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犬にとって段差は良くない?犬用ステップを活用して愛犬の負担を減らそう

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犬を室内で飼っている場合、家の中にある階段や椅子、ソファなどは気をつけておきたい場所の1つと言えます。ソファから床へのジャンプ、階段の昇り降り等は、実は犬の足腰へ負担がかかる行動です。猫の場合は高低差があった方がいいと言われていますが、なぜ犬の場合は段差が良くないのでしょうか?

今回は、犬の足腰の構造から考える段差がNGな理由と、犬の足腰の負担を減らすために使える便利なステップをご紹介します。

犬にとって段差は良くない?犬用ステップを活用して愛犬の負担を減らそう
話題/ 犬用ベッド徹底比較 犬用ベッドなんでも良いって思ってない?愛犬の寿命にもつながるベッドの選び方教えます。

目次

  1. 段差が犬の足腰の負担になる理由とは?
  2. 犬用ステップを選ぶ際の5つのポイント
  3. おすすめの犬用ステップ5選
  4. 愛犬が安心して過ごせる空間を作ろう

段差が犬の足腰の負担になる理由とは?

犬
Hansuan_Fabregas

 犬も猫も同じペットという括りで語られることが多くありますが、猫の場合には高い場所に登る習性があるため、キャットタワー等を準備している家庭が多くあります。一方、犬の場合には極力室内の段差は減らすように、と言われています。果たしてそれはなぜなのでしょうか? 

犬の身体は段差に向いていない

 高い場所が大好きな猫は、足腰に柔軟性があり、段差を昇り降りしても足腰に負担がかかりにくい体の構造になっています。一方、犬は基本的に平地で暮らす動物です。犬は猫に比べて足腰の柔軟性が少なく、高いところからのジャンプ→着地によって、まともに足腰に衝撃が伝わってしまいます。

特に人間用に作られた室内の幅が狭く、段差が続く階段は、犬にとってはかなり無理な姿勢を取らなければ降りることが出来ません。また、高めのダイニングテーブルや椅子・ソファなどから床へのジャンプは、重たい上半身を下に向けて降りていくため、腰に全体重がかかってしまい、犬にとって大きな負担となります。

一見、犬も猫も同じような四足構造と思いきや、それぞれに骨格が異なるため、犬にも猫にも適した環境を準備してあげる必要があります。

犬猫の骨格の違い

 犬猫の骨格の違いの1つとして、肩甲骨まわりが挙げられます。犬の肩甲骨は筋肉で身体の側面に繋がっているため、犬は足を前後にしか動かすことができません。一方、猫の場合は肩甲骨が首の後ろにあり、足の動きに沿って柔軟に動かすことができます。

この違いは獲物を捕らえる際の動きにも関係しており、犬は肩甲骨が前後にしか稼動しないため、手を使って獲物を捕らえるのではなく、口を使います。一方、猫は前足を上手に使って獲物を捕まえます。

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愛犬のために室内の段差対策を!

 「行っちゃダメ」と言っても、犬たちは目に見えて行けそうなところであれば、その好奇心から探りに行ってしまうもの。そのため室内であれば階段に対しては、柵などを置いて通れないようにしておくとよいですね。簡単に設置することができる伸縮性のあるフェンスは、人間と犬が共同で暮らす上でも使い勝手が良く重宝します。愛犬がよく乗るソファや車のトランク等には、ステップになるようなものを踏み台として置いておくと安心です。 

犬用ステップを選ぶ際の5つのポイント

犬
Pexels

 犬の足腰の負担を減らすために、日本の住環境に合わせて犬の段差移動の負担を軽減してくれるアイテムが犬用ステップやスロープです。しかしながらその種類は意外と豊富。どれを選んでいいのか迷ってしまいますよね。そこで続いては、犬用ステップ・スロープの選び方をご紹介します。 

使う場所・用途を決める

 まずは使う場所・用途を決めましょう。外出先で使用する場合には、持ち運びしやすい軽量のものや、車に乗せやすい折り畳み式のものが便利ですね。使うときだけ拡げて出し入れできるタイプをチョイスすれば部屋の中もスッキリします。室内の特定の場所、例えばソファを降りるときに使ってほしい場合には、ソファの高さや置けるスペースがあるかどうかを測定しましょう。

犬の体型に合わせる

 ステップを選ぶなら、犬の体型・体格に合わせたサイズのものを選ぶことも重要です。犬の体格に合う横幅と奥行きのあるステップ・スロープを選べば愛犬もスムーズに昇り降りできるはず。ステップを選ぶ場合には段差の高さにも注目しましょう。室内の環境にもよりますが、小型犬には極力段差が低いものを選んであげるといいですね。

