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レオンベルガーは優しい性格?子犬から飼うための基本情報まとめ

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思わず抱き着きたくなるような大きな身体と、穏やかな性格から人気のレオンベルガーは、見かける機会が少ない犬種ですが、飼い主に対して忠実かつ愛情深い性格で、その勇ましい風貌にファンも多い犬種となっています。今回は、ドイツ生まれのレオンベルガーの基本的情報をお届けします。

レオンベルガーは優しい性格?子犬から飼うための基本情報まとめ
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目次

  1. レオンベルガーのルーツ
  2. レオンベルガーの特徴について
  3. レオンベルガーはこんな性格
  4. レオンベルガーの基本的な育て方
  5. 穏やかな性格のレオンベルガーと平和な暮らし

レオンベルガーのルーツ

レオンベルガー
BoraAlma

 レオンベルガーは、体格がよく、威圧感がある見た目をしているため、少し怖く感じるかもしれませんが、実は大型犬特有のとても優しく温和な性格をしています。まずはレオンベルガーの誕生の歴史を探ることで、この犬種の特徴や性格を紐解いていきましょう。 

州の紋章としての名誉ある誕生

 レオンベルガーは、1846年にドイツ南西部の都市・レオンベルグ州で誕生した大型犬で、他の犬種に比べると歴史の浅い犬種に分類されます。

1830年代後半に、レオンベルグ州の議員であったハインリッヒ・エスィヒ氏が、レオンべルグ市の紋章の絵柄になっている“ライオン”に似ている犬を作ろうと思い立ち、白黒のニューファンドランド(ランドシーアとも呼ばれます)と長毛のセント・バーナードを交配したところから犬種の育種が始まりました。長毛のセント・バーナードとは、グラン・サン・ベルナール修道院で育てられていた牡の犬「バリー」であったことは有名な話かもしれません。

その後は、ニューファンドランドやグレートピレニーズなどの大型犬を中心に交配が重ねられ、1846年に大きな体に明るい褐色のふさふさとした毛並みの『レオンベルガー』が誕生しました。その後、レオンベルガーは、穏やかな性格と逞しい身体・使役能力の高さから農家などで好まれ、徐々にドイツから諸外国へと紹介され、海を渡っていきました。

“雑種”から世界中のシンボル・ステイタスへ

 古くから愛犬国であるイギリスでは、レオンベルガーは“あくまで2犬種の交配によって生まれた雑種である”として、最初は新しい犬種としては認めてもらえない日々が続きます。しかしながら、堂々とした威厳のある風貌や穏やかな性格が、徐々に諸外国の貴族や王族にも好まれるようになり、少しずつ認知度が高まっていきます。

1889年に生みの親と言われるハインリッヒ・エスィヒ氏が亡くなる前には、1年間で約300頭のレオンベルガーの子犬を求める声が挙がったと言われるほど、レオンベルガーの人気は高まり、世界中のシンボル・ステイタスとして知られるようになっていきました。

ちなみに1895年にはドイツで最初の犬種標準が作られています。

一時は絶滅の危機も何とか犬種登録

 順風満帆に犬種としての歴史を作ってきたレオンベルガーですが、一時は他の犬たちと同様に、二度の世界大戦で食糧難となり、絶滅の危機に陥っています。ライオンのような大きな身体でたくさんご飯を食べるレオンベルガーは戦争の煽りを受けやすく、戦後の1946年にはわずか8頭にまで数が減ったと伝えられています。

しかしながら、その8頭たちを基礎に、愛好家たちの努力によって再び繁殖が進められ、1975年に再びイギリスに渡り、1988年にはイギリスのケネルクラブに登録が認められるようになりました。1990年代に日本に上陸したレオンベルガーですが、ジャパンケネルクラブが発表する2019年時点の犬種別犬籍登録頭数は37頭となっており、毎年のように出産登録されています。

身体が大きくて生活環境を整えるのは一苦労かもしれませんが、穏やかで優しい性格のレオンベルガーには日本にも熱心な愛好家さんがいることが伺えますよね。 

レオンベルガーの特徴について

レオンベルガー
BoraAlma

 垂れた耳と大きな身体、自信に満ちたしぐさ、ふわふわで細めの被毛、そしてブラックマスクが特徴的なレオンベルガー。基礎となったニューファンドランドの血を引いているため、水が大好きなコが多い傾向があります。一緒に水遊びをしてあげると大喜びしてくれるかもしれませんね。ちなみに、レオンベルガーは水を恐れないコが多いことから、海外では水難救助犬として活躍する一面も持っています。 

レオンベルガーの毛色・被毛タイプ・抜け毛

 レオンベルガーの毛色の種類は、さまざまな種類があり、レッド・イエロー・赤褐色・フォーンなどがあります。イエローっぽい毛色のコは、レオンベルガーの風貌から“ライオンイエロー”なんて呼び方もされます。 顔周りの毛色は全てブラックマスクとなっており、オスの場合は特に首から胸にかけての鬣(たてがみ)も非常に立派です。このブラックマスクと鬣(たてがみ)がレオンベルガーの被毛の一番の特徴と言えるかもしれません。

