ウエストハイランドホワイトテリアの子犬は小悪魔?飼育の基本をまとめてチェック
通称ウエスティーと呼ばれているウエストハイランドホワイトテリアは、小型で真っ白な毛色の愛らしい姿をしていますが、売られたケンカは買うという果敢で気の強いテリアの気質をそのまま持っています。甘えん坊でわがまま、好奇心旺盛なやんちゃ坊主のようなところが魅力でもあります。この記事では、テリア好きなら一度は育ててみたいウエストハイランドホワイトテリアの子犬について、基本的な飼育のポイントを紹介していきます。
目次
ウエストハイランドホワイトテリアの子犬が生まれる過程
ウエストハイランドホワイトテリアの妊娠は他の犬の妊娠と比べて特に難産ということはありませんが、妊娠・出産は母犬の身体に大きな負担を与えることに変わりありません。ウエストハイランドホワイトテリアの妊娠から子犬が生まれるまでを見ていきましょう。
ウエストハイランドホワイトテリアの子犬が産まれるまでの妊娠期間は?
ウエストハイランドホワイトテリアに限らず、メスの犬には1年に1〜2回の発情期があります。成犬になって初めての発情による妊娠は身体への負担が大きいので、2度目の発情期で妊娠させることが望ましいとされています。ウエストハイランドホワイトテリアの妊娠期間は63日で、早産になることはほとんどありません。
ウエストハイランドホワイトテリアの子犬の生まれる頭数
ウエストハイランドホワイトテリアの生まれてくる子犬の頭数は個々の犬によって違ってきますが、身体の大きさから2〜4頭であることが多くなっています。 初めての妊娠の場合は頭数は少なく、出産適齢期といわれる2〜5歳は子犬の数が多くなると言われています。
ウエストハイランドホワイトテリアの成長スピードはどれくらい?
小型犬の成長スピードは早く、生後8ヵ月〜10ヵ月程度で成犬に相当する身体つきとなります。 ウエストハイランドホワイトテリアの子犬の成長スピードとそれに伴う身体の変化などを見ていきましょう。
ウエストハイランドホワイトテリアの子犬の体重の変化
<生後9~13日目>
子犬の体重は生まれたときの2倍になります。(体重の増加が少ない場合は獣医師への相談が必要です。)
<生後25~30日>
体重が4倍になります。
<生後3~5か月>
急速な成長期に入り、成犬の体重の約半分の体重になります。
<生後8~10か月>
成長がピークを迎え生まれたときの体重の20倍となり、成犬の体重と同じ重さになります。
ウエストハイランドホワイトテリアの子犬の身体の変化
生まれてからの14日間は子犬の成長にとってとても大切な時間です。特に母犬から与えられる初乳は子犬の免疫を作るためにも大変重要な役目を果たします。 生後25〜30日には初めて歯が生え、生まれたときの毛が抜けて、成犬と同じ毛に生えかわります。
生後3〜5か月は最大の成長期で成犬に必要な歯や骨格を形成する期間です。成犬の栄養の2倍の栄養が必要となります。 生後8ヵ月以降は成長が緩やかになり成犬と変わらぬ大きさになります。
ウエストハイランドホワイトテリアの子犬の飼育のコツ
ウエストハイランドホワイトテリアの子犬を迎えるときに、知っておくと役に立つあれこれをご紹介します。
子犬の食餌の与え方やその量は?
