チワワの成犬について解説|何歳から成犬?大きさや成犬までにやっておくべきこととは
チワワの赤ちゃんや子犬を飼い始めた方や、新しくチワワのお迎えを考えている方は、小型犬のチワワが成犬になるまでの体の変化や、何歳から成犬になるのか、成犬になるまでにやっておくべきことなど気になるのではないでしょうか?今回はチワワの【成犬】に焦点をあてて解説したいと思います!
目次
チワワの基本情報
原産国 | メキシコ |
---|---|
被毛タイプ | スムース・コート(短毛) ロング・コート(長毛) |
平均寿命 | 13歳~16歳 |
サイズ | 超小型犬 |
チワワは世界で一番小さな犬種と言われていて、大きな瞳とアップルヘッドと呼ばれる丸い頭が特徴的な小型の犬種です。
所説ありますが、チワワはメキシコが原産国といわれていてトルテカ文明時代に、メキシコ周辺に住んでいた部族が飼育していた「テチチ」という古代犬が、チワワの祖先ではないかというのが最も有力な説とされています。
チワワの性格は、明るく活発的で飼い主さんに対してとても忠誠心が強い犬種です。ただ警戒心が強く臆病な面もあり家族とそうでない人をはっきりと区別するため、家族以外の人には懐かない子も多いです。番犬としてはとても優秀ですが、臆病で警戒心が強い一面から吠え癖や嚙み癖がついてしまう子も中にはいます。
一見飼うのが難しそうな犬種に見えますが、チワワはとても賢い犬種ですのでしっかりしつけを行えば初心者さんでも問題なく飼える犬種ですよ!
チワワは何歳から成犬になる?
一般的に、犬が成犬になるのは1歳からと言われていて、シニアだと大体7歳~、ハイシニアは13歳以降と言われています。実はサイズによっても異なり、小型であればあるほど成長の止まりが早いです。サイズ感で考えると大型犬の方が成犬になるのが早いと思われる方も多いと思いますが、実際には小型犬の方が成犬になる時期が早いです。
犬のサイズ | 成犬になる時期 |
---|---|
超小型犬 | 10ヶ月 |
小型犬 | 10ヶ月 |
中型犬 | 12ヶ月 |
大型犬 | 15ヶ月 |
超大型犬 | 18ヶ月~24ヶ月 |
チワワは超小型犬に部類されますので、10ヶ月を迎える頃には成犬になっていると思っていただいて問題ありません。実際チワワは生後7ヶ月〜1歳を迎える頃には成長がほぼ止まることが多いため、理想の大きさの目安は、1歳の誕生日を迎えた頃のサイズと言われています。
チワワの成犬期の平均サイズはどのくらい?
・平均体長:15~23cm程度
・平均体高:12~20cm程度
・平均体重:1.5kg~3kg程度
成犬になったチワワの体長(胴の長さ)は、15cm~23cm程度、足の長さを示す体高は、12~20cm程度と言われています。体長(胴の長さ)は500㎖ペットボトル(約20cm)と程同じくらいの長さになります。
また、チワワの成犬の平均的な体重は1.5kg~3kgと言われています。ただチワワの体の大きさは個体差にバラつきがあります。チワワのタイプや骨格や性別、親の体のサイズによっても変わってきます。
成犬チワワの平均的な体重推移は以下のようになります。
月齢 | 平均体重 |
---|---|
月齢7ヶ月 | 約1,8kg |
月齢8ヶ月 | 約2kg |
月齢9ヶ月 | 約2,2kg |
月齢10ヶ月 | 約2,3kg |
月齢11ヶ月 | 約2,4kg |
月齢12ヶ月 | 約2,5kg |
上記がチワワの成犬時の平均サイズと体重推移ですが、先ほどお伝えしたとおり、チワワは他の犬種に比べても体重やサイズの個体差がとても大きい犬種です。平均的なサイズと比べ体が大きく成長することは珍しくありません。重要なのは平均体重の範囲内に収まっているかどうかではなく、愛犬の理想の体重を知っておくことです。愛犬が平均体重より大きかったとしても、バランスがとれていれば健康上の問題はないので、安心してくださいね。
成犬時の大きさを子犬の時に予想することはできる?
