柴犬の耳は嬉しいと垂れる?耳掃除や病気についても解説
今や日本だけでなく世界中で人気の柴犬ですが、警戒心が強く不愛想なワンちゃんだと思っている方も多いのではないでしょうか。事実、柴犬は元来狩猟犬として活躍しており、番犬としての役割を果たしていたため飼い主にだけ忠実で、外部の人間には意外とドライな性格をしていると言われています。しかし、柴犬にも喜怒哀楽の感情があり、それぞれ感情によって耳の動きが変わることをご存じでしょうか。本記事では、柴犬の感情と耳の動きについてご紹介し、耳にまつわる病気やお手入れの方法についても解説していきます。柴犬を飼っている方も、これから柴犬を迎える方も是非参考にしてみてください。
柴犬の感情と耳の動き
柴犬だけでなくワンちゃん全般に言えることですが、我々人間と同じようにワンちゃんもさまざまな感情を抱きます。ここでは、柴犬の感情と耳の動きの関係性についてご紹介していきます。耳の動きから愛犬がどのような感情を抱いているのかが分かることもあるので、気になる方は是非参考にしてみてください。
平常時
まずは柴犬の平常時の耳を見てみましょう。
柴犬の平常時は、緊張がない三角がピンと立っています。皆さんもよく目にするかと思います。
ここで一点注意すべきなのが、耳がピンと立っていても耳に力が入っている場合は、何かを察知したり興味をそそられている場合があります。
平常時の耳は柔らかく、力が抜けた状態なのでその差を見極めましょう。
嬉しい時
次に嬉しいと感じている時の耳の動きについてです。
柴犬が嬉しく感じている時、耳の動きとしては耳の間を広げると言われています。
また、それと同時に目を細めることがあるので、柴犬が嬉しい時は意外と分かりやすいかもしれません。
更に、嬉しい気持ちが絶頂に達している時は、飛行機のように耳をぺたんと外側に倒すことがあります。
これを柴犬好き界隈では「飛行機耳」と呼ぶのですが、このような耳の状態になった時は、柴犬は相当喜んでいると捉えていいでしょう。
このような耳は、飼い主さんが帰ってきた時や大好物を目の前にした時などに見せることがあります。
柴犬ならではの特徴で思わず見惚れてしまうほどなので、皆さんも愛犬が喜んでいる時に是非見てみてください。
緊張している時
緊張している時はどうでしょうか。
一般的に、柴犬は緊張を感じていると耳を前方に向ける習性があると言われています。
また、前方に傾くだけでなく耳がピクピクと動くことがあります。
周囲の声や音を集中して聞いている時や、様子を伺っている時などによく見られます。
このように、柴犬が緊張している時は口元は基本的に閉じており、グッと力が入っているので併せて確認してみてください。
怖い時
柴犬は、怖いと感じている時は耳を後ろに倒すことがあります。
また、耳だけでなく腰も引けていたり、身体全体の重心が後ろの方に傾いた体勢をしています。
柴犬の頭を撫でようとした時、耳が後ろに倒れる様子を見たことがある方も多いかと思いますが、あれも一種の恐怖心と言えます。
柴犬の耳が後ろに倒れている時は、恐怖心を取り除いてあげましょう。
柴犬は他の犬種と比べても警戒心が比較的強いため、恐怖心が強すぎると噛みつくなど、攻撃的になる場合もあるので要注意です。
柴犬の耳はなぜ動く?
柴犬の耳の動きと感情についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
それぞれ感情によって耳の動きが変わるのですね。
では、柴犬はなぜ耳を動かすのでしょうか。
それは、柴犬の感情の表現の仕方に秘密があります。
柴犬に限らずワンちゃんは言葉を話すことができないため、様々な表情や行動を私達に見せますが、これを「カーミングシグナル」と呼びます。
ワンちゃんのカーミングシグナルはさまざまあり、例として口や鼻の周りをペロペロ舐める、あくびをする、目線を逸らすなどが挙げられます。
カーミングシグナルの中でも耳の動きは重要であり、ワンちゃんの心情や感情を読み取るには欠かせません。
先ほど上記でご紹介した、耳がピクピク動く、後ろや真横に倒れるなどの動きは、ワンちゃんが我々飼い主に感情を伝えるための手段と言えます。
また、柴犬の耳は「立ち耳」なので他の犬種と比べても耳の動きの変化に気付きやすいと言われています。
このように、感情や心理状況によって柴犬の耳の動きは大きく異なるため、日頃から注意して見ておくといいでしょう。
柴犬に耳掃除は必要?