全身の被毛は、真っすぐからややウェーブがかったサラサラとした細めの被毛です。寒さに強いダブルコートで、アンダーコートが身体をよりふっくらと見せています。暑さには弱い傾向があるため、日本の夏は特に気を付けてあげる必要があります。

レオンベルガーの抜け毛は比較的多めであり、特に季節の変わり目には多く被毛が抜けるでしょう。きれいな被毛を保つためにも、定期的にブラッシングをしてあげる必要があります。 

レオンベルガーの体重・体型・体質

 レオンベルガーは大型犬もしくは超大型犬に分類されます。 体高は平均でオスが約76cm、メスが約70cmになります。体重は大型犬ゆえに個体差は大きいですが、40〜65kg程にまで成長します。

レオンベルガーは身体のバランスがとても良く、自信と落ち着きのある風貌で、思わず抱きつきたくなるような筋肉質な身体つきをしています。

レオンベルガーの寿命・かかりやすい病気

 レオンベルガーは、一般的な大型犬よりもやや寿命が短く、約8歳程で寿命を迎えると言われています。

大型犬であるため、胃捻転(いねんてん)という病気には気を付けるようにしましょう。胃捻転は発症すると数時間で死に至る可能性が高い病気です。予防するためには、食後すぐの運動を避けたり、激しい運動後にガブガブと飲ませないなどの予防策があります。

ほかにも、大型犬に多い病気である股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)にも気を付けるべきです。レオンベルガーが子犬のうちから激しい運動をさせてしまうと、股関節形成不全のリスクが高まってしまいます。

レオンベルガーはこんな性格

レオンベルガー
joses

 レオンベルガーが人気である理由のひとつとして、その性格の良さが挙げられます。熱狂的なファンを持つレオンベルガーの性格についてご説明します。 

学習能力が高く飼い主に忠実

 レオンベルガーは大変賢く、飼い主に対しても忠実です。 しつけをしっかりと行うと、時には家族、パートナー、そして遊び相手となってくれるはずです。 大型犬は力の弱い子犬のうちにしつけをしておかないと、後々大変ですので、レオンベルガーが生後7か月程から徐々に遊びを取り入れたしつけをしてみましょう。

自信に満ち落ち着いている

 レオンベルガーは常に自信に満ち溢れており、堂々とした歩き方をします。 攻撃性も少なく、子どもがいる家庭でも比較的安心して育てることができるでしょう。 しかし、自信をつけるためには、しっかりとしつけを行う必要があります。 逆にしつけを全くしないと、穏やかな性格であるレオンベルガーでも、攻撃的になってしまう可能性があります。 

レオンベルガーの基本的な育て方

レオンベルガー
kytalpa

 レオンベルガー飼育は、大型犬の中では難しくはないほうと言えます。しかし、犬はどんな犬種でも育て方ひとつで変わってしまいます。レオンベルガーとの信頼関係を築き、家族として快適に過ごさせるためにも、レオンベルガーの育て方は理解しておきましょう。 

しつけ|褒めて伸ばすタイプ

 レオンベルガーとストレスのない生活をするためには、しつけは欠かせません。 アメとムチをうまく使い、遊びを取り入れながらしつけを行いましょう。

レオンベルガーは飼い主に甘えることが大好きな犬種ですので、しつけの際も基本的には褒めてしつけを行うとよいでしょう。飼い主が喜んでいることを犬にしっかりと伝えることが、しつけをする上で重要なこととなります。 

運動|散歩は1日2回、朝夕に

 レオンベルガーは大型犬であり、多くの運動量を必要とします。 そのため、散歩は朝晩2回、各1時間ずつを目安に行いましょう。太陽が照らす日中は、熱中症や肉球の火傷の危険性が高まりますので、早朝や日の落ちた夕方以降に散歩をする必要があります。 

ケア|コミュニケーションを兼ねて優しく

 先述したとおり、レオンベルガーは抜け毛が多いため、定期的なブラッシングを必要とします。 1日1回はブラッシングをしてあげましょう。 ブラッシングをする際、犬の名前を優しく呼んであげたり、話しかけながらブラッシングを行うことで、コミュニケーションをとることができます。

そして定期的にマッサージを兼ねて身体を触ってあげることをおすすめします。 レオンベルガーの身体を触ることで、犬の体調変化にいち早く気が付くことができるからです。 肉球を優しく揉んでみたり、お腹をさすってあげることで、病気の早期発見にもつながります。 

環境|室内で家族で囲んであげる

 レオンベルガーは室内飼いが好まれます。家族と一緒にいるのが大好きな犬種ですし、長毛種のため屋外で飼うと被毛が汚れやすくなってしまいますので、広々とした室内で、常に家族が1人はいるような環境が一番よいでしょう。 

穏やかな性格のレオンベルガーと平和な暮らし

レオンベルガー
sesheta

 レオンベルガーは、家族に対してとても愛情深く、穏やかな犬種です。 平均寿命は8歳と少し短いかもしれませんが、忠実な性格のレオンベルガーとの毎日はとても楽しいものに違いありません。遊ぶことが大好きな大型犬、レオンベルガーの愛情に触れてみてはいかがでしょうか? 

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komugi

この記事のライター

komugi

都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!

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