小型犬にはハーネスの方が良い?選ぶ時のポイントとおすすめ商品をご紹介
愛犬とのお散歩に欠かせないアイテムが「リード」と「首輪・ハーネス」です。可愛いものから機能的なものまでさまざまな種類が販売されているため、迷ってしまうことも多いのではないでしょうか?また、首輪とハーネス、どっちを使うべきなのか分からないという飼い主さんも少なくないと思います。そこで今回は、小型犬には首輪とハーネスどちらを使うのが適当なのか、ネットで買えるおすすめ商品とあわせてご紹介します。
首輪とハーネスの特徴について
お散歩時には必ず必要になる首輪・ハーネス。まずはじめに、それぞれどんな特徴があるのか見ていきましょう。
首輪の特徴
首輪は着脱が簡単で、ハーネスと比べると長時間つけていても負担がかかりにくいです。飼い主さんからの指示が伝わりやすく、犬の行動をコントロールしやすいという特徴があります。
ベルト、バックル、ハーフチョーク、フルチョーク、マーティンゲール、ジェントルリーダーなどの種類があり、用途に応じて使い分けることも可能です。
万が一脱走して迷子になったときでも、普段から首輪を着けており、鑑札・注射済票や飼い主さんへ繋がる電話番号などが装着されていれば犬の身元が分かるので、保護された場合、殺処分となる前に飼い主さんの元へ連絡がいきます。そのため再会できる可能性が高く、愛犬の命を守ることにも繋がるので、この部分も大きなメリットと言えるでしょう。
なお、令和4(2022)年6月1日からペットショップやブリーダー等で販売される犬・猫にマイクロチップの装着が義務化されました。したがって、マイクロチップが装着されていれば鑑札は必要ありません。
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ただし、飼い主さんの指示が伝わりやすい一方で、引っ張った際に犬の首に負担がかかる可能性があります。しっかりしつけることで改善されることもありますが、飛びつく癖のある子や引っ張り癖の強い子は飼い主さんがリードを引っ張るたびに気管に大きな負荷がかかるのであまりおすすめできません。また、首よりも頭が小さい子や驚いて後ずさりした場合などにすっぽ抜けてしまう恐れもあります。
ハーネスの特徴
ハーネスは首一点ではなく身体全体に力が分散される作りになっています。首や気管への負担がかかりにくいので、超小型犬と言われるトイプードルやチワワなどの華奢な犬種やシニア、呼吸器に疾患のある子などに特におすすめです。
また、比較的抜けにくいというメリットがあります。
ただし装着には時間がかかるので、足や頭を触られることが苦手な子の場合には手間取るかもしれません。首輪と比べて飼い主さんからの指示も伝わりにくいため、しつけには不向きと言われています。そのため引っ張り癖のある子は癖が抜けにくくなったり、悪化する可能性もあります。
また、首輪とは異なり鑑札・注射済票や迷子札を入れられるタイプのものは多くはないので、ハーネスが外れて逃げ出してしまった場合に飼い主さんに連絡してもらうようにするためにも、迷子札代わりになる首輪を別で装着しておくのが安心です。
首輪よりは抜けにくいと言われていますが、装着方法が複雑なタイプは適切に装着できていないと脱げてしまうこともあります。嫌がったり怯えたりして犬が後ずさりすると抜けてしまうケースもあり、ハーネスが抜けて冷や汗をかいたという飼い主さんたちの経験談も少なくありません。また、ミニチュアダックスフンドやコーギーなどの短足の犬種はハーネスが抜けやすいと言われているので、サイズや仕様などに注意が必要です。
小型犬には首輪とハーネスどっちがいいの?
首輪とハーネスにはそれぞれ良いところがありますが、身体の小さな小型犬やシニア期に入った小型犬、ヘルニアや呼吸器疾患などがある小型犬にはハーネスがおすすめです。ハーネスにすることで首や気管に負担がかかるリスクを低減させることができます。
トイプードルやチワワ、ポメラニアンなどに多く見られる気管虚脱という呼吸器疾患は、リードを引っ張った時の負荷が発症の原因の1つではないかと言われているため、首一点にかかる負荷を分散することで病気の発症確率を下げることができるかもしれません。
また、シニア犬や持病のある子は引っ張られることで咳込んでしまうケースもあります。ハーネスは背中にハンドルが付いているタイプもあり、足腰が弱くなってきた子のお散歩時のサポートとしても使うことができます。
はじめからハーネスにするというよりも、しつけが済んでからハーネスに移行していくという方法が良いでしょう。また、ジャックラッセルテリアなどのパワフルな小型犬やハーネスが抜けやすいミニチュアダックスフンド、コーギーなどの犬種にはハーネスではなく首輪のほうが良いケースもあります。
ただし、首輪が良いかハーネスが良いかはその子の性格なども関係してきます。日頃から大人しく、引っ張るような様子が見受けられないのであれば、トイプードルやチワワでも首輪で大丈夫かもしれません。反対に、首輪は嫌がるけどハーネスは大丈夫という子もいます。首輪やハーネスが抜けてしまった経験からダブルリードでお散歩に行きます、という飼い主さんも少なくないので、愛犬に合ったもの、方法を選ぶことが大切です。
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ハーネスを選ぶ時のポイントって?
