犬が散歩中に動かなくなる原因と散歩に行けないときの対処法とは
愛犬が散歩中に突然動かなくなった、もしくは動くのを嫌がるようになった、といった経験はありますか?以前は散歩が大好きだった愛犬が突然動かなくなってしまうと、とても心配になりますよね。この記事では散歩中に犬が動かなくなる時に考えられる原因や対処法、注意点などを詳しく解説していきます。
犬が動かない6つの理由
愛犬を散歩させている時に急に動かなくなったという経験のある方は多いと思います。犬が散歩中に動かない理由や心理には様々なものが考えられます。まずは健康な犬が散歩中に動かなくなる場合について考えられる理由を挙げていきます。
- 行きたい方角が違う
- 疲れ
- 恐怖や嫌な経験から
- 怪我や病気の可能性
- ハーネスが気に入らない
- 夏の暑いとき
愛犬が動かない理由①:行きたい方角が違う
道が分かれている場所で立ち止まった場合は、愛犬が行きたい方角と異なる可能性があり得ます。
愛犬が動かない理由②:疲れ
いつもより長めに歩いたり、年をとってくると若い時は散歩できた距離も疲れを感じやすくなり途中で動かなくなることがあります。
愛犬が動かない理由③:恐怖や嫌な経験から
以前に怖い犬にほえられたり、散歩で通る場所で何か怖い経験をしてその場所を通ると恐怖を感じ動けなくなることがあります。
愛犬が動かない理由④:怪我や病気の可能性
犬が散歩中に急に歩かなくなる時には、怪我の可能性があります。 何か異物を踏んでしまって傷ついたなどの理由や、関節炎や膝蓋骨の脱臼なども考えられます。
その他に、散歩中に歩かなくなることが続く様であれば、病気の可能性もあります。 心臓病で歩くことが辛い、また肥満症の場合は、四肢に負担がかかりやすく、歩けない状態になるという事も考えられます。
愛犬が動かない理由⑤:ハーネスが気に入らない
ハーネスを新しくしたり、サイズが合っていないと動きたがらなくなることがあります。
愛犬が動かない理由⑥:夏の暑いとき
夏場は地面に熱がこもり、アスファルトが熱くなっていることがあります。人間よりも体高が低い犬は、地面からの熱を感じやすくなり、暑さでダレてしまうということがあります。
もし『動かない』という症状が見られたら、散歩ルートや愛犬の状態を見て、上記のような原因がないか点検してみましょう。
犬が動かない!散歩中の対策方法とは
それでは、実際に散歩中に犬が動かなくなってしまった時の対策方法を解説します。
心理的な理由の場合
散歩の時間や距離を短くする
シニア犬は徐々に体力が落ちてきます。以前よりも疲れやすくなっているなと感じられた場合は、散歩の時間・距離を見直してみてください。
散歩のルートや時間を変えてみる
散歩ルートの途中に苦手な犬がいる・過去に嫌な経験をした場所がある等の場合、愛犬が怖がっている可能性があるため、散歩の道を変えたり、時間帯をずらして、恐怖を感じないようにさせてあげましょう。
安心させてあげる
どうしても散歩ルートが変更できない場合には、その時だけは抱っこしたり、カートに入れてあげることで、愛犬を安心させてあげるようにしてみてください。
おやつやおもちゃをあたえる
おやつ・おもちゃを与えるのも対処法の1つです。根本的な解決にはなりませんが、おやつ・おもちゃで愛犬の気分転換になることもあります。
病気が原因と考えられる場合には
動物病院へつれていく
夏場の場合、熱中症も疑われるので素早く動物病院に連れて行きましょう。近くに動物病院がない場合は、すぐに身体を冷やして体温を下げましょう。また夏場の暑い時期はアスファルトがとても暑くなっている可能性があります。夏は暑い時間帯を避けるなど散歩する時間を変えるようにしてください。心臓に疾患がある場合は、激しい運動は避けて安静にし、直ちに動物病院に連れて行きましょう。
犬が病気で動かない場合
愛犬が散歩中に動かなくなる原因が身体的な理由である場合、どのようなものが原因として考えられるか、少し細かく見ていきたいと思います。
前足や後ろ足・関節が原因
散歩が大好きな犬の場合、最初は楽しさから歩けていても、痛みのために途中で動きたがらなくなることがあります。シニア犬になってくると足や関節が弱ってくることが多く見られます。また、ミニチュアダックスフンドのような胴の長い犬はヘルニアになりやすい傾向が見られます。
心臓病
心臓病になるとすぐに息切れをし疲れやすくなります。そのため散歩の途中でも動かなくなってしまうことがあります。
目や耳の病気
動くことで痛みがでてしまうため、途中で止まってしまうことがあります。
熱中症
夏の暑い時は熱中症にかかることがあります。呼吸が苦しくなりゼーゼーして動かなくなります。こういった症状が見られた場合は、すぐに動物病院に連れて処置してもらう必要があります。
病気かどうかを見分けるためには
愛犬が動かなくなってしまった場合に、身体的な理由(病気)で動かなくなっているのか?を見分ける方法を紹介します。
見分ける上で、まず一番大切なのが愛犬の普段の状態を知っておくことです。動かない症状がいつからなのか、唸ったりしていないか等、普段とは違うことがないかを確かめることが重要です。もし普段とは違うと感じたら、まず下記を確かめてみましょう。該当する症状が見られたら身体的な原因で動かなくなっている可能性があります。
熱を計る:
犬用の体温計を準備していただき、平熱との差がないか?を調べてみましょう。普段より「高い」または「低い」場合、身体に何らか症状が出ている可能性があります。
直接ふれてみる:
足、耳、目の周り、腹部など、愛犬の体を直接触ってみて痛がる場所がないか調べてみましょう。触られるのを嫌がったり、触ったときに唸ったり吠えたりする場合、該当の箇所に怪我または病気を患っている可能性があります。
このようなことが分かると、動物病院に行った時も原因が分かるまでにかかる時間が短くなるので、普段から愛犬の正常な状態を認識しておくことはとても重要です。
犬が動かない(元気ない)ときに大切なこと
今回は犬が散歩中に動かない時に考えられる原因や対処法、注意点をみてきました。
散歩が怖いものではなく、楽しいものであることが分かると、犬が動かない時に原因が明らかに分かっている場合には、その原因を取り除いてあげてくださいね。
また、病気の可能性がある場合はすぐに動物病院に連れて行った方が良いのか、家で様子をみていても大丈夫なものか考える必要があります。その時に重要なのが上でも説明した通り普段の犬の状態を知っていることがとても大切なことになってきます。
万が一のために、愛犬の状態やどういった時に恐怖を感じやすいのかなど知っておかれると良いと思います。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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