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飼い主なら知っておきたいトイプードルのかかりやすい病気や怪我について|症状や対処法など解説

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可愛い容姿に反してとても賢く忠誠心も強いため国内人気犬種ランキングでも常に上位に君臨するトイプードルですが、意外にも活発的で運動欲が高く骨折などの怪我が多い犬種でもあります。今回はトイプードルがかかりやすい病気や怪我、症状や対処法を詳しく解説していきたいと思います。

飼い主なら知っておきたいトイプードルのかかりやすい病気や怪我について|症状や対処法など解説
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目次

  1. トイプードルの基本情報
  2. トイプードルがかかりやすい病気は?
  3. もしもの時のためにペット保険の加入を検討する
  4. 【まとめ】トイプードルは様々な病気や怪我を引き起こす可能性があることを忘れない

トイプードルの基本情報

トイプードル

かかりやすい病気や怪我を知る前にトイプードルの基本情報を簡単にご紹介したいと思います。

分類

小型犬 

平均体高 

約24㎝~28㎝ 

平均体重 

約3kg~4kg 

平均寿命 

約12年~15年

原産国

明確な国は不明。フランス・ドイツ等所説あり 

毛色の種類 

全14種(レッド・アプリコット・ブラック・

ホワイト・ブラウン・シルバー・クリーム・

ベージュ・グレー・ブルー・シルバーベージュ・

カフェオレ・シャンパン・シルバーグレー)

生体相場価格

30万円~40万円 

トイプードルは見た目の可愛さに惹かれる方が多いですが、実はとても知的で賢く人間のような知能をもつと言われる程に聡明です。飼い主や家族に対して愛情深く、社交的な性格なため、初めて犬を飼う方や子供がいるファミリー層にもオススメできる犬種です。

しつけも比較的しやすい犬種ですが、運動欲求が高い犬種でもあるため、運動不足やしつけが不十分だったりするとストレスとなり攻撃的な行動を取ることがあるため、適切な飼育環境やしつけが必要です。


また、トイプードルは、季節性の換毛期がないため小型犬の中でも抜け毛や体臭が少なく、犬アレルギーのある方でも飼いやすいと言われている犬種です。ただ、被毛が抜けにくい分、カットしないと伸び続ける性質のため毎日のブラッシングや定期的なトリミングが必要な面もあります。

トイプードルがかかりやすい病気は?

トイプードル

トイプードルの基本情報がわかったところで、いよいよトイプードルがかかりやすい病気や怪我について解説していきたいと思います。

①外耳炎

トイプードルは皮膚系の病気になりやすい犬種です。その中でも外耳炎はトイプードルがかかりやすい病気の上位に入ると言えます。

なぜかと言うと、垂れ耳のトイプードルは耳の中が蒸れやすく、耳の中にも毛がたくさん生えていることから耳垢が溜まりやすい傾向があります。

外耳炎は鼓膜の手前のところで起きる炎症で、その原因はアレルギーや感染症、寄生虫、アトピー性皮膚炎、過剰な耳掃除など多岐にわたります。

耳の中の毛まではケアが難しく通気性も悪いのでどうしても耳の中の環境が悪化しやすい傾向があります。

外耳炎の初期症状として・・・

・耳から悪臭がする

・耳垢が増える

・頭を振ったり、耳を搔いたりする

・耳の中が赤くなる

などが起こります。分かりやすいのは、耳からの臭いがキツくなった時と耳垢が茶色〜黒褐色の耳垢が出てきた場合は、外耳炎の可能性が高いです。場合によっては、緑色の膿が耳介や耳の穴に付着していることがあります。

外耳炎の治療法や医療費は?

治療法・治療費は初期症状であれば1回の点耳薬や内服薬の投薬で約1,000円〜3,000円程度ですみますが重症化すると長引き、手術が必要となった場合は10万円を超える事もあります。

また、軽度な場合であっても1〜2週間に1回は通院して経過観察などがありますので再診料や耳洗浄の費用などが更にかかります。

外耳炎の予防方法は?