年齢・好みに合わせる

 年齢と共に足腰が弱ってきたシニア犬には、段差のないスロープタイプを。またダックスやコーギーなどの足が短めの犬種にも段差のないタイプはオススメです。ステップの場合、段差の高さを減らしているとは言え、少しだけぴょこっとジャンプする必要があります。そうすると段差を降りる際に後ろ足・腰周りに負担がかかりやすくなりますので、愛犬が苦手でなければスロープタイプも検討してみてください。中には、滑り止めがついていても、滑りやすいスロープが苦手なコもいますので、若いうちにテストしておくといいかもしれませんね。 

清潔な状態を保てる・耐久性に優れている

 犬用ステップは犬が頻繁に使うものなので、汚れを落としやすい丸洗いできるものや、撥水加工のされているサッと拭き取れるものが便利です。布製のものもコロコロで落ちた毛を取り除いたりできますが、洗えないものはちょっぴり不便かも。生地のみ取り外して洗えるタイプもあるので、その辺りにも注目してみてください。

滑り止めが付いている

 最後に意外と重要なポイント「滑り止め」です。犬を飼っているご家庭だと室内にカーペット・マットを敷いていることも多いと思いますが、その上に置く場合にもステップ・スロープに滑り止めが付いているか?は重要なポイントとなります。愛犬が勢いよく降りたときにステップがずれてしまうと事故になりかねないため、床に接する面に滑り止めがついているかをチェックしてみてください。 

おすすめの犬用ステップ5選

犬
carissarogers

 それでは、極力室内の段差を減らすために使えるステップ・スロープには、具体的にどのようなものがあるのでしょうか?ステップは家の中で使うものなので、角でケガをしたりすることのない、安全なものを選ぶことが必要です。家族にも愛犬にも安心・安全な犬用ステップ・スロープをまとめて5点ご紹介します。

高さが微調整が可能な犬用スロープ

 やさしい肌触りの犬用スロープです。カバーは洗濯不可となっていますが、水拭きは可能。高さが調整できるタイプなので、自宅の家具に合わせて幅広い用途がご使用可能です。ただし、裏面に滑り止めが付いていないため、床面によっては滑りやすいかもしれません。 

  • 商品名:明治グラビア/ペット用スロープ
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開いたらマットにも早変わり!やわらか2段ステップ

 メッシュの生地で、中にはやわらかいソフトウレタンが使われている、2段ステップです。重量は0.8キロと軽いので、お好きな位置に簡単に移動することもできます。また、2段ステップの段差が10センチになっているため、犬の足腰に負担がかからず安心です。また2段目の部分を左右に開くことで1段のマットにも早変わりする点も嬉しいポイントです。 

  • 商品名:PetStyle/ドッグステップ
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国内生産の確かな品質!PVPレザーステップ

 こちらは緩やかなスロープタイプのステップです。ステップの高低差が少ないため、昇り降りがさらに楽な作りになっており、シニア犬などの足腰が弱まっているコに特におすすめです。表面の生地はお部屋に馴染みやすい茶色のPVPレザーが使用されているので、汚れにくくてお手入れが簡単です。 

  • 商品名:セルタン/ドッグステップ
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ドッグトレーナー監修のドッグステップ

 続いてはドッグトレーナーさんが監修したドッグステップです。1段目の奥行きが35cmと幅広なため、犬が楽な姿勢で昇り降りすることができるようになっています。またフチにはパイピングが施され、他の面と色を変えています。シニア犬になると視覚も衰えるため、色を変えることで視認させやすく、足を踏み外しにくい設計になっています。裏面には滑り止め付きでステップがズレる心配もありません。 

  • 商品名:ハグワン/ドッグステップ
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部屋になじみやすい色が異なる犬用ステップ

 シニア犬や足が短めの犬の昇り降りをサポートするゆるやかな傾斜の犬用ステップです。広げると1段の広いベットにもなります。また、2台を組み合わせて使えば、3段ステップとして高さを出して使うことも可能です。 

  • 商品名:ペティオ/ファブリッククッションステップ
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愛犬が安心して過ごせる空間を作ろう

犬
PicsbyFran

 今回は家の中で愛犬の足腰の負担を軽減させるために使ってほしい「犬用のステップ」の選び方・おすすめ商品をご紹介しました。ちょっとした段差で愛犬が降りにくそうにしていたら、もしかすると愛犬のSOSサインかもしれません。ちょっとした段差に気を配って室内を点検してみてくださいね。また、家の中だけでなく、外に出かける際も階段や段差には注意しておきましょう。愛犬が安心して過ごせる空間作りを心掛けてみてください。

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komugi

この記事のライター

komugi

都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!

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