フレンチブルドッグには種類があるって本当?人気の毛色もご紹介
四角い頭に顔のシワ、ぶちゅっと潰れた鼻が特徴のフレンチブルドッグですが、今や街中を歩けば必ずと言っていいほど見かけるのではないでしょうか。仰向けになっていびきをかく姿や、他のワンちゃんでは見られないフレブル座りなど、フレンチブルドッグらしい可愛い写真や動画もSNSでよく見かけますよね。そんなフレンチブルドッグは1種類でないということをご存じでしたでしょうか。本記事では、フレンチブルドッグの種類について、フレンチブルドッグがどのような犬種なのかという解説も踏まえてご紹介していきます。フレンチブルドッグを今後飼おうとされている方は、こちらの本記事を是非参考にしてみてください。
フレンチブルドッグってどんなワンちゃん?
フレンチブルドッグの種類についてご紹介する前に、まずはフレンチブルドッグがどのようなワンちゃんなのかについて解説していきます。ここでは、フレンチブルドッグの歴史、見た目、性格の3つについて一つ一つ解説していきます。
歴史
まずは歴史について解説していきます。フレンチブルドッグのルーツに関して、さまざまな説がありますが、元来イギリスで誕生した犬種と言われています。また、フレンチブルドッグは牛と戦わせるために用いられた戦闘犬と言われており、フレンチブルドッグ特有の強い顎の力と低い鼻は、牛に噛みつくために特化した骨格と言われています。知らなかった方も多いのではないでしょうか。
このように戦闘犬として活躍していたフレンチブルドッグですが、1835年には「動物虐待法」が施行されたため、フレンチブルドッグが牛と戦わせられることも禁じられました。これ以降、ブリーダーたちによる品種改良や交配研究を経て、攻撃性が抑えられた穏やかな性格をしたフレンチブルドッグが誕生します。
今、公園やドッグランで目にするフレンチブルドッグは攻撃的なイメージはそこまでないので、もともとは戦闘犬であったということに驚く方も多いのではないでしょうか。このような歴史があって今のフレンチブルドッグに至ります。
見た目
次に、フレンチブルドッグの見た目について簡単にご紹介します。フレンチブルドッグと言えばまず最初に潰れた鼻をイメージする方は多いのではないでしょうか。フレンチブルドッグのように鼻が低く短い犬種を「短頭種」と呼びます。短頭種のワンちゃんはフレンチブルドッグ以外にも、パグやペキニーズなども含まれます。言われてみるとみんな同じような骨格をしていますよね。
短頭種の特徴として気道が狭いことから、いびきをかきやすいとも言われています。「ワンちゃんなのにいびきをかくの?」そう思われる方も少なくはありません。また、フレンチブルドッグ特有の「フレブル座り」や「手足足手座り」もフレンチブルドッグ好き界隈では有名です。フレンチブルドッグのいびきやフレブル座り・手足足手座りに関して詳しく書かれている記事もあるので、気になる方は是非参考にしてみてください。
フレンチブルドッグのいびきに関する記事はこちら
フレブル座り・手足足手座りに関する記事はこちら
性格
最後に性格について解説していきます。先ほどご紹介したフレンチブルドッグの歴史を踏まえると、「フレンチブルドッグって実は凶暴では?」「暴れたり怒ったりしたら怖そう…」なんて感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし、フレンチブルドッグの代表的な性格と言えば人懐っこい性格や穏やかな性格が挙げられます。実際、通りすがりのフレンチブルドッグに近寄られた経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。フレンチブルドッグの人懐っこい性格は周りの人を魅了します。
また、元気いっぱいで好奇心旺盛な一面や、寂しがり屋で甘えん坊な一面もあるため、このギャップに惹かれる方も少なくはありません。更に、フレンチブルドッグは外向的な性格をしているため、他のワンちゃんと仲良く遊ぶこともあります。ドッグランでは、ワンちゃんたちの輪の中心になって遊んだりするため、人間だけでなくワンちゃんともフレンドリーにコミュニケーションをとります。
フレンチブルドッグには2つの種類がある
フレンチブルドッグがどのような犬種なのかの説明を踏まえた上で、ここでは実際にフレンチブルドッグの種類についてご紹介します。前提として、フレンチブルドッグは「アメリカタイプ」と「ヨーロピアンタイプ」の2種類に分類されます。フレンチブルドッグは1種類しかないと思っている方も多いはずなので、知らなかった方は是非参考にしてみてください。
アメリカタイプ
まず最初に「アメリカタイプ」のフレンチブルドッグをご紹介します。アメリカタイプのフレンチブルドッグの見た目は、ヨーロピアンタイプと比べて胴が短く、ずっしりとしているのが特徴です。
また、身体自体は比較的小さめな上に、顔と頭は大きいバランスをしています。顔のパーツの特徴で言うと、ヨーロピアンタイプよりも目が大きく、くりくりとしておりキュートな印象があります。更に、輪郭が四角いヨーロピアンタイプと比べてアメリカタイプは丸い輪郭をしているため、全体的に可愛らしい雰囲気をしています。
一方性格はと言うと、人懐っこい性格をしており、ヨーロピアンタイプよりも穏やかで吠える子が少ないと言われています。見た目も可愛らしく、性格もヨーロピアンタイプよりも控え目で大人しいのがアメリカタイプの特徴と言えます。
ヨーロピアンタイプ
次に、「ヨーロピアンタイプ」のフレンチブルドッグについてご紹介します。ヨーロピアンタイプのフレンチブルドッグは、アメリカタイプよりも筋肉質でがっしりとした見た目をしています。
また、アメリカタイプと比較しても、顔や頭は小さく、シャープですっきりとしたフォルムが特徴的です。顔の特徴で言うと、ほっぺが垂れ下がっており四角い輪郭をしています。身体全体を見ても、アメリカタイプよりも胴が長いのが特徴的です。
性格もアメリカタイプとは当然異なります。ヨーロピアンタイプのフレンチブルドッグは落ち着きがあり、冷静な一面を持っています。慎重な性格も持ち合わせているため、大人しいと捉える方も少なくはありません。
詳しくはこちらの記事をチェック!