食餌の与え方
子犬にご飯を与えるときは同じ時間に同じ場所で食べさせるようにしましょう。 子犬は消化器官が未発達なため、一度に多く食べることができません。生後50日から生後6ヵ月くらいまでの食餌は、1日3回から4回に分けて与えるようにします。その後は月齢によって徐々に回数を減らして、朝と夜の2回にしていきます。
食餌の量
子犬期は成長の伸びが一番大きいときなので、最も多くのカロリーを必要とします。生後1歳までは骨や筋肉の組織が作られる重要な時期なので、栄養価の高いフードをしっかりと与える必要があります。給餌量は与えるフードによって違ってきますが、フードの裏に書かれている月齢と給餌量を基準に与えるようにしましょう。
給餌量は月齢だけではなく季節や生活環境によっても違ってきます。 夏は体力の消耗を防ぐために、活動量が少なくなるので必要なカロリーも少なく、反対に冬は体温を上げるために多くのエネルギーを必要とするので、摂取カロリーも多くする必要があります。
ウエストハイランドホワイトテリアの子犬のはじめてのタイミング
はじめてしつけを始めるタイミング
犬のしつけは子犬が我が家に来たときから、あるいは自宅で生まれて2、3ヵ月たった頃から始めるのが基本です。 特にウエストハイランドホワイトテリアは頑固で気が強くプライドも高いので、厳しくしつけると飼い主でも言うことを聞かなくなることがあります。 人や物に興味を示すようになった頃から、時間をかけて根気よくしつけていく必要があります。
散歩を始めるタイミング
ウエストハイランドホワイトテリアの子犬を初めて散歩に連れていくタイミングは、ワクチン接種を終えた2〜3週間後から100日後が最適です。 生後3ヵ月を過ぎていても、ワクチン接種が間もない時はキャリーや抱っこで外界に触れさせてあげましょう。
シャンプーを始めるタイミング
ウエストハイランドホワイトテリアの子犬が初めてシャンプーをするタイミングは、1回目のワクチン接種を受けてから約1〜2週間後が適しています。 子犬は免疫力が弱く体力もないので、体調が安定しているときに短時間で行うようにしましょう。
ウエストハイランドホワイトテリアの気を付けたい病気
ウエストハイランドホワイトテリアは皮膚疾患に罹りやすく、アトピー性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、表皮形成異常などが多く見られます。 また、頭蓋下顎骨症や肺動脈弁狭窄など生後数カ月から症状がみられる先天性疾患もあると言われています。小型犬によく見られる先天性の心臓疾患や膝蓋骨脱臼などにも注意が必要です。
ウエストハイランドホワイトテリアはしつけをしっかり!
見かけの愛らしさに似合わず、ザ・テリアといわれるくらい気性の強いウエストハイランドホワイトテリアですが、その対極的なアンバランスさが魅力だとも言われています。しつけには少々手がかかる犬種ではありますが、子犬のころからしっかりとした主従関係を築くことで、明るく楽しい家族の一員となってくれますので、気を遣いすぎず、でも念入りに取り組んでいきましょう。
ウエストハイランドホワイトテリアに関する記事はこちらもチェック
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
テリアに関する記事
犬の生態/気持ち
オーストラリアン・シルキー・テリアをご存じですか?歴史や性格、特徴など解説します
テリア種はもともとイギリスやアイルランドが原産で、小動物の狩りで活躍していた犬種のため勇敢で警...
2022年11月15日
犬の生態/気持ち
米国生まれのラットテリアについて解説します!歴史や平均寿命、外見や性格の特徴など
ラットテリアは、ネズミ狩りをする猟犬として活躍していたテリア犬種です。日本のみならず原産国のア...
2022年11月13日
健康管理/病気
ケアンテリアの抜け毛と毛玉について!上手にお手入れするために被毛タイプを知ろう!
「オズの魔法使い」に登場するモジャモジャとした見た目の犬「トト」で知られるケアンテリア。特徴的...
2022年11月13日
犬の生態/気持ち
アイルランドの国犬、「青い悪魔」ケリーブルーテリアってどんな犬種?歴史、特徴、性格など紹介
羊のようにカールしたブルーの被毛と、どこか気高さを感じさせる顔つきが特徴のケリーブルーテリア。...
2022年10月31日
飼い方/育て方
【犬種図鑑】ベドリントンテリアについて詳しくご紹介!飼うときに注意すべきポイント
ベドリントンテリアは、ぬいぐるみのようなふわふわの被毛・可愛い見た目をしていますが、闘争心に火...
2022年10月9日