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医療現場などで活躍するセラピー犬ってどんな犬?セラピー犬の適正やアニマルセラピーの歴史など

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セラピードッグ、セラピー犬をご存知ですか?名前は聞いたことがあるけれど、何をしているの?そう感じている方も多いのではないでしょうか。セラピー犬の活動を知ると、犬に対する考え方が変わるかもしれません。今回は、そんなセラピー犬の活動内容について詳しくご紹介します。

医療現場などで活躍するセラピー犬ってどんな犬?セラピー犬の適正やアニマルセラピーの歴史など

目次

  1. セラピー犬とは?
  2. セラピー犬はどんな仕事をしている?
  3. セラピー犬として活躍するには
  4. セラピー犬に興味がある方は団体に連絡してみよう

セラピー犬とは?

セラピードッグ
Joint Base Elmendorf-Richardson

 セラピー犬は、人とのふれあいを通じて、人のQOLの向上を目指すボランティア活動をする犬を指します。 

セラピー犬は医師を伴わないアニマルセラピーを行うボランティア

 セラピー犬の活動は、アニマルセラピーの一つとして行われています。アニマルセラピーには、医師や医療従事者と共に行う「動物介在療法」と医師を伴わない「動物介在活動」の2種類があります。後者の「動物介在活動」を行うのがセラピー犬で、ボランティアとして活動しています。 

セラピー犬はさまざまな施設、被災地などで活躍している

 セラピー犬は、高齢者施設、医療現場、障害を持つ人たちの施設など癒しや治療を必要とする人々がいる現場で活躍しています。このほかにも、児童施設、学校、刑務所、被災地への訪問活動など日本全国のさまざまな場所を活動の舞台としています。 

セラピー犬の歴史

 医療の現場から高齢者施設まで多くの場所で活躍するセラピー犬もアニマルセラピーの一種です。アニマルセラピーの歴史は古く、18世紀にまで遡ります。ウサギや鶏との触れあいからスタートしたアニマルセラピーですが、犬がセラピーに有効であることを広めたのは、あのフロイトです。フロイトが、患者をリラックスさせるために、飼い犬であるチャウチャウを座らせて診察したそうです。その後も、人とコミュニケーションの取れない子供に犬と遊ばせるなど、精神医療の現場で犬が活躍したことから、アニマルセラピーの代表として犬が活躍しています。 

セラピー犬はどんな仕事をしている?

犬
Lepale

 最新の研究で、犬と人が触れ合うことで、愛情ホルモンと呼ばれる脳内物質オキシトシンの血中濃度が上昇することがわかっています。犬を触ったり、話しかけることで、人の心が癒されることが科学的に証明されたのです。またセラピー犬が、患者に近づくと痛みが和らいだり、回復が早まることも、このオキシトシンに関係しているのではないかと言われています。 

様々な施設で人の支えになるセラピー犬

 さまざまな状況に置かれた人を補助するために高度な訓練を受けたセラピー犬は、高齢者施設や障害者施設、児童施設などで活躍しています。リハビリ補助、機能回復サポート、精神面の機能回復までさまざまな症状を持つ人に寄り添い、触れ合うことで対象となる人の支えとなっています。 

医療現場で精神的サポートを行うセラピー犬

 医療行為を伴わない活動を仕事としているセラピー犬は、歩行困難な患者と一緒に歩き機能回復リハビリのサポートや長期間ベッドから起き上がれない患者に寄り添いストレスや不安を和らげるなどの精神的サポートを行います。セラピー犬と触れ合うことで、動かなかった手や足が動くようになる効果や記憶を回復する効果など、報告されている効果はさまざまです。 

セラピー犬として活躍するには

セラピードッグ

 特定の犬しかセラピー犬として活躍できないと思われがちですが、家庭犬から保護されている犬まで、どんな犬でもセラピー犬を目指すことができます。セラピー犬になるためには、基本的な家庭犬のしつけはもちろん、人が好きであることが第一に求められます。また、アイコンタクトの取り方、人と同じ速度で歩く、車椅子との歩行、杖をついている人との歩行、ベッドマナーなど通常の服従訓練とは違うセラピー犬専門の訓練を受ける必要があります。 

セラピー犬としての適正

 セラピー犬は、一般の家庭で生活している家庭犬から保護犬まで、どんな子でも目指すことができます。

セラピー犬の適性として、人が大好きであること、人見知りしないこと、他の動物を警戒しないこと、初めての場所や大きな音を怖がらないこと、基本のしつけが完璧であること、健康であることなどが求められます。セラピー犬として活動できる年齢は、団体によって異なりますが、成犬(月齢8ヶ月~1歳以上)が基準となっています。

セラピー犬の適正試験と日本でのセラピー犬の頭数

 セラピー犬には、犬種を問わずどんな犬でもなることができますが、日本動物病院協会(JAHA)など各団体が行っている適性試験に合格しなくてはなりません。また、合格した犬が全員セラピー犬として活躍しているわけではないため、現在日本では何頭のセラピー犬がいるのかははっきり把握できていないようです。1986年から10年間、JAHAでセラピー犬として活躍した犬は延べにして111,094頭。この他にも、セラピー犬を育成し活動している団体があるので、多くの犬がセラピー犬として活躍していると思われます。 

セラピー犬に適している犬種は?

 特に、適している犬種はありませんが、人が大好き、優しいという面から考えると、大型犬ではゴールデン・レトリバーやラブラドール・レトリバー、小型犬ではトイプードルやミニチュアダックスフンドがセラピー犬として多く活躍しています。 

セラピー犬に興味がある方は団体に連絡してみよう

セラピードッグ
seanmfreese

 ご紹介したように、セラピー犬は訓練を受ければどんな犬でも活躍できるボランティア活動です。犬が人間を癒す力は、犬を飼っていれば毎日実感できることではないでしょうか。セラピー犬は、飼い主がハンドラーとして同伴できる団体もあるので、飼い主と一緒に何かをしたい性格の犬には向いている仕事と言えます。興味がある方は、セラピー犬を育成・活動している団体にぜひ連絡してみてください。 

komugi

この記事のライター

komugi

都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!

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