フレンチブルドッグの毛色の種類
フレンチブルドッグの2つの種類についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。さて、皆さんはフレンチブルドッグと言えばどのような毛色を思い浮かべますでしょうか。そもそも、フレンチブルドッグに複数の毛色があることを知らなかった方も多いのではないでしょうか。ここでは、2つのタイプ以外に、毛色の種類について解説していきます。どの毛色のフレンチブルドッグを迎えるか迷われている方は必読です。
ブリンドル
まず最初に「ブリンドル」というフレンチブルドッグを代表するカラーについてご紹介します。ブリンドルとは、黒をベースとした毛に白やベージュを混ぜたような毛色のフレンチブルドッグのことを言います。真っ黒ではなく少しグレー寄りのブラックと言えば想像できるかと思います。
ブリンドルのフレンチブルドッグは、喉の辺りからお腹にかけて白い毛が生えているのが特徴であり、エプロンをかけているように見えることからこれを「エプロン」と呼びます。
また、手足にも白い毛が生えている子もいるため、それを「ソックス」と言います。ブリンドルのフレンチブルドッグは、フレンチブルドッグを代表するカラーなので、街中やSNSでも頻繁に見かけるでしょう。
ブリンドルについて詳しくはこちらの記事をチェック!
クリーム
次に「クリーム」のフレンチブルドッグをご紹介します。フレンチブルドッグの中でも可愛らしく、キュートで上品な印象があるのがクリームのフレンチブルドッグです。
クリームのフレンチブルドッグは身体に模様などは一切無く、全身がクリーム色で統一されています。フレンチブルドッグと言えば、ブリンドルの次に思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。全身がクリーム色なので雰囲気が柔らかく、優しい印象を持たれることがあります。
また、クリームのフレンチブルドッグは他の毛色のフレンチブルドッグと比べて毛が明るいこともあり、表情が豊かで分かりやすいのが魅力の一つです。
クリームの記事についても下記にご紹介しておきますので是非参考にしてみてください。
クリームのフレンチブルドッグに関する記事はこちら
フォーン
あまり見かけたことがない方も多いと思いますが、フレンチブルドッグの中でも茶色い毛色をした子もいます。このように全身茶色の色をしたフレンチブルドッグを「フォーン」と呼びます。フォーンのフレンチブルドッグは、茶色なのでかっこいい印象があり、クールな見た目をしています。
また、同じフォーンのフレンチブルドッグでも毛色の濃淡には個体差があります。ブリンドルのフレンチブルドッグと同じように、喉の辺りからお腹にかけての毛が白い「エプロン」があるのも特徴なので、可愛らしい印象もあります。
パイド
最後に「パイド」についてご紹介していきます。パイドも人気の毛色の一つです。これまでご紹介したブリンドルやクリーム、フォーンとは異なり、身体全体の毛色は白く、それをベースにブリンドル(グレーっぽいブラック)やフォーン(ブラウン)のぶち模様が入っています。ぶち模様のフレンチブルドッグをパイドと呼ぶのですね。SNSや街中でも、パイドのフレンチブルドッグを見かけることも増えたのではないでしょうか。
パイドのフレンチブルドッグは他の毛色の子と異なり、ぶち模様があるのでフレンチブルドッグ好きの界隈では人気です。ぶち模様は身体だけでなく顔にも入っているので、とても可愛らしいお顔をしています。また、ぶち模様の大きさや形はさまざまなのでそれぞれ個性があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では、フレンチブルドッグの歴史や特徴を踏まえた上で、フレンチブルドッグの種類についてご紹介しました。同じフレンチブルドッグでもこのように細かく分類されることを知らなかった方も多いのではないでしょうか。
フレンチブルドッグを飼うにしても選択肢がたくさんあって困ってしまいますよね。これからフレンチブルドッグを飼う予定の方は、是非本記事を参考にして検討してみてください。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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