犬舎見学のマナーって?行く前に知っておきたい守るべきルールやマナーについて
犬を自宅に迎える際には、ペットショップや里親募集から犬を探すこともできますが、繁殖元であるブリーダーさんとの直接のやり取りで自宅にお迎えすることも可能です。ブリーダーさんによっては、子犬を譲り受ける際は、犬舎(けんしゃ)を訪問し、子犬の状態を実際に確認する等、ブリーダーさんから直接さまざまな説明を受けることができます。今回の記事では、犬を自宅へ迎え入れる際の第一歩、犬舎を訪れる際に守るべきマナーやルールについて解説していきます。
犬舎(けんしゃ)ってどんなところ?
一般的に「犬舎」とは、犬小屋・犬の家といった意味で、複数の犬たちが同時に生活している施設のことを言います。お目当てのブリーダーさんから直接子犬を迎え入れたい場合には、自宅に迎え入れた後の不要なトラブルを避けるため、お迎えする前に犬舎を訪れ、子犬を直接見ることが可能となっている場合があります。
犬舎の中には、さまざまな環境で暮らす人たちがたくさん犬舎を見学することでウイルスなどが持ち込まれ、子犬の命を脅かすことがあることを危惧し、犬舎見学をお断りしている施設もあります。その場合には、どういう理由で見学を断られたのかを確認しておくといいでしょう。
犬舎見学では、同時に子犬についての必要な情報を聞き、疑問点を質問・相談できるようにしておきましょう。
犬舎見学は事前予約が必要
多くの場合において、犬舎見学はブリーダーに希望訪問日を相談し、事前に予約しておく必要があります。 見学に行ったからといって、必ず子犬を購入しなければならないわけではないですが、犬舎見学は購入予定があることが前提です。「かわいい子犬を見たいだけ」と興味本位で行くと、子犬のストレスになるほか、健康面にも影響を与えてしまうことがありますので、購入意思がないのであれば見学はNGとなります。
また、当たり前のことですが、予約した日に行けなくなってしまった場合も、必ずキャンセルの連絡をしましょう。
犬舎でのマナーやルール
犬舎を見学する際は、守るべきマナーやルールがあります。ブリーダーから子犬を購入した場合、購入後も子犬の体調のことやしつけの疑問点など、ブリーダーが相談に乗ってくれることがほとんどです。そのため、見学の時点から失礼のないように接することが重要です。マナーやルールが守れないとブリーダーから不信感を抱かれ、信頼関係を築くのが難しくなります。必ずブリーダーの指示に従って見学しましょう。
犬舎見学は1日1件にする
なるべく多くの犬舎を訪れ、子犬を見比べたいという人もいるかと思いますが、犬舎見学は1日1件だけにし、犬舎を訪れる前は他の犬との接触は控えましょう。同じ日にほかの犬舎をいくつも訪問したり、ペットショップで犬と触れ合ったりすると、ウイルスを持ち込んでしまう恐れがあるからです。
子犬への最初のワクチン接種は生後42〜60日頃に行うため、犬舎にはワクチン接種前の子犬がいることも珍しくありません。ワクチン接種前の子犬は免疫力が十分に備わっていないので感染症のリスクが高く、健康を害する危険性があります。よって、犬舎訪問は1日1件が基本です。
子犬や親犬の状態に配慮して接する
犬舎を訪問したとき子犬が眠っている、もしくは眠たそうにしていることもあります。子犬の見た目だけでなく、抱っこをしたり動いているときの反応を見たりして、いろいろと確認したいかもしれませんが、無理に起こすと子犬のストレスになるのでやめましょう。
また、犬舎見学は子犬だけでなく、親犬に会えることもメリットですが、子犬のことをより知るために親犬も確認したいと思っても、必ずしも会えるわけではありません。母犬は出産で体力を消耗しているので、体力が万全でないことがあるからです。子犬や親犬の体調を配慮しながら見学しましょう。 どうしても起きている状態の子犬を確認したい場合は、改めて予約して再訪問しましょう。
ブリーダーのアドバイスをしっかり聞く
犬舎見学の際は子犬のかわいさに気を取られて、ブリーダーの説明を聞き逃すことのないよう注意しましょう。 ブリーダーは、犬舎にいるそれぞれの子犬の特徴を熟知しているのはもちろん、しつけ方法やその犬種に適した飼育環境などの知識も豊富で、安心して子犬を迎えられるよう、いろいろアドバイスしてくれます。
子犬を見たり触ったりしても子犬の性格や体質などは、ブリーダーの説明をしっかりと聞かなければ理解できません。 よって、ブリーダーのアドバイスをよく聞き、分からないことは遠慮せず質問して、コミュニケーションを取ることが大切です。
犬舎見学を決める際は経験談も参考にする
各ブリーダーの公式サイトには、出生した子犬や犬舎の情報が記載されています。しかしその情報だけでは、ブリーダーの良し悪しが分かりません。そのため見学する犬舎を決める際は、実際に犬舎を見学した人の経験談も参考にするとよいでしょう。ブリーダーは犬の知識が十分に備わっていたか、質問したことに丁寧に説明してくれたか、犬舎は清潔に保たれているのかなど、実際の声を知ることができれば、信頼できるブリーダーを選ぶのに役立ちます。
犬舎見学はマナーや配慮を忘れずに!
犬舎には、十分に免疫力が備わっていないワクチン接種前の子犬や、出産により体調が万全でない母犬がいます。衛生面や子犬・母犬の健康状態などを配慮し、マナーやルールを守って見学しましょう。ブリーダーさんは、安心して子犬を迎えられるよう、子犬の特徴やしつけのポイントなどを丁寧にアドバイスしてくれます。分からないことは遠慮せず質問して、ぜひともぴったりのパートナーを見つけてください。
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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