子犬用ドッグフードの選び方!ご飯を食べないときの対処法も紹介
子犬を飼い始めると、愛犬がよりよい生活を送れるようにしたいと考える飼い主さんも多いでしょう。愛犬がよりよいよい生活を送るためには、ドッグフード選びも大切です。
この記事では、あなたの愛犬にぴったりな子犬用ドッグフードの選び方を紹介します。
ドッグフードの計算方法や切り替え時期、フードを食べないときの対処法についても紹介しているので、子犬用のドッグフード選びにお悩みならぜひご覧ください。
子犬におすすめなドッグフードの選び方
子犬におすすめなドッグフードは、以下の5点に注目して選ぶとよいでしょう。
- 容量
- タンパク質が豊富
- 消化によい
- 安全性が高い
- 大きさやかたさが食べやすい
順番に紹介します。
容量で選ぶ
ドッグフードは、子犬用に限らず内容量が800gと少ないものから4kg、8kg、それ以上まで、容量の種類が豊富です。
内容量が多ければ多いほど1kgあたりの価格は安くなりますが、開けてから長い時間が経ってしまうと、フードの品質が劣化する恐れがあります。
容量でフードを選ぶ際は、開封後1カ月程度で食べきれるものを目安に選びましょう。
最初は少ない内容量のフードを購入し、1カ月でどの程度食べるのか見極め、適正な容量のフードを選ぶのもおすすめです。
大容量でも小分けパックがいくつか入っている商品もありますので、利用しやすい商品を選択しましょう。
タンパク質が豊富なものを選ぶ
子犬は成犬と比べて高タンパク、高脂肪の食事が必要になるため、フードはタンパク質が豊富な商品を選びましょう。
具体的にはフードの成分表示を見て、チキンやビーフ、ラムなどの肉類、サーモンなどの魚類が含まれているか確認してみてください。
成分表示を見てみると、タンパク質の量が記載されています。
タンパク質25%以上のフードであればタンパク質が豊富といえるため、目安にしてください。
消化によいものを選ぶ
子犬は消化機能が未発達のため、消化によいフードを選びましょう。
消化に配慮されていないフードを選ぶと体調不良を起こす場合があるためです。
消化によいフードの見極め方としては、以下のものがあります。
- 穀物が多すぎない
- 食物繊維の多い材料が配合されている
- オリゴ糖や乳酸菌を含む
消化によいフードを考えたとき、穀物が多く含まれていないものを選びましょう。
犬は雑食性の動物のため、フードに穀物が使われていること自体に問題はありません。
しかし多量の穀物は消化不良を引き起こすため、肉や魚が多いフードを選ぶことが大切です。
材料の配合量のチェックは、フードの成分表示を見て判断できます。
原材料は含有量の多いものから順番に書いてあるため、成分表示の一番はじめが肉や魚など、穀物でないことを確認して購入するようにしてください。
また食物繊維の多いりんごやかぼちゃ、オリゴ糖、乳酸菌が含まれているかも確認し、消化によいフードを選んでいきましょう。
安全性の高いものを選ぶ
子犬に限らず、愛犬には安全性の高いフードを与えましょう。
安全性の高いフードの判断基準として、以下の2点が挙げられます。
- 添加物や着色料が少ない
- 肉や魚が明確に表記してある
フードの品質劣化を防ぐため、多少の添加物は必要です。
しかし安全とはいいがたい成分が使われているフードも存在します。
安全面で気をつけたい成分としては、合成保存料や着色料、香料、BHA、BHTなどがあります。
これらの成分が含まれているフードは避けた方が無難でしょう。
また「肉類」「肉副産物」など、何の肉が使われているか分からないフードは食べることのできない品質の悪い肉を使っている恐れがあるため、避けるようにしてください。
食べやすい大きさ・かたさのものを選ぶ
フードを選ぶ際は、愛犬の食べやすい大きさやかたさのフードを選ぶことも大切です。
- 口の中で砕くのに時間がかかる
- 食べながらよくこぼしている
上記の食べ方をしている場合、フードの大きさやかたさが愛犬に合っていない可能性があります。
吐き戻しにも繋がるので、フードの大きさやかたさが愛犬に合っているか観察することも大切です。
動物病院やペットショップで試供品を配っているところもあるので、子犬用フードをいくつかもらって見極めてみましょう。
子犬にあげるドッグーフードの量と回数
ドッグフードを選んだら、適切な量を与えましょう。