犬の成長は本当に早く日に日に大きさが変わっていきます。「小型犬だと思ったのに、想像以上に大きくなった」ということも珍しくありません。もし分かれば子犬の時点で、将来どのくらいの大きさに成長するのか分かると嬉しいですよね。
犬の大きさに個体差が生まれる要因はいくつかありますが、親のサイズが大きく関わってきます。例えば、親が体の大きいサイズだった場合は、遺伝により標準よりも大きなサイズに成長することがあります。また、親が小柄でも、祖父母やそれ以前の代に大きめのチワワが関わっている場合は、大きめのチワワに育つ可能性があるそうです。そのため比較的確実性が高い予測方法としては、親犬の姿からの予想をおすすめします。ブリーダーの犬舎へ見学に行けば、実際に両親チワワを確認できることが多いので、親のサイズから将来どれくらいの大きさになるのか、ある程度の予測をすることができますよ。
チワワが成犬になるまでにしておくべきことは?
次にチワワが成犬になるまでにやっておくべきことをご紹介します!
成犬までに:①社会化トレーニングをしておく
臆病な一面ももつチワワにとって社会化がとても重要になってきます。社会化とは、犬が人間社会に「社会に順応する力を養う」ことをいいます。犬においては子犬期だけに訪れる貴重なものです。
特に生後3週間~14週間(生後3カ月半)までに体験したことには順応しやすい傾向があり、「社会化期」と呼ばれています。子犬はこの時期に、周囲の人や他の動物との触れ合い・人間社会での経験を通じて、生涯にわたる社会性と適応力を身に付けます。
子犬のうちに社会に慣れさせておくことができるかどうか。これが成犬になった時にとても重要になり、その子の生活が大きく変わります。子犬のうちにトレーニングができないと、他の犬が苦手になったり、飼い主さん以外の人間を怖がるようになってしまいます。できるだけ多くの人や動物、物事や環境等と接する機会を持たせることが大切です。
具体的なトレーニング方法は・・・
様々な「物」に触れ、慣れさせる
まずは家中の色々なものを見せたり聞かせたり、匂いを嗅がせたり触らせたりしてみましょう。掃除機や洗濯機、食洗機、ドライヤーなどの家電に関わる音や食器の音、鍋などの金属音も鳴らしていくことが必要です。ただ、愛犬が怖そうな様子であれば中止し、次の日に持ち越しましょう。
また、子犬期から今後触れたり使ったりするであろう物は全て見たり触れたり嗅がせたりすることで、成犬になったときに恐怖心をもつことなくスムーズに使えるようになります。
例えば・・・
・リード・ハーネスなどのお散歩用品
・コーム・ブラシ・歯ブラシなどのケア用品
・洋服やキャリーケースなどのお出かけ用品
特にロングコートのチワワは日常の被毛ケアが重要なのでコームやブラシ、爪切りなどは慣れさせてあげるとよいです。テーブルの上に置いておくだけでも大丈夫です。ハサミなどの刃物は危ないので目は離さないようにしましょう。
様々な種類の「犬」や「人」に慣れさせる
いろんなタイプの犬や人と触れ合う機会を作りましょう。子供や高齢者、男性・女性など。子いぬの好きなおやつを飼い主以外の人から与えてもらうのもオススメです。触ってもらった後すぐにご褒美を与えるのがうまく慣れさせるポイントになります。
そして子犬のうちに出来るだけ他の犬と一緒に遊べる時間を作ると良いです。子犬は社会化期に他の犬と会うことで、挨拶の仕方など犬同士のコミュニケーション方法を学びます。散歩はもちろん、ドッグランやパピーパーティーに参加することもオススメです。
様々な「環境」になれさせておく
自動車、バイク、自転車、電車、踏切、人ごみなども生後3カ月半ぐらいまでに経験させましょう。最初は抱っこでもOKです。慣れてきたら距離や時間を伸ばしましょう。
特に愛犬と車や電車でおでかけをしたいと考えている飼い主さんは子犬の頃に、車や電車で楽しいところに連れていって様々な経験を積ませてあげることが大切です。最初は車や電車での移動は短い時間にして少しずつ時間と距離を伸ばしたりすることで、おでかけを好きになってくれると思います。車や電車でのおでかけが難なくできると、愛犬との行動範囲が一気に広がりますよ。
成犬までに:②早めにコマンドを学ばせる
「マテ」「オテ」「オスワリ」最低この3つは覚えさせておくと毎日の愛犬の行動管理に役立ちます。コマンドを覚えさせるということは意外にもチワワを育てる上では重要です。チワワは活発的な性格なため、気持ちが高ぶり興奮した際にコマンドを使う事で、落ち着かせる効果もあります。コマンドの学習は生後3ケ月~6ケ月の間に覚えさせるのが良いとされています。また、コマンドの言葉は統一することが基本です。例えば、「マテ」「ステイ」などバラバラに使用してしまうと愛犬が混乱してしまい、しつけの内容を学習しづらくなります。愛犬に対して使用する言葉は家族間で統一する必要があります。成犬からでもしつけは出来ますが、出来るだけ早い子犬期に簡単なしつけは始めておきましょう。
犬のコマンドについての記事はこちらもチェック!
