トイプードルのトイレトレーニングのコツ!失敗してしまう場合の原因と対処法も
犬をお迎えしたときにまず初めに教えるべきことが、トイレです。お互いがストレスなく暮らすためにも、決まった場所で排泄できるようにしつけましょう。トイプードルは賢いので、しっかりトレーニングできればすぐに覚えると言われています。本記事では、トイプードルにトイレを覚えてもらうためのトレーニングの手順や、うまくできないときの原因と対処法もあわせてご紹介します。
目次
トイプードルのトイレトレーニングはいつから始めるのがいいの?
上述しましたが、トイレのしつけは子犬が自宅にやってきた日から始めるのが望ましいです。ブリーダーさんによっては、ある程度のしつけをしておいてくれる場合もありますが、環境が変わるとうまくできなくなってしまう子もいるので、改めてしつけなければいけないこともあります。
動物愛護法によって生後56日経っていないと子犬をお迎えできないので、家に迎えた時点で生後2か月は経っていることになります。初日からトレーニングを始めても早すぎるということはありません。しつけの開始が遅れると、「家の中はどこで排泄してもいいんだ」と認識してしまいます。
トレーニングを始めて2~3週間を目安にしつけが完了するようにしましょう。個体差もあるので、なかなか覚えられなくても根気よくしつけることが大切ですが、1ヶ月経ってもしつけが進まないときは、獣医師やドッグトレーナーへ相談することも検討してみてください。
トイレのしつけを初日から開始できるように、あらかじめトイレトレーニングに必要なアイテムを揃えておきましょう。
- サークルまたはケージ
- トイレシート(新聞)またはトイレトレー
- 必要に応じてしつけスプレーや消臭スプレーなど
犬は寝る場所の近くでは排泄しない傾向があるので、サークル内にベッドとトイレを設置するときは離して置くようにしましょう。初めは愛犬の排泄前のサインが見られたらトイレシートの上に連れていき、ゆくゆくは、サークルの外にいても排泄したくなったら自分でトイレシート(トイレトレー)がある場所へ行って、きちんと排泄できるようになるのが目標です。
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トイプードルのトイレトレーニングの方法
トイレトレーニングで重要なのは、①愛犬の排泄のサインを見逃さない②成功体験を重ねることです。具体的に手順を見ていきましょう。
1.トイレ環境を整える
トイレトレーにトイレシートを敷いたものをケージ内に用意する、もしくはサークル内全てにトイレシートを敷いて愛犬が排泄する場所を用意しましょう。
先ほども述べましたが、犬は寝床の近くでは排泄しない習性があるので、サークル内にトイレを用意する場合は、寝床とトイレを離してください。あまりにも近すぎるという場合には、別の空間にトイレを作るのがおすすめです。
玄関や部屋の入り口など、人が行き来することが多いような場所は避け、落ち着けるところにトイレを設置します。
犬は柔らかいところに排泄する習性があるので、クッションや毛布などはトイレが覚えられるまで近くに置かないことも大切です。
2.タイミングを見てトイレに誘導する
愛犬に排泄する兆候が見られたら、トイレへ誘導しましょう。床のニオイを嗅いでいたり、そわそわした様子が見られたらトイレのサインです。
食後、寝起き、お散歩や遊んだ後などは排泄のタイミングになるので、よく観察して、上記の様子が見られたらトイレへ連れて行きます。ご飯のあとは30分以内に排泄する確率が高いです。その際、フードボウルやおもちゃなどはサークル内から片づけておいてください。
10分ほど様子を見ても排泄しなかったら、サークルから出してあげましょう。おもちゃなども戻し、排泄しそうなタイミングでまた同じような環境を作ってあげてください。
トイレシートの上で排泄できたという経験が大切です。愛犬の排泄のタイミングを見逃さないようにしましょう。
3.コマンドを決めて合図をする
排泄の際のコマンドを決めておくと、トイレとコマンドを結びつけて覚えてくれます。ドッグランやカフェなどの外出先でも役立つので、「トイレ」や「ワンツー、ワンツー」など、簡単なコマンドにすると愛犬も分かりやすいでしょう。
4.成功したらご褒美をあげる
トイレシートの上で排泄できたら、少し大げさに褒めてあげましょう。「トイレシートの上で排泄したらいいことがある」と認識してもらうことが大切なので、褒めるときは伝わりやすいよう、同じ言葉を使うようにしてください。
おやつをあげたり遊んであげるのも効果的です。広いスペースに出して一緒に遊んであげることで、ご褒美になります。ただし、子犬のうちは排泄の間隔が短いため、遊びすぎると次の排泄に間に合わなくなってしまうこともあります。夢中になって遊びすぎないよう、30分ほどしたらサークルへ戻すことが重要です。
トイレシートの上できちんと排泄できたら、徐々に範囲を狭めていきましょう。はじめはトイレシートを複数枚敷いて範囲を広くとっておき、成功するごとに徐々に狭め、最終的にトイレトレーに排泄できるようになれば成功です。