フードのパッケージに表記している量はあくまで目安となるため、愛犬に合ったフードの量を計算することが大切です。
ここからは、1日のフードの計算方法と1日にあげる回数について解説します。
計算で出た量を与え、よく観察し、最適な量を探っていきましょう。
量の計算方法
フードの量を計算するための計算方法は以下の手順で行いましょう。
- 愛犬の1日に必要なカロリーを求める
- 活動量ごとの係数を掛ける
- フードのカロリーで割って100を掛け、1日の必要量を出す
まず以下の公式を使って、愛犬の体重の場合は1日に何キロカロリー必要なのかを求めます。
DER(安静時エネルギー要求量)=体重(kg)×30+70
次にライフステージに応じた以下の係数を掛けましょう。
子犬以外の係数も載せておきますので、成長に合わせて計算してみてください。
- 生後4カ月以内:3.0
- 生後4カ月から12カ月:2.0
- 避妊去勢済みの成犬:1.6
- 避妊去勢をしていない成犬:1.8
- 肥満傾向の成犬:1.0~1.2
上記で出た1日に必要なカロリーを使うフードに表示されているカロリーで割り、100を掛ければ1日のフード量が算出できます。
具体的に、『生後6カ月、体重5kgの子犬が100gあたり340kcalのフードを使う場合』、1日に必要なフード量を見ていきましょう。
まず、5kgの体重の犬の安静時に必要なカロリーを求めます。
DER=5.0kg×30+70=220kcal
次に月齢に合った子犬の係数を掛けます。
220kcal×2.0=440kcal
最後にフードの必要量を求めます。
440kcal÷340×100=129.4.11…
上記の計算から、1日に必要なフードの量は130g程度と計算ができました。
ただし、フード量の計算式に関しては使う公式によって違いがあるため、細かく計算したとしてもあくまで目安になります。
与えてみて、あまりにも太ってきたり痩せてきたりした場合、愛犬に合った調整が必要です。
1日にあげる回数
子犬に与える回数についてはさまざまな考え方があります。
代表的なものとしては成長ごとに以下の回数を与えるといいでしょう。
- 離乳後から生後6カ月頃まで:1日3回以上
- 生後6カ月以上:1日2回
生後6カ月までは消化能力が未発達のため、一度にたくさんのフードを与えてしまうと下痢や嘔吐などの消化不良を起こす可能性があります。
上記の1日の量を1日に3回程度か、飼い主さんが手間と感じなければ、もう少し細かく分けて与えましょう。
このとき回数を守ればいいのではなく、1日のなかで均等の時間に分けて与えることが大切です。
空腹時間が長ければ十二指腸内で分泌された胆汁が胃に逆流し、黄色い液体を嘔吐する場合があります。
健康面では問題がなくても、嘔吐は飼い主さんが見ていてもつらいものです。
回数だけでなく時間も考えて、空腹時間が長すぎることのないよう与えましょう。
成犬用のドッグフードに切り替えるのはいつから?
成犬用ドッグフードは子犬期の著しい成長がおさまったあたりが切り替えの目安といえます。
子犬用フードは成長に必要なカロリーや栄養素が配合されたフードですが、成長が落ち着くと栄養過多やカロリーオーバーになってしまうからです。
カロリーオーバーは肥満に繋がり、肥満はさまざまな病気を引き起こす恐れがあります。
成犬への成長スピードは犬種ごとによって異なるため、以下を目安にしてください。
- 超小型犬・小型犬:生後約6~9カ月
- 中型犬:生後約12カ月
- 大型犬:生後約18カ月
- 超大型犬:生後約24カ月
大型犬や超大型犬はゆっくりと成長するため、18~24カ月と長い傾向にあります。
しかし、去勢や避妊手術を受けた場合はホルモンバランスが変わる関係で太りやすくなるため、目安より早く切り替えてもよいでしょう。
不安な飼い主さんはかかりつけの獣医師に相談し、適切な切り替え時期を提案してもらうのもおすすめです。
またフードの切り替えはいきなり行うのではなく、仔犬用フードと成犬用フードを混ぜて与えましょう。
切り替え期間を1週間から10日と余裕をもたせることで、急なフードの変更による嘔吐や下痢が防げます。
まずは子犬用フード9割、成犬用フード1割とし、段々と成犬用フードの割合を増やしてく方法がおすすめです。
食べなかったら子犬用フードに戻して様子を見て、気長に切り替えていきましょう。
子犬がドッグフードを食べないときの原因と対処法