ここまで、柴犬の耳の動きについて解説しましたがいかがでしたでしょうか。耳の動き一つで柴犬の感情が分かるなんて、面白いですよね。ここでは、耳の動きから派生して、耳掃除についてご紹介します。
柴犬は耳掃除が必要
柴犬は耳がピンと立っている「立ち耳」をしているため、通気性が高く比較的耳の清潔さは一定保たれていますが、散歩中の土ぼこりや花粉が耳の中に入りやすく汚れやすいため、定期的な耳掃除をしてあげる必要があります。
耳掃除を怠ってしまうと、外耳炎や中耳炎などの耳の病気にかかってしまったり、皮膚炎などを引き起こしてしまうことがあります。
そのようなことにならないようにするためにも、日頃の耳のケアは必須と言えます。
耳掃除のやり方
柴犬には定期的な耳のお手入れが必要だと解説しましたが、実際にはどのようにしてあげたらいいのでしょうか。
ここでは、柴犬の耳掃除のやり方をご紹介します。
まずは耳掃除に必要なものから見ていきましょう。
柴犬の耳を掃除するにあたって用意すべきものは下記になります。
- 洗浄液(イヤークリーナー)
- コットン
上記の道具が揃ったら、実際に愛犬の耳を下記手順で綺麗にしてあげましょう。
- 洗浄液(イヤークリーナー)を耳の中に滴下します
- 耳の根元をマッサージして馴染ませます
- 犬が頭を振るので、コットンで汚れを優しくふき取ります
以上で耳のお手入れは完了になります。
耳掃除の頻度
柴犬の耳掃除の手順を踏まえた上で、どのくらいの頻度で行うのがベストなのでしょうか。
一般的に、柴犬の耳掃除を行う目安としては1週間に1回程度と言われています。
日頃から愛犬の耳の中をチェックして、汚れていたタイミングで耳掃除をしてあげれば十分です。
しかし、ワンちゃんの耳の中は敏感なのでお手入れのやりすぎも耳の中を傷つけてしまう原因にもなるので、過度なお手入れはしないように注意しましょう。
耳掃除をする際の注意点
柴犬の耳を掃除する際、気を付けるべき点がいくつかあります。
下記に注意点をまとめたので、是非参考にしてみてください。
- 力を入れすぎない
ワンちゃんの耳の中は非常にデリケートです。そのため、お手入れの際に力を入れすぎてしまうと耳の中を傷つけてしまう可能性があります。優しくそっと拭き取る程度にしましょう。
- 綿棒でのお手入れはできるだけ避ける
ワンちゃんの耳の構造上、綿棒を使うと余計に汚れが耳の奥に入ってしまうことがあります。また、ワンちゃんが急に動き出してしまうと綿棒で耳の中を傷つけるかもしれないので、できるだけコットンを使ってお手入れしましょう。
- 嫌がった場合はすぐにやめる
耳掃除を嫌がるようであればすぐにやめましょう。しつこく続けてしまうとトラブルを招いてしまったり、サロンや病院でも対応しにくくなる場合があります。ワンちゃんを怪我させないためにも、嫌がる素振りを見せたら迷わず病院やサロンでお任せしましょう。
耳掃除のまとめ
柴犬の耳掃除に関して、やり方や頻度、そして注意点をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
柴犬は立ち耳なこともあって、そうでないワンちゃんと比べても耳の中が汚れやすい特徴があります。
お手入れの方法も比較的簡単なので、こまめに耳の中をチェックし、汚れがついていた場合は綺麗にして常に清潔な状態を保ってあげましょう。
まとめ
本記事では、柴犬の耳の動きとそれにまつわる感情について、そしてお手入れに関して解説しましたがいかがでしたでしょうか。
柴犬は、その時に抱えている感情によって耳の動きが変わることが分かりました。
ワンちゃんの感情は主に尻尾などで読み取ることが多いかと思いますが、柴犬の場合だと耳の動きもヒントになるのですね。
愛犬の感情を読み取りたい方は、是非耳の動きに注目してみてください。
また、耳のお手入れも比較的簡単にできそうなので、ご自宅でも定期的にしてあげましょう。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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