犬が飼い主さんのお腹の上で寝るのはどんな気持ちなの?愛犬の行動に隠された愛おしい理由とは
寝転がっていたら愛犬がお腹の上に乗っかってきてそのまま寝てしまった、という経験はありませんか?犬はもともと群れで暮らしていたので、大好きで安心できる飼い主さんの側にいることを好む生き物ですが、わざわざ身体の上にやってきて眠るのにはどんな気持ちが隠れているのでしょうか。今回は犬が飼い主さんのお腹の上で寝る理由について探ってみました。
犬が飼い主さんのお腹の上で寝るのはなぜ?
愛犬がお腹の上にやってきて寝始めたら、「寝づらくないのかな?」と心配になる反面、愛おしさも感じますよね。嫌われていたらわざわざ身体の上に来て眠ってくれるということはしなさそうですが、犬が飼い主さんのお腹の上で寝るのはどうしてなのでしょうか?
落ち着く、匂いが安心する
犬が飼い主さんのお腹の上にやってきて眠るという場合、飼い主さんの匂いがして安心できることや心臓の音や呼吸の音を聞くことで落ち着くからではないかと考えられています。
信頼している飼い主さんにぴったりくっつくことで絶対的な安心感を得ることができ、「ここだとぐっすり眠れる」と感じるのでしょう。
甘えたい
甘えたいという気持ちから飼い主さんのお腹の上で寝ることがあります。愛犬がお腹の上にやってきたら、愛おしさから頭を撫でてあげたり声をかける飼い主さんは多いと思いますが、そうすると「ここに来れば飼い主さんに構ってもらえる」と学習して、甘えたい気分の時に同じ行動を繰り返すようになることがあるのです。
また、「眠い・・でも飼い主さんに構ってほしい・・」と眠さと甘えたさの狭間で葛藤している場合にもお腹の上にやってくることがあります。
飼い主さんのことが大好きで、そばにいたい!と思っている子は多いです。お腹の上は飼い主さんの顔も近く、撫でてもらいやすい位置であることから、甘えたい時にはピッタリのポジションなのかもしれません。
不安や恐怖を感じている
何か不安を感じたり怖いことがあったときに飼い主さんのそばに来る子は多いですよね。そのため、突然飼い主さんのお腹の上に乗っかってきて震えている、しっぽが下がっているという場合には何らかの不安や恐怖心を抱いており、安心するために飼い主さんに密着しに来たという可能性があります。
また、引っ越しや家族構成の変化、花火や工事の音などの周囲の環境が要因となって不安になり、飼い主さんのそばに来ることもあります。
寒い
犬は寒さに強いというイメージを持っている方は少なくないかもしれませんが、実は寒さにとても弱い子もいます。そのため、夏は廊下や玄関など冷やっとしている場所を探して寝ているけれど、冬は飼い主さんのそばで暖を取りながら寝るという子は多いです。
お腹の上は身体に寄り添うよりも密着できる面積が大きいので暖かさを感じやすく、隙あらばお腹の上に乗っかろうと思っている子もいるんだとか。寒い時期に見られる行動なのであれば寒さを感じている可能性が高いので、部屋の温度を調整してあげると良いかもしれません。
また、夏であっても部屋が涼しすぎるとぬくもりを求めて飼い主さんのそばにやってくるというケースもあります。
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寝相で分かる犬の気持ち
丸まっていたり、横向きになっていたり、中にはお腹を真上に向けて寝ていたりとさまざまな寝相を見せてくれる犬たちですが、実は寝ているときの体勢にも犬の気持ちが表れているようです。
丸くなっている
身体を丸めて眠るのは一般的な犬の寝姿勢です。内臓が集まっていることから急所であると言われているお腹を守るためだったり、体温の低下を防ぐためにこの体勢で眠ります。
寒さを感じていたり、緊張しているときにもこの体勢で寝ることが多いです。
横向き
手足を投げ出して寝ている体勢は犬がリラックスしているときに見られる寝相です。すぐに起き上がれる体勢ではないことから、とても安心して眠っている状態だと考えられています。
お腹を見せている
身体がひっくり返って急所であるお腹を無防備にさらけ出しているこの体勢はいわゆる「へそ天」と呼ばれる状態ですが、飼い主さんへの絶対的な信頼と自分を脅かす存在がいないと確信していないと見られない体勢なので、最もリラックスしている状態だと言えます。
ただし、性格的にへそ天をしない子もいるので、へそ天をしない=安心していない・信頼されていないというわけではありません。横向きで脱力して寝ている体勢もへそ天と同じくらいリラックスしている状態だと言われているので、愛犬の寝相に注目してみてください。もしも横向きでぐっすりと眠っているのであれば安心している証拠です。
一方で、へそ天も横向きも暑さを感じているときにも見られる体勢なので、呼吸が早い、ぐったりしているなどの様子が見られたら室温を調整してあげましょう。
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うつ伏せ
うつ伏せはすぐに起き上がれる体勢であることから、一時的に身体を休めている状態、もしくは周りを警戒している状態だと言われています。若干の緊張状態であると言えるでしょう。
犬の寝相について詳しくはこちらの記事をチェック
身体の上で寝るのはやめさせた方がいいの?
犬が身体の上に乗ることを許容していると、上下関係が曖昧になるためやめさせるべきと言われることもありますが、純粋に甘えたいという気持ちや飼い主さんのことが大好きという気持ちから身体の上に乗ってくるのであれば、拒絶したりすぐにやめさせようとする必要はありません。
ただし、飼い主さんがいつも愛犬の行動を最優先にしてしまうことでわがままになったり、飼い主さんと離れることに不安を感じる分離不安症を引き起こすこともあるので、メリハリをもって接するようにしましょう。飼い主さんの都合次第でおりてもらう、時間を決めるなどルールを決めるのがおすすめです。
依存度が高くなったり、態度が尊大になってきたら注意してください。お腹の上からおろそうとしたときに唸ったり吠えたりするようであれば、飼い主さんよりも自分の方が優位だということを示すための行動である可能性が疑われるので、以後身体の上には乗せないようにしたほうが良いでしょう。
中型~大型犬は成犬になると大きくなり重さも増すので、はじめから飼い主の身体の上には乗ってはいけないと教えるのも1つです。
分離不安症についてはこちらの記事をチェック!
犬がお腹の上にやってくる理由はいろいろ
安心して眠りたい、甘えたいなどの理由から信頼できる飼い主さんのお腹の上にやってくるのだと思うとなんだか愛おしいですよね。
基本的には愛情表現の1つからくる行動だと考えられるので無理にやめさせる必要はありませんが、飼い主さんの言う事を聞かない、おろそうとすると怒るなどの振る舞いをする場合にはやめさせるようにしましょう。
また、愛犬が飼い主さんのお腹の上で寝るのはポジティブな理由であることもあれば、なにか不安や怖いことがあって安心感を得ようとしているケースもあります。
不安感や恐怖心はストレスの原因にもなるので、愛犬が何に対して不安や恐怖を感じているのか原因を突き止めて取り除いてあげるようにしてくださいね。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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