ポメラニアンの尻尾(しっぽ)から読み取れる感情や気持ちについて解説
ポメラニアンの特徴とも言える尻尾は扇のように広がっていてとても優雅ですよね。背中に向けて巻いてる尻尾と、独特の豪華な毛吹きが魅力的です。そんな尻尾をブンブン振っている時は「ご機嫌なのかな?」とか尻尾がダラーンと下に向いてるときは「元気ないのかな?」と色々想像しますよね。ポメラニアンが尻尾を振ってる時、振らない時の仕草から読み取れる気持ちなどをご紹介したいと思います!
目次
ポメラニアンの尻尾について
犬の尻尾は様々な種類が存在しています。犬種によっても尻尾の形が異なります。ポメラニアンの場合は、小さく円状にカールした尻尾の形をしているのが特徴的ですよね。ポメラニアンの尻尾のように、被毛量が多く、フサフサでモフモフな尻尾を背中に向けて持ち上げている、扇を広げたように見える尻尾のことを【ファン・テール(Fan Tail)】と呼びます。なんだかとてもかっこいい!笑
その他にもフレンチブルドッグやボストンテリアなどの、螺旋状にキュッと曲がりくねっている尻尾のことを【スクリュー・テール(Screw Tail)】と呼んだり、柴犬や秋田犬の、背中に向かってクルンと巻いた尻尾のことは【巻き尾(Curled Tail)】と呼んだりしますよ!
まだまだ様々な種類の尻尾の種類が存在していますが、それはまたの機会にご紹介したいと思います。
そもそも犬の尻尾は何のためにある?
犬の尻尾はみなさんご存知のとおりコミュニケーションツールとしての役割を担っています。尻尾を横や縦に振ったり大きく振ったり小さく振ることにより、自分の気持ちをある程度周囲に伝えることが可能です。
それ以外にも体のバランスを保つ役割もあります。犬は走る時に、尻尾を使って体のバランスをとると言われています。
そしてもう1つが、防寒としての役割です。犬が体を丸め、長い尻尾で鼻から顔を包むようにしている仕草は尻尾の下に鼻を入れて冷たい空気を吸わないようにすることで、体温をこれ以上下げないようにしているのです。このような様子を見かけたら「今寒いのかな?」などに気づけると思います。犬の尻尾には感情表現の他にも重要な役割があることが分かりますよね!
尻尾の振り方でポメラニアンの感情を読み取ってみよう!
尻尾の振り方で愛犬の感情を読み取ってみましょう!ここでは、尻尾の向きや振り方別に表す表現について紹介します。
尻尾を左右に大きくブンブン振っている時は?
これは嬉しい時や喜んでいる時です。飼い主さんさんに対して「大好き」と表現していたり「仲良くしよう」「遊ぼう」といった気持ちの時もあります。この時は飼い主さんも愛犬に対して好きな気持ちを伝えることや、一緒に遊んであげると喜んでくれるでしょう。
尻尾がくるんっとカールしている時は?
ポメラニアンの尻尾が、小さく円状にカールしているときは機嫌がいいことを表しています。逆にカールがなくなってくると、元気がなかったり、不快な気持ちでいることを表しています。
尻尾がピンと高く上がっている時は?
自信の表れや自分の存在感を示しています。尻尾の位置が高ければ高いほど、強い自信の表れになります。
また、気になる物があった時に興奮して「遊びたい!」「興味がある、気になる!」という気持ちが強いときにも尻尾をピーン!と上げることがあります。
尻尾が下がっている時は?
逆に尻尾が下がっている時は、自信がないことを示していたり恐怖心、不安、降参の意を示す意味合いもあります。その他にも体調が悪かったり、飼い主さんに怒られてシュンとしている時にも下がる場合があります。
また、飼い主さんに対してよくやる仕草ですが、犬が自分より優位だと考える相手に対して敬意を表すときには、腰を落とした態勢で、尻尾を使って地面をはらうように左右に大きく振りますよ!