子犬がドッグフードを食べない原因としては、以下の理由が考えられます。
- フードの量が多い
- フードがかたい
- フードが好みではない
- わがまま
- ストレスや病気などの体調不良
上記の原因とそれぞれの対処法について順番に解説します。
フードの量が多い
子犬がフードを食べない理由として、フードの1回量が多い場合が考えられます。
子犬は成犬と比べて胃が小さく、消化能力も未熟です。
1回のフードの量が多ければ次のフードの時間までに消化できず、常に胃がもたれた状態になって食欲が落ちてしまいます。
対処法としては1回のフード量を少なくし、与える回数を増やしてみましょう。
愛犬に合った1回量にすることで消化スピードが適性になり、回数を増やすことで時間の間隔は狭まったとしても、次のフードまでに胃の中が空っぽになるためきちんと食べてくれるようになります。
フードがかたい
フードがかたい場合も食べない理由となります。
少し口を付けて食べるものの食べにくそうな仕草が見られたら、フードがかたいと考えましょう。
対処法としては少しふやかして与えることです。
熱いお湯でふやかすとフードの風味が落ちてしまうため、常温の水か、やや温かい程度のお湯を入れ、5分程度置いてふやかしてください。
ただし、ふやかしたフードばかり与えていると噛む力も弱くなり、歯に汚れもつきやすくなってしまいます。
慣れたら徐々にふやかすのをやめるか、愛犬に合ったかたさのフードを探してみてましょう。
フードが好みではない
単純に好みではない場合、フードを食べない場合も考えられます。
試供品や少量パックのフードを使用して、愛犬の好みを知っていくとよいでしょう。
しかし、フードを食べないからといってすぐにほかの種類のフードを出してしまうと、子犬は「今食べなければもっと美味しいフードが出てくるかもしれない」と学習し、わがままになってしまう可能性があります。
まずはウェットフードや肉の茹で汁、ささみなどを少量トッピングして食べきってから次のフードを与えましょう。
わがまま
上記のようにフードの種類をコロコロ変えてしまうと、子犬は少し匂いを嗅いだだけで食べず、ほかのフードを期待するわがままな犬になってしまう可能性もあります。
わがままでフードを食べない場合、多少強引な方法ではありますが食べるまで同じフードを出し続けましょう。
待っていても違うフードは出てこないことを知ってもらう必要があります。
フードを出しっぱなしにしておくとムラ食いを引き起こすため、30分程度フードを出して食べなかったらそのまま下げてしまいましょう。
体調不良でなければ、子犬は徐々に学習し、フードを食べてくれるようになります。
わがままでは、フードは変わらないとしっかりと教えることが大切です。
ストレスや病気などの体調不良
最後にフードを食べない原因として考えられるのが、体調不良です。
特に家にお迎えしたばかりの子犬は環境の変化にストレスを感じてしまうことも多くあります。
また、病気や寄生虫により食欲がなくなってしまう可能性も考えられます。
子犬は身体が小さいため、体調不良を起こすと具合が急激に悪くなってしまうことも考えられますが、すぐに病院に連れて行くとストレスがかかってしまう場合もあり、見極めが難しいところです。
便の状態が良く動きもよいのに1日中なにも口にしない場合、獣医師に相談してください。
子犬の食べない原因を見極め、適切な対処を行いましょう。
まとめ
今回は子犬のフードの選び方について紹介しました。
子犬用のフードも数多くの種類がありますが、今回紹介したタンパク質が豊富で消化によいもの、安全性、食べやすい大きさやかたさなどを基準に、愛犬に合ったフード選びが大切です。
またフード量の計算もぜひ行いましょう。
必要フード量の計算は子犬期だけでなくライフステージ別に係数も変わるため、定期的に計算してみてください。
食べないときは原因を考え対処を行い、迎えたばかりの子犬がフードの時間が楽しいと思ってくれるような環境を作っていきましょう。
この記事のライター
nana
泳ぎも走りも得意な運動神経抜群のゴールデンレトリバーと暮らしています!今は愛犬とタンデムサーフィンの練習中。いつまでもアクティブに楽しく過ごせるような情報を発信していきます。
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