 一番の予防方法は耳を清潔に保つことです。定期的な耳掃除と併せて日常的に耳を観察し、臭いもチェックできると良いです。頻度としては以下が理想です。

・耳汚れのチェックは週1回程度

・耳掃除は月1~2回程度

耳掃除は間違ったやり方をしてしまったり、過剰に掃除しすぎると耳の中を傷つけて外耳炎になってしまう場合があるので注意が必要です。

愛犬が耳かきを嫌がる場合は動物病院やトリミングサロンでも耳掃除をおこなっていますのでプロにお願いするのも一つの手ですね。

外耳炎の症状は比較的分かりやすいので、日頃から愛犬を観察し早期発見することが一番大切です。

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②白内障

トイプードルは白内障にかかりやすい犬種です。

目の中にピントを調整する「水晶体」と呼ばれるレンズのような働きをする部分があります。

白内障は透明な水晶体のタンパク質がなんらかの原因で変化して白く濁って、視力が低下する病気です。症状が進行すると失明する恐れがあります。

人間の白内障は加齢でなることが多いことから、犬の白内障も同じように加齢でなるものと思われがちですが、犬の場合は6歳以前の成犬でも発症することは珍しくありません。若年性白内障は進行スピードが速く、1週間で重症化するケースもあります。症状としては以下になります。

・目が白く濁る

・物にぶつかる・つまずく

・物音に対して臆病になる

・散歩を嫌がるようになる

白内障は症状が進行すると、緑内障や網膜剥離、水晶体脱臼といった合併症を引き起こすことがあり、時には失明してしまうこともあります。

白内障の治療法・治療費は?

こちらも治療法により異なります。

点眼薬や内服薬による薬物療法の内科的治療】の場合は、約1,000円〜3,000円程度です。

ただ、内科的治療は進行を遅らせるのを目的とした治療なので、白内障を完治させることはできません。

白内障を根本的に治すためには、【外科的治療】で外科手術をするしかありません。手術をした場合は、片目で約20万円〜30万円、両目の手術で40万円〜50万円程度かかることもあります。

犬の白内障の予防方法は?

残念ですが犬の白内障は、予防方法がありません。ただ犬の白内障は早期に発見すれば手術をしなくて済む病気ですので、若齢のうちから定期的に眼科検診を受けることで白内障の早期発見が可能です。トイプードルは目の病気にかかりやすい犬種です。白内障以外にも「涙やけ(流涙症)」などにもなりやすいです。理由がなくとも1歳くらいから眼科健診をおこなうことをオススメします。

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③膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)

膝蓋骨とは、一般的に「膝のお皿」と呼ばれる部分のことで、この病気は通称【パテラ】と呼ばれています。

パテラは膝のお皿の骨(膝蓋骨)が本来の位置から外れてしまうことで歩行に異常が出てしまう病気です。

多くは膝の内側にズレる【内方脱臼】ですが、膝の外側にズレる【外方脱臼】もあります。

パテラは小型犬に多く、特にトイプードルは7頭に1頭がパテラを発症しているそうです。

発症の主な要因は先天性や遺伝的なものが殆どですが、 高い所からの落下などが原因で、関節の可動域を超えた動きをすると脱臼する外傷性もあります。

パテラは膝蓋骨の脱臼の状態や外れやすさにより4段階のグレードに分けられています。

グレード1

日常生活で脱臼を起こすことは少なく、

激しい運動をすると脱臼して痛がったりスキップのような動きをします。

グレード2

犬が足を伸ばすことで膝蓋骨が簡単に外れてしまう状態です。

曲げ伸ばしすると戻るおで日常生活に大きな支障がない場合が多いですが、

普段の生活をしていても外れることがあります。

脱臼するときに痛がったり、足を上げたりすることがあります。

グレード3

常に膝蓋骨が外れた状態で、

手で元の位置に戻すことが可能な状態ですが、手を離すと再脱臼してしまいます。

グレード3からは手術が必要になることが多く、

完治・回復が見込めるのはグレード3までとなります。

グレード4

常時、脱臼していて手で元の位置に戻すことも出来ません。

筋肉の伸縮能が無くなっているので膝を伸ばせなくなり、

歩行が困難になることが多いです。

グレード2までは症状が分かりずらく気づけない飼い主さんも多いです。以下のような症状が現れていないか確認してみましょう。

・足を引きずる、痛がる、歩かない

・片足だけあげると痛がる様子はないか

・散歩に行きたがらなくなる

・フセ状態からスムーズに立つことができるか

・スキップのような走り方をしてないか

・後ろ足を伸ばすことはないか

・膝からパキパキと音が聞こえる

膝蓋骨脱臼の治療法・治療費は?