たくさんの種類があるハーネスですが、小型犬のためにハーネスを選ぶ時に注意するべきことがあります。1つずつ見ていきましょう。
①身体に合ったサイズを選ぼう
せっかくハーネスを買っても、きつすぎたりゆるゆるだったら意味がありません。サイズが合っていないと被毛が擦れて毛玉になりやすかったり、脱げてしまいます。ハーネスのベストなサイズは胴回りで1番太い部分に指が1~2本入るのが目安です。チワワ向け、ダックスフンド向けなどの商品もありますが、身体の大きさには個体差があるので、事前に愛犬の身体を測っておくと良いでしょう。
②壊れにくいものを選ぼう
基本的にお散歩は1日2回、毎日行くものです。そのため、丈夫で壊れにくいものを選ぶようにしましょう。デザイン性が重視されているものや安価なものは、安全面で不安が残ったり作りが粗悪なこともあり、すぐに壊れてしまうケースも珍しくありません。汚れたときに洗えるものだとお手入れも楽チンです。
③着脱のしやすさも大事
ハーネスにはさまざまな形をしたタイプがありますが、せっかく選ぶのであれば愛犬の身体に負担がかかりにくいものを選びましょう。着脱に手間取ってしまうと、お散歩に行きたくなくなってしまう子もいます。足を通さなくていいタイプのハーネスもあるので、足や頭を触られるのが苦手な子は手短に着脱できるタイプを選ぶのがおすすめです。
小型犬におすすめのハーネス4選!
ここではネットで買えるおすすめのハーネスをご紹介します。レビューも多いので、商品選びの参考にしてくださいね。
PUPPIA
メッシュ素材で優しい着け心地がウリのハーネスです。首や気管の負担を軽減できるよう設計されているので、小柄な犬種やシニアの子にも安心して使えます。カラー・サイズ展開が豊富で超小型犬から大型犬まで使用できます。お揃いのリードもあるので色味を合わせることも可能です。背中はマジックテープとバックルなので、しっかり固定することができます。
- 商品名:PUPPIA(パピア)ソフトベストハーネス
RADICA
スポンジメッシュ素材で柔らかく通気性も良いので、子犬やシニアにもおすすめのハーネスになります。着脱は両足を通してマジックテープ、バックルで留めるだけなので簡単で、耐久性にも優れているので使い勝手も良く、反射板もついているため夜のお散歩でも安心です。デザインが豊富で迷ってしまいます。サイズもSからMFサイズまであるので、身体の大き目な小型犬でもぴったりのサイズが見つかりそうです。
- 商品名:RADICA+Y ハーネス単品
Liberte harness
首への負担が少なくなるように作られており、ワンタッチロックで着脱も簡単です。S~XLのサイズ展開で、小型犬はS~Mが目安になります。カラーは5色。背中の部分にハンドルがついているので、シニアの子のサポートや、落ち着かせたいときなどに便利です。反射板の部分はマジックテープ式になっているため、ネームプレートの取り付けも可能なようです。
- 商品名:Liberte harness 犬 ハーネス
PoyPet
首に1つ、胸元に2つのバックルがあるので着脱が簡単な作りになっています。頭を通すタイプのハーネスが苦手な子に試してみてほしい商品です。リードをつけるDリングが背中だけでなく胸側にもあるため、引っ張り癖のある子にも対応できます。ハンドル、反射板付きで機能面も優れており、おすすめです。
- 商品名:PoyPet 犬用ハーネス 引っ張り防止
愛犬にぴったりなハーネスを見つけよう!
身体の大きさは、同じ犬種であっても個体差が大きく、トイプードル、ポメラニアンなどは先祖が大きいため、平均よりも大きく成長することも珍しくありません。チワワも個体差が大きく、体型によっても変わってくるので、できれば試着するのが望ましいです。
その子の性格によってはハーネスが嫌い!ということもあります。小型犬に首輪は絶対ダメ!というわけではないので、愛犬にストレスがかからないものを選ぶようにしましょう。
しつけの面では首輪の方が優れているので、場面によって使い分けるのが良いかもしれませんね。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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