成犬までに:③ボディコントロールをしておく
子犬期から体や口など触られることに徐々にならしておきましょう。そうすることで 自宅での歯磨きやブラッシングなどのお手入れや病院・サロンなどに犬の体に人が触れても嫌がらずスムーズに受け入れられるようになります。
まずは触っても嫌がられにくい首や背中、あごの下からスタートし、慣れてきたら足やお腹、耳、目、口の周りなど触る範囲を広げ、徐々に警戒心を解いていきます。
しっぽや頭など犬の急所に突然触れるとかえって警戒させてしまうので、様子を見ながら無理せずおこなっていきましょう。
犬のボディコントロールについての記事はこちらもチェック!
成犬までに:④信頼関係を築く
チワワは従順で忠誠心が高い犬種です。飼い主さんのことを大好きだと思ってもらえるよう、信頼関係をしっかり築くことで、しつけがしやすくなります。特にチワワは怖がりな子が多いので、愛犬をよく理解し、性格に合わせて接するようにしましょう。
チワワが成犬を迎えたらするべき事は?
チワワが子犬から成犬になった際に今までと何か変えなければならないことがあるのでしょうか?ここでは、ポメラニアンが子犬から成犬に成長したらやるべきことをご紹介します。
ドッグフードを成犬用に切り替えよう
チワワは、身体の成長が安定する生後7ヶ月~頃から、成犬用フードへの切り替えタイミングです。
子犬用のフードは成長するために必要な栄養素がしっかり入っているものが多いので、成長が止まってからも子犬用のフードを与え続けていると、カロリーオーバーで太ってしまいます。
ただ、昨日まで子犬用のフードを食べてたのに、いきなり成犬用のフードに変えてしまうと食欲がなくなったり、警戒して食べてくれない場合があります。初日は1割分の成犬用フードをこれまでのパピー用フードと変えて便の状態や食いつきなど様子をみましょう。
この要領で1日ずつ成犬用フードの割合を増やし、1週間くらいかけて切り替えるようにすると良いです。
少しずつ変えていくことで、お腹がゆっくり慣れてくれるようなりますし、パピー用フードより脂質が少ない成犬用フードを美味しくないと感じてしまう子もいるので少量ずつ混ぜて与えるとその風味にも慣れてくれるでしょう。
チワワは生後10ヶ月頃にはもう成犬になっている・・!
愛犬の子犬期はとても可愛いものですよね!しかし残念ながらチワワの子犬期はあっという間に終わってしまいます。チワワは子犬期の間にやっておいた方がよいことが沢山あります。10ヶ月じゃ足りないよと思う方もいらっしゃるかと思いますが、子犬期に様々な経験をさせてあげることが成犬になったときの生活にとても重要になってきます。
特にチワワの場合は性格の面から子犬期の社会化が重要になってくる犬種でもあります。様々な物や人、環境に触れ合う機会を沢山つくってあげましょう。また、飼い主さんも愛犬も負担がかからないようにすることが重要です。お互い楽しくおこなった方が良いコミュニケーションや絆を築けますし、良い思い出が作れます。愛犬がいつまでも楽しく健康に過ごせるようにしっかりしつけと健康管理をしてあげましょう。
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この記事のライター
ずーこ
動物全般が大好きで現在は猫を飼ってます!犬もだいすきなのでpetanでは犬に関する様々な情報を発信していきたいと思います!!
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