先述した【内科的治療】か【外科的治療】になります。

【内科的治療】の場合は内服薬レーザー治療、注射などがあります。通院・入院回数にもよりますが1回の診察で約5000円〜1万5000円程度です。

【外的治療】の場合は手術で片足20万円〜40万円程度です。

グレード3・4になると、手術が必要になるケースがあり、入院や手術の前後に検査通院が必要になる場合もあります。難しい手術になればなるほど高額になります。どのように治療をおこなっていくかは獣医師さんの指示に従いましょう。

また、ペット保険ですがパテラの治療費は補償の対象外としている保険会社も数多くあるので注意が必要です 。

犬のパテラの予防方法は?

先天性の膝蓋骨脱臼は防ぐことが難しいです。外傷性の場合は膝にできるだけ負担をかけない生活をすることで、予防ができます。

例えば、家の床材がフローリングやタイルなどの場合は滑りやすく、床の上を踏ん張ったりすると、膝に大きな負担がかかるためカーペットやマットを敷くなど床材を滑りにくいものにすると良いです。その他にも、食事管理で肥満に気を付ける、高いところからジャンプさせないなど日頃から愛犬の体調管理をしっかりおこなうようにしましょう。

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④気管虚脱

気管虚脱は特に小型犬や短頭種で発症しやすい病気で、自然治癒をすることはありません。

気管は口や鼻から吸いこんだ空気を肺に通すための管で、この気管が、何らかの原因でゆがんだり、押しつぶされることで、呼吸がしづらくなる病気です。

空気を取り入れづらいため、はじめは、乾いた咳や「ガーガー」といったのど鳴りが聞こえます。症状が悪化すると、呼吸困難になったり舌が紫色になる症状(チアノーゼと言います)が出てくる場合もあります。

気管虚脱の治療法・治療費は?

気管の状態によって治療法が異なります。

軽症の場合は気管支拡張剤や、咳を止める鎮咳剤などの投薬による治療が一般的です。

基本的に症状を軽減する療法となるため、気管の形が元通りになるわけではありません。そのために投薬を継続する必要があります。

外科治療の場合は、気管内に筒状のステントと言われる金属を入れ、押しつぶれた気管を内側から広げます。もうひとつは筒状のコイル(プロテーゼ)を設置し、気管の外側から虚脱している部分を引っ張り広げる手術です。犬の気管虚脱の手術費用は術式や症状にもよりますが、約40~70万円とかなり高額です。

犬の気管虚脱の予防方法は?

気管虚脱ははっきりとした原因が分からないため明確な予防方法はありませんが、首周辺の圧迫や強い刺激が生じると 気管虚脱が発生するリスクがあると言われています。そのため首輪ではなくハーネスを使用したり、首輪のサイズを見直してみるのもよいでしょう。また肥満の場合も喉に脂肪がついて気管を圧迫する可能性があるため日頃から愛犬を適正体重に収められるようにしましょう。

気管虚脱は自然治癒することがない病気です。少しでも様子がおかしいと感じたら動物病院で診てもらいましょう。

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もしもの時のためにペット保険の加入を検討する

保険

保険は病気や怪我をしない限り必要はありません。しかし子犬の時期でも、シニア期であっても愛犬が病気になったりケガをしたりする可能性は常にありますし、一生涯健康で病院のお世話にならない子の方が少ないと思います。

ペットが病気になったり怪我をした場合、医療費は保険に入っていないと100%飼い主さんの自己負担です。ペットの医療費はとても高額なのが現状です。トイプードルは様々な病気や怪我をしやすい犬種です。通院・入院・手術と幅広く補償してくれる保険がおすすめです。手術だけでなく通院も補償される保険もありますので色々な保険会社を見比べて愛犬に合ったペット保険に加入しましょう。

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【まとめ】トイプードルは様々な病気や怪我を引き起こす可能性があることを忘れない

トイプードル

今回は特に気を付けたい病気4つをご紹介しましたが、トイプードルは今回紹介した病気や怪我以外にもまだかかりやすいと言われている病気が多数あります。

・てんかん(脳の病気)

・進行性網膜萎縮症 (目の病気)

・レッグ・ヘルペス(足の病気)

・アトピー性皮膚炎/膿皮症(皮膚の病気)

・クッシング症候群(ホルモンの病気)

など。愛犬は病気や怪我をしても自分で痛みを訴えたり、病院にいくことは出来ません。いかに飼い主さんが異変に気づいて早期発見出来るかが重要です。

そしてペットの医療費は本当に高額です。1回の通院だけで5000円~数万円かかることもあります。手術となれば高いと何十万、何百万とかかる場合があります。もしもの時のためにペット保険の加入も検討してみてはいかがでしょうか。

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