失敗してしまっても大きな声で怒ったりせず、淡々と掃除してください。ニオイが残っていると、次もそこで排泄してしまうようになるので注意が必要です。
★成功体験を積み重ねることが何よりも大切=トイレを失敗しない環境を作ることが重要
5.慣れてきたら自分でトイレに行けるように
トイレトレーニングの最後のステップは、自分でトイレシートに向かえるようにすることです。排泄のサインが見られたら、おやつやおもちゃでトイレシートへ誘導して、自分の足でトイレへ向かえるようにしましょう。
最終的にはご褒美がなくても自分でトイレに行き、排泄できるようになるのが目標です。そこまでできればしつけが完了したといえます。
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トイプードルがトイレを失敗してしまうときには
愛犬がトイレを失敗してしまうのは、子犬に限ったことではなく、しつけが出来ていても失敗してしまうこともあります。環境づくりが十分にできていなかったり、叱ってしまうことが原因となるケースも多いです。
失敗してしまう具体的な原因と対処法をみていきましょう。
愛犬のトイレのサインを見逃している
トイレトレーニングを始めてすぐのときは、愛犬が排泄する前のサインを見逃さないことが重要になります。そわそわしてる様子が見られたらトイレシートへ連れて行ってあげましょう。
愛犬がトイレに失敗した際に叱っている
大きな声で叱ったりしてはいけません。排泄した場所が違うということに対して叱ったとしても、犬にとっては排泄という行為自体が怒られたと思ってしまうのです。排泄して怒られた経験から、トイレは嫌なものだと認識してしまうと飼い主さんにばれないようにこっそり排泄するようになったり、排泄を我慢してしまったりと悪循環になりかねません。
うまくできなかったときは叱らずに静かに片づけましょう。愛犬がトイレを失敗してしまったときに大きな声で反応してしまうと、構ってもらえると認識してしまうこともあります。
ニオイが残っていると同じところで排泄してしまうこともあるので、トイレシート以外の場所で排泄してしまったときはニオイが残らないように注意してください。
また、トイレの場所を覚えてもらうために失敗した排泄物を移動させてニオイをつけようとするのは逆効果です。排泄物を移動させるのではなく、ニオイでトイレに誘導するトイレシートやニオイをつけるスプレーを活用しましょう。
はじめは失敗してしまうかもしれませんが、根気よくしつければちゃんと覚えてくれます。成功体験をたくさんさせてあげること、失敗しない環境を作ってあげることが大切です。
寝床とトイレが近い
犬は綺麗好きの子が多いので、寝床やご飯を食べる場所の近くでは排泄しない傾向にあります。トイレで排泄しない場合、サークルのサイズが小さすぎることが原因かもしれません。トイレ専用のスペースを作ってあげるとうまくいくこともあるので、試してみてください。
トイレシートをトイレだと思っていない
トイレで寝ていたり、サークルの外で排泄してしまう場合、トイレシート=排泄する場所だと認識できていないかもしれません。犬は柔らかい場所で排泄することも多いので、トイレシートを覚えるまでは周りに色々なものを置かないようにするのも1つの手です。
トイレトレーニングのためのしつけスプレーなどもあるので、環境を改善してもシート上でしてくれないという場合には活用してみましょう。
また、子犬によくみられるトイレで寝るという行動は寝床との区別がついていない可能性もあります。寝床の環境が快適か、くつろぐスペースが清潔か、など愛犬の過ごす環境を見直してみましょう。
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トイレのサイズが合っていない
トイレトレーやトイレシートから排泄物がはみ出してしまうという場合、愛犬の身はトイレシートのサイズにおさまっていますか?サイズとしては、愛犬の身体のひと回り大きいくらいが目安です。犬はくるくる回って排泄する場所を探しているので、排泄物がはみ出してしまうという場合には、一回り大きなトイレシートにしたり、多めに敷いたりすると改善されるかもしれません。
オスの場合、足をあげて排泄していることが原因ではみ出してしまうのかもしれません。その場合は、トイレの形をL字型のタイプに変えると改善されることもあります。
トイレトレーニングをはじめる際には、広めに場所をとり、慣れてきたらだんだんトイレシートの幅を少なくしていきましょう。また、排泄時にトイレトレーやトイレシートが動かないよう、滑り止めがついているタイプだとはみ出す確率が下がるかもしれません。
トイレシートが見つからない・間に合わない
トイレシートが近くにないため排泄に間に合わなかったり、トイレシートが分からず別の場所で排泄してしまうこともあります。
行動できる範囲が広いとトイレシートまで間に合わない、トイレシートが見つけられないということもあります。行動できる範囲を狭める、トイレを分かりやすくする、トイレシートを複数枚用紙して範囲を広めにとっておくなどの工夫をしましょう。
視覚ではなく感覚・嗅覚で認識している
