犬ぞりで500km以上もの距離を走って血清と薬を届けた出来事です。

このことにより一気に知名度が世界中で上がり、日本でも映画や漫画の影響によってブームを巻き起こしました。性格はフレンドリーで明るく前向きで、頑固な一面もあります。また、攻撃性が低いため番犬には向きません。

スピッツ犬はしつけが難しい?

シベリアンハスキー
doanme

人に可愛がられるために誕生したコンパニオンドッグとは違い、先祖犬の性質を色濃く持っている犬種が多いのが、原始的な犬・スピッツの特徴です。

人間社会で働いていた犬種が多いため、飼い主にとても従順な一方、警戒心が強く頑固な面もあるなど、しつけには時間がかかることもあります。

性質を理解する

原始的な犬・スピッツは野性味が強く、頑固な一面もあるため、しつけには根気がいります。また、警戒心が強く飼い主以外には心を開きにくいため、初対面の人や動物には吠えてしまうこともあります。

冷静さがあり、独立心が強いため、飼い主につねにべったりと甘えるということは少ないです。そのため、家を留守にしがちの家庭でも、留守番させやすいという利点があります。

スタミナがある大型犬は毎日多くの運動量を必要とするため、長時間の散歩が必要不可欠です。犬によって体格も体力も異なるので運動量は様々ですが、活発な性格を持つ子が多いので毎日の散歩が理想でしょう。

スピッツは野性味と独立心が強い犬種

ポメラニアン
chuck_bondoc

「原始的な犬・スピッツ」に属する犬種の多くは番犬や猟犬などで活躍していた犬種がほとんどです。

そのため、野性味が強く、警戒心も強い犬種が多いということが理解できると、しつけもしやすくなるのではないでしょうか。加えて、独立心が強いため、適度な距離感を保つことで、より良い信頼関係を築くことができるでしょう。

(参考文献)ジャパンケンネルクラブ/kufura小学館公式/みんなのジャックラッセルテリアブリーダー

nao

この記事のライター

nao

「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。

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