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老犬は一日にどれくらい寝るの?快適に眠るために必要なこと

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ワンちゃんは歳をとると睡眠時間が長くなると聞きますが、実際にはどれくらいの時間を睡眠に充てているのでしょうか。子犬もたくさん寝ているイメージがありますが、同じく老犬もずっと寝ているイメージがありますよね。本記事では、老犬の一日の睡眠時間について解説していきます。また、老犬が落ち着いて寝ることができるように飼い主にできることなども併せてご紹介していきます。愛犬が老犬の方も、これからワンちゃんを迎える方も是非参考にしてみてください。

老犬は一日にどれくらい寝るの?快適に眠るために必要なこと
話題/ 犬用ベッド徹底比較 犬用ベッドなんでも良いって思ってない?愛犬の寿命にもつながるベッドの選び方教えます。

目次

  1. 老犬の一日の睡眠時間
  2. ワンちゃんの睡眠時間が人間よりも長いのはなぜ?
  3. 老犬が寝すぎなのは認知症って本当?
  4. 老犬がぐっすり眠るためには
  5. まとめ

老犬の一日の睡眠時間

老犬

一般的にワンちゃんの睡眠時間は年齢によって変わってくると言われていますが、老犬は一日をゆったり寝て過ごしているイメージがありますよね。

皆さんのご想像の通り7歳以上である老犬は、一日に約12時間以上の睡眠を必要としていると言われています。一日の半分以上を寝て過ごしていることが分かりますね。

ワンちゃんは老犬になると眠っていなくても一日中寝転んでいる子もいます。子犬や成犬と比べて体力が衰えているため疲れやすくなるほか、周囲に対する興味や、遊びに対する意欲なども年齢と共に無くなることもあり、必然的に睡眠時間が長くなるとも言われています。

しかし、老犬と呼ばれる年齢のワンちゃんでも、老化を感じさせないくらい元気な子も中にはいるため、全ての老犬がずっと寝ているわけではないので気を付けましょう。

皆さんの愛犬はいかがでしょうか。愛犬が老犬にあたる年齢の場合、12時間以上寝ていますでしょうか。

子犬の一日の睡眠時間

子犬も一日中寝ているイメージがありますよね。

一般的に、生後0ヶ月〜2歳までのワンちゃんを子犬と呼びますが、子犬も老犬と同様に一日の大半を寝て過ごしています。

一日の睡眠時間は、平均で約18〜19時間と言われており、起きている時間は5~6時間程度です。

子犬の時期にワンちゃんを迎えた方あれば経験されたことがあると思いますが、子犬は起きている時間が短いため、意外と一緒に遊ぶことができません。

子犬は幼犬と若齢犬に分けることができ、生後0〜6ヶ月の子を幼犬と呼び、6ヶ月〜2歳のワンちゃんを若齢犬と呼びますが、それぞれの睡眠時間も若干異なり、幼犬は一日に約18〜20時間、若齢犬は約14〜16時間を睡眠に費やしています。子犬の睡眠時間が長いのは、ご存じの通り成長のために必要だからです。また、子犬は小さい身体でわんぱくに動くため、たくさん寝て体力を回復させる必要があります。

成長期にあたる子犬の時期は、身体的・精神的に成長ための大事な時期なので、子犬が寝ている時は、睡眠の妨げにならないようにしましょう。

成犬の一日の睡眠時間

最後に成犬の一日の睡眠時間について解説していきます。

2歳〜7歳にあたるワンちゃんを、一般的に成犬と呼びますが、成犬は一日に約9〜14時間寝ると言われています。子犬と老犬は何となく睡眠時間が長いことは想像つきますが、成犬でもこれほどの時間を睡眠に充てていることに驚かれた方も多いでしょう。

結論、ワンちゃんは人間と比べて睡眠時間がかなり長いということが分かりましたが、一体それはなぜなのでしょうか。何かしらの理由がありそうですよね。

また、睡眠時間が長い理由を知っていなければ、ワンちゃんを飼ったとしてもその子の生活のリズムを整えてあげることができません。以下では、ワンちゃんの睡眠時間が人間よりも長い理由について解説していきます。

ワンちゃんの睡眠時間が人間よりも長いのはなぜ?

寝ている犬

上記で、ワンちゃんの平均睡眠時間をライフステージ別にご紹介しましたが、最も体力があって身体的・精神的にも成長している成犬でさえも、一日の大半を寝て過ごすことが分かりました。ワンちゃんは人間よりも一日の平均睡眠時間が長いということですが、その理由は何があるのでしょうか。ここでは、ワンちゃんの睡眠時間が我々人間よりも長い理由について解説していきます。 

理由①睡眠のメカニズム

理由の一つ目に、睡眠のメカニズムの違いが挙げられます。

人間は、一日の中で仮眠や寝落ちがあったとしても、基本的には一度にまとめて睡眠をとります。「夜に寝て、朝起きる」を繰り返し、夜型の方は別として、一日の活動は日中に行います。

しかし、ワンちゃんはどうでしょうか。人間と同じように夜に寝て朝目を覚ますイメージもありますが、それとは別に、日中も寝ていることがあるかと思います。人間が一度にまとめて睡眠をとるのに対し、ワンちゃんは短い睡眠を一日に何度も繰り返しているのです。