カーペットの上やソファなどの柔らかい場所で排泄してしまう場合、トイレシートの感覚と似ていることが原因かもしれません。目で見て覚えているのではなく、足の感覚でトイレを覚えてしまっているのです。そのような場合には、愛犬が行動できる範囲にトイレシートと似たような感覚の物を置かないようにしましょう。
また、トイレシート以外の場所で排泄してしまう場合、以前のニオイが残っていることで同じようにそこで排泄していることも考えられます。消臭スプレーを使ってニオイが残らないようにするとよいでしょう。
急に失敗してしまうようになったら
今までできていたのに急にトイレを失敗するようになってしまったという場合は、愛犬を取り巻く環境に変化がなかったか思い返してみてください。家族が増えたり、トイレの場所が変わったり、引っ越しをしたりすると今までできていたことが出来なくなってしまうこともあります。その場合はもう一度トレーニングし直しましょう。以前しっかりしつけられていれば覚え直しも傾向にあります。
シニア犬の場合であれば、排泄のコントロールが難しくなっているのかもしれません。おむつを履かせてあげるのも1つの方法です。病気の可能性もあるので、気になる場合は獣医師へ相談してください。
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トイレトレーニングや排泄に関するあれこれ
トイレトレーニングや排泄に関する疑問をまとめました。
1日の排泄の目安は?
排尿 | 排便 | |
子犬 | 7~10回/日 | 5~6回/日 |
成犬 | 3~5回/日 | 1、2回/日 |
老犬 | 5~6回/日 | 1回/日 |
子犬は成犬に比べるとトイレの回数が多いです。排泄する時間の目安は月齢+1と言われているので、3ヶ月の子犬であれば4時間に1度の頻度が目安となります。1日で考えると平均6回です。
※年齢、健康状態、飼育環境などでも変わるのであくまでも目安として捉えてください。
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トイレシートの交換頻度は?
基本的には1回排泄したらその都度トイレシートは交換しましょう。仕事や外出で難しいときは吸収力・消臭力に優れたシートを使うのがおすすめです。
犬は綺麗好きな子も多いので、1度排泄したところではしたくない!ということがあります。そのため、毎回交換するのが望ましいです。
ケージの外に出ると失敗してしまうのはなぜ?
排泄のタイミングを自分で掴めるようになるまでは連れて行ってあげるとよいでしょう。成功体験を重ねるためにも大切です。
また、先述した、間に合わない・見つからないという可能性もあります。子犬のうちは我慢するのも苦手なので行動範囲を狭めてあげるとよいでしょう。
留守番時間が長い場合はどうしたらいい?
子犬のうちはなるべくそばにいてあげるのがベストですが、仕事などで難しい場合、出かける前と帰宅後にトレーニングをするのがメインとなります。ただし、子犬の場合は飼い主さんが不在の間にも排泄するので、ペットシッターや犬の保育園・幼稚園などの利用も検討して下さい。
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トイレの失敗が続くようになった…
先ほども触れましたが、トイレの失敗が続くようになってしまったら、1度トレーニングをリセットしましょう。トイレシートを全面に引いて、どこで排泄しても失敗しないようにする環境を作ります。そこでまた、成功体験を積み重ねていきましょう。1度覚えたことなので、覚え直すのも早いはずです。
また、成犬になってトイレを失敗するようになってしまった場合、以前とはトイレの場所を変えたり、環境を見直したりしましょう。愛犬が落ち着いて排泄できるような環境を作るために以下のポイントを抑えてください。
- ドア近くや人通りが多くない
- 方向転換できるスペースが確保されている
- ある程度のプライバシーが守られている
成犬になってからでもトイレトレーニングはできる?
成犬になってからでもトイレトレーニングはもちろん可能です。しかし、子犬期と比べると習得まで時間がかかります。というのも、成犬は排泄回数が子犬と比べて少ないので成功体験をする機会が極端に低いからです。そのため、排泄のタイミングを見逃さず、排泄が成功するように環境を整えてあげましょう。
トイレトレーニングは初日からはじめよう
トイプードルは賢いのでトイレを覚えるのも早いと言われていますが、個体差はあります。もし失敗してしまっても怒鳴ったりはしないでくださいね。うまくできた時にはたくさん褒めてあげましょう。トイレトレーニングはなるべく子犬のうちからはじめるのがおすすめです。根気よくトレーニングしてあげてくださいね。
また、急にトイレの回数が増えたり、血尿が見られた場合は膀胱炎の可能性もあります。異変を感じたら動物病院へ連れて行ってあげてください。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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