ひび割れする犬の肉球について原因を解説!お手入れのコツやケア方法もご紹介
皆さんは、日頃から愛犬の肉球チェックをしていますか?肉球をこまめにチェックすれば、愛犬の体調の変化に気付くことができます。いつもより冷たかったり湿っていたり、はたまた乾燥してひび割れやかさぶた状態になっていることも。今回は、愛犬の肉球がひび割れを起こしているときに、考えられる体調の変化をはじめ、肉球がひび割れしているときのお手入れのコツをご紹介します。
犬の肉球がひび割れする3つの原因
犬の肉球が乾燥してひび割れまで引き起こしてしまうのには、さまざまな原因が考えられます。
1.散歩で引っ張り癖がある
散歩をするときに引っ張り癖がある子の場合は、地面との摩擦で肉球を傷つけてしまうことがあります。ただでさえ凸凹の多いアスファルト道ですが、夏になるとアスファルトの表面温度は60度以上にもなり、肉球を火傷してしまうことがよくあります。火傷をした皮膚は硬く乾燥し、ひび割れの原因にもなります。
2.季節の影響を受けている
冬になると空気が乾燥し、私たち人間にとっても体調を崩しやすい季節です。愛犬の肉球は、そんな乾燥の影響を最も受けやすい部分の一つです。また、室内にいる場合でも、とくに寒がりな犬種では、暖房器具の前を陣取って動かないことがあります。温風が出るタイプの暖房器具であれば、風に当たり続けることで肉球が乾燥してしまうので注意が必要です。
3.代謝が低下している
人間の場合でも、歳をとるとかかとが乾燥してひび割れることがありますが、これは外部要因だけが原因ではありません。加齢によって体の代謝機能が落ちると、汗腺の機能もいっしょに低下し、肉球の表面を薄く覆っている皮脂膜の形成が悪くなります。すると、肉球をバリアできずにどんどん水分が失われるようになり、乾燥状態から抜け出せなくなってしまいます。
犬の肉球の役割とは
犬たちにとっての肉球は、人間でいうところの靴と同じような役割を果たします。
体温調節をする
人間は、全身の汗腺から汗を出して体温調節を行いますが、犬の場合は口で短く呼吸(パンティング)をして熱を外に出すことで体温調節をしています。パンティングだけで体温が下げられない場合は、肉球や鼻の先から汗を出して、気化熱を利用して体温調節をしているのです。犬の汗腺は肉球と鼻の頭にしか存在しないので、肉球は体温調節をする上でも非常に大切な体のパーツです。
衝撃を吸収する
犬の肉球は見て分かる通り、他の皮膚とは構造が異なります。表皮が随分と分厚くなり、その下には脂肪、コラーゲン、弾力遷移が入り混じって存在しており、地面から受けた衝撃が骨や神経に伝わる時にできるだけ負担が少なくて済むようになっています。
スパイクの役目を果たす
それ以外にも、肉球には摩擦を起こして滑らないようにする役目があります。ブレーキをかける時や走るために地面を蹴る時などには、肉球の表面にある円錐状突起(えんすいじょうとっき)が活躍します。この突起が、スパイクのような役割を果たしていますが、肉球が乾燥してくると突起も摩擦が起こせなくなり、室内などでは特に滑りやすくなってしまいます。
犬の肉球のひび割れに効果的なケア方法
肉球の乾燥やひび割れには、とにかく保湿と保護が必要です。人間でもぬるま湯で手を洗ったあとに手が乾燥しやすいことがありますが、犬の場合も手足をあまりこまめに洗いすぎるのは良くありません。お散歩から帰って汚れが気になるようであれば、柔らかい素材のタオルで拭い、水洗いするのは数回に1度程度にするといいでしょう。散歩用に犬用靴を用意するのもひとつの手です。
乾燥が気になる場合はケア用品
すでに肉球の乾燥が気になるレベルまで進んでしまっている場合は、積極的に犬の肉球ケア用品を導入しましょう。プッシュタイプで使い勝手の良い肉球クリームなどが多数販売されています。
肉球クリームを塗る時は、できるだけ肉球を清潔な状態にしてからよく塗り込みます。もし、愛犬が気にして舐めてしまうようでしたら、肉球を保護する通気性の良い犬用靴下を活用するのがおすすめです。肉球の乾燥は、ちょっとした工夫で徐々に改善されるので、できることから積極的に取り入れていきましょう。
保湿力バッチリで量の調整が可能
100%天然由来成分の犬が舐めても安心・無香料の肉球クリームです。保湿成分としてグリセリン・水添レチン・コメヌカ油が配合されており、高い保湿効果があります。また、チューブタイプで量の調整が簡単かつ清潔に保てる点が魅力的です。塗布しても犬の体温調整機能は維持される獣医師さん推奨の商品です。肉球のひび割れが気になる場合にはぜひ試してみてください。
- 商品名:Joppy(ジョッピー)/パウ モイスチャライザー
犬の肉球のひび割れには保湿が第一
肉球のひび割れは、様々な要因により引き起こされます。放置しておくと、痛みや違和感から愛犬が頻繁に足舐めをはじめ、更に乾燥するという悪循環に陥ってしまいます。肉球は、愛犬の身体の中でも特に大切な機能ですので、できるケアから取り入れて愛犬の健康を守りましょう。
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!