尻尾を振ってくれないのは嫌われてるから?
では、尻尾を振らない=嫌われてる。ということなのでしょうか?
尻尾を振らない犬の飼い主さんは「愛犬に好かれてないのかな?」と心配になってしまいますよね。でも、犬も人と同じように性格の違いがあり、犬の性格によっては、尻尾をあまり振らない個体もいます。
警戒心が強く見知らぬ人には心を開かない性格の子は、主従関係が出来上がると一生忠実ですが、尻尾をあまり振らないという面を持っています。
また、尻尾を用いた感情表現が苦手な子も中にはいるので、振らない子は個性として捉えてあげる必要があります。
なので尻尾を振らないからと言って愛情を持っていないというわけではありません。さまざまな手段を使って飼い主へ自分の気持ちを伝えようとします。飼い主さんに体を寄せたり、飼い主さんの顔を見つめたり、無防備にヘソ天したり、その時々で感情を様々な方法で表してくれています。
尻尾を振らない=好感度や愛情が低いというわけではないので安心してくださいね。
老化が原因で筋力が低下している
これも人と同じで、犬もシニア化が進むと筋力が低下し、若い時には、散歩に行く時やおやつを上げるときに、尻尾をぐんと上げたり、ブンブン振ってた尻尾が、歳を重ねるごとに、だんだんと勢いが弱くなっていくことがあります。今まで元気に尻尾を振ってた子が弱々しくなると少し寂しい気持ちになりますが、これは老化現象の一つなので、尻尾だけでなく他の様子を観察して、犬の感情を読み取ってあげましょう。尻尾の振り方が弱くなっても喜んでいる場合がありますよ。
ポメラニアンの尻尾が曲がっているのは大丈夫?
ポメラニアンの中には稀に尻尾が曲がっているタイプの子もいます。これは『鍵しっぽ』と言って、尻尾の途中が曲がっているもので、小型犬によくみられる症状です。
曲がっている理由は、子犬の頃に何かの衝撃で尻尾が曲がってしまったか、先天的に尻尾が曲がっている子もいます。
曲がっていること自体は生活に支障はなく問題ないですが、衝撃で尻尾が曲がっている場合は骨折が原因であることがほとんどです。受傷直後は痛みを伴いますので、痛そうなときには動物病院を受診しましょう。
尻尾をやたら嚙んだり、自分の尻尾を追っかけ回してる時は要注意
ポメラニアンが尻尾を追いかけたり、やたらとガシガシ噛むんだりすることを何度も繰り返したり、病的なまでに同じ行動を取り続けるのは「常同行動」といって心の病気が関係しています。いずれもストレス発散や気持ちを落ち着かせようとしている行動ですが、原因は主に運動不足や飼い主さんとのスキンシップ不足からくるストレスが原因といわれています。
悪化するとストレスから尻尾を噛み切ってしまうこともあるのでストレスの誘因や行動の原因を理解して対処することが重要です。スキンシップの時間を増やしたり、散歩が不十分の場合は散歩の時間を多く確保しましょう。
【まとめ】ポメラニアンの感情表現は尻尾だけではない
ポメラニアンは扇の尻尾が特徴的で、元気に尻尾を振ってくれると飼い主さんも嬉しいですよね!でも、ポメラニアンは尻尾を振ること以外でも飼い主さんに対して沢山の愛情表現をしているハズです。
中には尻尾で感情表現をしないポメラニアンもいますので、そういう子は個性と捉えて他の部分で感情を読み解く必要があります。
尻尾には沢山の気持ちが隠されていて、時にはストレスや不安状態を示している場合もあります。是非、コミュニケーションや健康状態を知る1つとして、尻尾にも注目してみてください。
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この記事のライター
ずーこ
動物全般が大好きで現在は猫を飼ってます!犬もだいすきなのでpetanでは犬に関する様々な情報を発信していきたいと思います!!
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