チワワは勝ち気な性格ですが、警戒心が強く臆病な性格を持つ子が多くいます。また神経質な犬種のため、外からの刺激で恐怖を感じることが多いです。

ストレスを感じたりすると「カーミングシグナル」と言われるサインを出します。このサインの中の１つに「震え」があります。

自分の身に危険を感じると、恐怖から体が震えてしまうのです。神経質だったり社会化訓練が充分でなかったりするチワワは、小刻みに震えたり、大きな声で吠え続けることがあります。こういった場合は強いストレスを感じている証拠です。実はとってもナイーブな性格をしているため、ストレスには十分注意しましょう。

恐怖で震えている場合は、その恐怖を取り除いてあげる必要があります。来客・環境の変化など、いつもと違うことはありませんか？まずは、何に対して恐怖を感じているのかを探し、恐怖を取り除いてあげましょう。また、工事の音などすぐに恐怖を取り除いてあげることができないのであれば、気分転換に外に連れて行ってあげたりするのも効果的です。「1人でいることが怖い」ことが多いので、できるだけ一緒にいてあげるようにしましょう。

チワワをはじめとする犬は、もともと暗く狭い場所を安心して好む傾向にあります。そのため、室内にチワワが安心して身を隠せる場所を作っておくと役立ちます。例えば、ドーム型のベッドやケージなどがおすすめです。

また、子犬の頃の社会化期に、さまざまな経験を積ませて苦手な環境や状況を減らすことも恐怖を取り除く１つの手段ですので、是非社会化期に色々な物や人場所に触れて経験を詰ませてあげましょう。 

 ダブルコートという被毛を持っていますが、小さな体をしたチワワは、体に寒さが伝わりやすく、寒さに弱い犬種です。他の犬種に比べて代謝が優れているチワワは、身体を震わせることで体温調節を図っていると考えられています。 

 寒さに弱いチワワのために、洋服を着せたり、エアコンを使用して室内を暖かくしたり、逆に夏は熱中症にならないように、と涼しくする方も多いかと思います。チワワが快適に過ごせる温度は、17～22℃前後と言われているので、エアコンの使用は必須です。また、チワワ自身が自ら体温調整をできる空間を作っておくことは必要です。例えば、冷暖効果のあるベッド・毛布・フローリングなど、体温調節ができる場所を別に設けておくことで、震えることなく体温調節が可能になります。 

 チワワは普段からよく震えているため「また震えてるね」という感覚でつい放置されてしまいがちです。しかし、中には病気による震えもあるため注意が必要です。発作や体の痛みなどを訴える際に、チワワは小刻みに震えます。 

恐怖や体温調節による震えの対応をとっても震えが収まらない場合には、病気の可能性が考えられます。他に普段とは違う症状がないかをチェックしましょう。発作であれば、目の揺れや手足が突っ張って震えるといった症状なので、いつもの震えとの違いにすぐに気付きますが、いつもと同じ震えの場合は、食欲不振・元気低下・痛みがあるかなどを探る必要があります。もし、何かあった場合はすぐに動物病院に相談することをおすすめします。  

チワワは興奮状態の時にプルプル震えることがあります。例えば「マテ」をしているときや、大好きな飼い主さんと遊んでる時・飼い主さんが家に帰ってきたときなど、 こういった場合はすぐに震えはおさまることがほとんどなので、あまり気にしなくても問題ありませんよ！ 

チワワがなんとなくいつもより元気が無さそう・震えている場合には病気や怪我のサインが隠れていることがあります。

震えていても外的なストレス要因を取り除いて、すぐに震えがおさまる場合は受診する必要はありませんが、以下のような場合は動物病院で診てもらった方が良いです。

・元気がない

・息が荒い

・食欲がない

・嘔吐、下痢

震えがおさまらず、気になって病院で検査をしたら病気が見つかったというケースもありますので、震えると同時に上記のような症状がある場合は早めに受診しましょう。チワワの震えている時に考えられる病気や怪我として

・低血糖

・感染症

・水頭症

・てんかん

・股関節や腰痛などの痛み

などが考えられます。チワワ含め犬は具合が悪い時、痛いところがあるとき飼い主さんに症状を伝えることができません。できるだけ毎日様子を気にかけてあげることが早期発見につながります。

 いかがでしたでしょうか？ このように、チワワが震えるという行為には意味があることが分かりました。「また震えている」と震えを放置せず、まずは原因を探ってみるようにしましょう。この探るという行為が、愛犬の健康的な暮らしを支える大事な一歩となります。