確かに言われてみると、ワンちゃんは特に日中などは通して寝ているというよりかは、短い睡眠を小分けにしており、仮眠をしているようにも見えますよね。

また、ワンちゃんは21分周期の睡眠の中で、「16分寝て5分起きる」ということを繰り返していると言われています。

このように、ワンちゃんの睡眠時間が長いのは、寝て起きるの繰り返しを行っているからだと言えます。

理由②レム睡眠・ノンレム睡眠

皆さんは、レム睡眠とノンレム睡眠という言葉を聞いたことがありますでしょうか。

簡単に説明すると、レム睡眠は「眠りが浅く脳は起きている状態」、ノンレム睡眠は「体も脳も活動を休めている状態」です。

このレム睡眠とノンレム睡眠は、人間とワンちゃんで割合に差があると言われており、これが一日の睡眠時間にも影響していると考えられます。

我々人間の割合としては、レム睡眠が約20%でノンレム睡眠が約80%と言われています。つまり、人間の睡眠のほとんどは深い眠りであるということになります。その日の体調や環境によって多少差があることもありますが、人間は一度にまとめて睡眠をとり、睡眠全体で見ると深い眠りについている割合が多いため、6~8時間程度の睡眠時間となっています。

一方ワンちゃんの割合はどうでしょうか。睡眠のメカニズムでもご紹介した通り、ワンちゃんは一日に睡眠を何度も繰り返しているため、人間に比べて睡眠が浅いイメージがつきますよね。

ご想像通り、ワンちゃんのレム睡眠とノンレム睡眠の割合は、人間とは真逆でそれぞれレム睡眠が約80%、ノンレム睡眠が約20%で成っていると言われています。つまり、ワンちゃんが熟睡している時間は非常に短く、寝ていたとしてもほとんどが浅い眠りということが分かります。

ワンちゃんは、浅い眠りであるレム睡眠がほとんどを占めているため、長時間寝う必要があるんですね。

老犬が寝すぎなのは認知症って本当?

寝ている犬

ワンちゃんは人間よりも長時間睡眠をとっていると分かりました。また、ライフステージ別に見てもそれぞれ長時間寝ていることが分かります。ここで、「老犬が長時間寝るようになったら認知症の可能性がある」と聞いたことがありますでしょうか。老犬が認知症になってしまうと介護のこともあるので大変ですよね。ここでは、老犬の睡眠時間と認知症の関係性について解説していきます。

寝る時間が長くなったのは認知症のサイン?

一般的にワンちゃんが認知症になった時の初期症状として、睡眠時間がさらに長くなる傾向があると言われています。

老化が進んで認知機能が低下してしまったワンちゃんは、体内時計が乱れ、睡眠のサイクルも不規則になってしまうことがあります。

体内時計が乱れると深夜に寝れなくなったり、睡眠が不規則になったことから起きるストレスや不安症から夜鳴きをしてしまうワンちゃんもいますが、もともと浅い睡眠自体も更に浅くなってしまい、疲労が溜まって睡眠時間が長くなるというケースも少なくありません。

以前と比較して睡眠時間が長くなったと感じた場合、認知機能に変化が起きている可能性があるので要注意です。

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老犬がぐっすり眠るためには

寝ている犬

ここまでワンちゃんの睡眠の仕組みと、老犬の認知症について解説してきましたが、老犬がぐっすり寝るためには、我々飼い主はどのようなことができるのでしょうか。ここでは、老犬が質の良い睡眠をとるためにすべきことをご紹介していきます。

①ベッド選び

老犬になると一日の睡眠時間は長くなってくるので、その際床ずれには十分気を付けてあげる必要があります。

床ずれとは、長時間寝たきりの状態であることで、体の一部が圧迫され、血行不良により皮膚の細胞が壊死してしまうことを指します。

床ずれを防ぐには、床ずれ防止のマットやクッションなどを寝床に置いてあげるのがいいでしょう。また、適度に寝返りを打たせてあげたり、楽な体勢に変えてあげるのも一つの手です。

床ずれは悪化が早いと言われているため、少しでも床ずれを起こしている場合は、かかりつけの獣医さんに診てもらいましょう。

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②快適な室温

老犬は、運動不足による血行不良が原因で身体が冷えやすくなっています。

そのため、寝る時の室温は特に気を付けてあげる必要があります。

人間にとってちょうどいい室温でも、老犬にとっては寒いと感じることがあり、風邪をひかないためにも寒すぎる空調は避けたいところです。

老犬は、冷え性になってしまうと胃腸の働きが弱くなり、消化不良を起こす可能性があるので、部屋の温度がちょうどいいかこまめに確認しましょう。

③日中に刺激を与える

老犬がぐっすり眠るためには、日中に刺激を与えることも重要です。

老犬になると一日の活動量が減ってしまい、代謝も悪くなってしまいます。また、活動量が減ることで疲労感も感じにくくなり、寝ることができない時があります。

そのため、日中に散歩に出かけて日光を浴びたり、他のワンちゃんと会わせたりすることで、老犬にとってはいい刺激になることがあります。夜にぐっすり眠らせるために、日中の行動を変えてみてください。

まとめ

寝ている犬

いかがでしたでしょうか。本記事では、ワンちゃんの睡眠時間や仕組み、老犬をぐっすり寝かせるためのポイントなどについて解説しました。

ワンちゃんの睡眠は人間よりも浅いので、ワンちゃんが寝ている時は睡眠の妨げにならないように注意しなければなりません。中でも老犬は、認知症のリスクやその他にも体調面で気を付けなければならない点も多いので、これからワンちゃんを育てるにあたって、睡眠は特に気を遣う必要があります。

愛犬がいる方は特に、今日から気を付けてみましょう。

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choco

この記事のライター

choco

シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!

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