ウェルシュ・スプリンガー・スパニエルを徹底解説!歴史や特徴、性格、飼い方のコツまで
レッドとホワイトの被毛が特徴的なウェルシュ・スプリンガー・スパニエル。イギリスのウェルシュ地方原産の鳥猟犬で、愛情深く穏やかな性格をしています。世界的に見てもレアな犬種で日本で見かける機会は残念ながらほとんどないでしょう。
今回は、そんな希少なウェルシュ・スプリンガー・スパニエルの歴史から性格、体重や被毛の特徴など基本的な情報について紹介していきます。
目次
ウェルシュ・スプリンガー・スパニエルの歴史
ウェルシュ・スプリンガー・スパニエルは、イギリスのウェールズ地方原産の水陸両用の鳥猟犬です。起源については定かではありませんが、石器時代からウェールズ地方のみならずアイルランドやスコットランドで狩猟犬として活躍していました。酷暑極寒に耐えることが可能なため、世界中に輸出され熱帯地方でも飼育されています。
1800年代の終わりまでは、「ウェルシュ・コッカー」と呼ばれていましたが、1902年にケネルクラブに公認されたことで、現在の犬種名に変更されました。
犬種グループ
ウェルシュ・スプリンガー・スパニエルは、JKCの10つの犬種グループのなかで「8G:7グループ以外の鳥猟犬」に属しています。
この犬種グループは、「7グループ(ポインター・セター)」とは異なる役割をこなしいた鳥猟犬で、ゴールデン・レトリバーなどのレトリバー種やアメリカン・コッカー・スパニエルなどのスパニエル種が多く属しています。
ウェルシュ・スプリンガー・スパニエルの寿命と体重
ここでは、ウェルシュ・スプリンガー・スパニエルの平均寿命と体重について紹介していきます。
平均寿命
ウェルシュ・スプリンガー・スパニエルの平均寿命は12~15年とされています。
遺伝性疾患はあまりありませんが、「外耳炎」や「眼瞼内反症」「てんかん」が起こりやすいとされています。また、股関節形成不全も起こりやすいため、肥満に注意し定期的な健康診断を心がけましょう。
適正体重
ウェルシュ・スプリンガー・スパニエルの理想体高はオス48cm、メス46cmで、理想体重は17~20kgの中型犬です。体高より体長がやや長く、筋肉質で均等のとれた体型をしています。
運動量
狩猟犬として体力のあるウェルシュ・スプリンガー・スパニエルはかなりの運動量を必要とします。毎日最低1時間の散歩を行いましょう。
ただ飼い主の歩調に合わせて歩くだけでは、運動量をカバーできないため、ジョギングを取り入れるといいかもしれません。また、ドッグランなど安全な広い場所で自由に走らせたり、水が大好きなため季節によっては水泳を取り入れてあげるといいでしょう。
ウェルシュ・スプリンガー・スパニエルの性格
ウェルシュ・スプリンガー・スパニエルは、陽気で愛情深く穏やかな性格です。子どもとの相性もいいと言われており、遊び相手にもなってくれます。狩猟犬としての独立心がありますが、飼い主にはとても忠実で献身的です。
しつけ
ウェルシュ・スプリンガー・スパニエルは、賢く飼い主を喜ばせたいという思いが強いため、トレーニングは比較的簡単です。しかし、狩猟犬としての本能から用心深く、注意深いため、見知らぬ人には心を開かず警戒心を抱くことがあります。
そのため、生後3週間〜14週間の社会化期には、飼い主以外の人間と触れ合う機会や外の世界の音やモノにたくさん触れさせて、社会性を身に付けるよう心がけましょう。
ウェルシュ・スプリンガー・スパニエルの被毛の特徴
ウェルシュ・スプリンガー・スパニエルの被毛は、絹のように滑らかで真っ直ぐに生えています。レッドとホワイトの被毛は、狩りの際に水や悪天候、茂みの中でも怪我をしないよう体を守る役割があります。
お手入れ方法
ウェルシュ・スプリンガー・スパニエルのブラッシングは、獣毛ブラシやスリッカーブラシを使用して毎日行います。全身にブラシをかけた後に、コームで優しく梳いてもつれがないか確認しましょう。
垂れ耳で通気性が悪く外耳炎にかかりやすいため、定期的な耳掃除も欠かせません。
ウェルシュ・スプリンガー・スパニエルはアクティブで愛情深い
ウェルシュ・スプリンガー・スパニエルは、飼い主と共に行動することを喜びとする愛情深く忠実な犬種です。普段は穏やかで落ち着いていますが、運動量は豊富に必要になるため愛犬とアクティブにお出かけしたり、体を動かしたい方には最高の相棒になってくれるでしょう。
この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。