banner

banner

犬の異常なおならは病気のサインかも?臭いや回数が増えたら要注意!

お気に入りに追加

犬は、人間のようにおならを意識的に出したり止めたりすることはしませんが、人間と同じようにおならをします。犬がおならをするとおかしくも可愛らしいものですが、おならの匂いが異様に臭かったり、普段よりも回数が増えた場合には注意が必要です。今回は、犬のおならのメカニズムや、おならに異常があるときに心配される病気、対策について紹介していきます。

犬の異常なおならは病気のサインかも?臭いや回数が増えたら要注意!
話題/ 犬用ベッド徹底比較 犬用ベッドなんでも良いって思ってない?愛犬の寿命にもつながるベッドの選び方教えます。

目次

  1. 犬のおならのメカニズム
  2. 犬のおならへの対策は?
  3. 犬のおならに異常があるとき心配な病気
  4. 犬のおならに異常を感じたら病院へ

犬のおならのメカニズム

犬
PicsbyFran

 おならとは、小腸や大腸のなかで発生した余分なガスが、肛門から排出されたものを指します。腸内でガスが発生する原因としては、外から空気を取り込むことがあげられます。ここでは、おならが生じるメカニズムを紹介します。 

外の空気をたくさん飲み込む

 空気をたくさん飲み込むとガスとして腸内に溜まり、おならの原因になります。

空気を大量に飲み込んでしまう原因として、ドックフードの早食いがあげられます。ガツガツと猛スピードで食べ物を口に入れるときに空気も一緒に沢山飲み込んでしまうのです。

また、フレンチブルドッグやパグなどのマズルが短く鼻がつぶれている短頭種や、肥満ぎみの子はおならをしやすいようです。

犬のおならへの対策は?

犬
Vizslafotozas

 特に健康に問題がなく、ほかの要因でおならの回数が多かったり、臭いのであれば自宅でも行える対策があります。ここでは、自宅でもできる対策をご紹介します。 

食事の与え方を見直す

 ドックフードなどの食事を食べるスピードが早い犬は、食べ物と一緒に大量の空気をのみこんでしまい、腸内にガスが溜まっておならの原因になります。

早食いを防ぐために、回数を分けて少しずつ与えたり、突起がついて食べづらい構造のフード皿(早食い防止用)を活用してみましょう。

また、運動後は呼吸が激しくなるため、その状態の犬に食事を与えてしまうと食事と一緒に空気を飲み込みやすくなります。落ちつている状態で食事を与えるようにしましょう。運動直前の食事も、身体への負担になるので避けましょう。

食事の変更

 食事内容が原因で、おならが増えている可能性もあります。消化がしにくいものを与えすぎると、消化できないまま大腸に到達してしまいます。悪玉菌は未消化物を好むためガスが増えてしまうのです。

人間がさつまいもを食べるとおならがでやすくなるように、食物繊維が豊富なものを与えるとおならが増えるため、食物繊維を減らしたり、乳製品を食べさせないなどの対策が行えます。

フードを変更する場合は、すぐに変えるのではなく徐々に新しいフードの割合を増やしながら一週間以上かけてゆっくり行いましょう。

犬のおならに異常があるとき心配な病気

犬
whitedaemon

 げっぷやおならの回数が増えたり、大きな音の鳴るおならをしている場合は、胃腸にガスが溜まっており、なにか異常が見られる可能性があります。特におならが異様に臭くなった場合は、注意が必要です。犬のおならに異常が見られたときに心配な病気を紹介していきます。 

炎症性腸疾患

 胃・小腸・大腸の粘膜が慢性的な炎症を起こす疾患です。なぜ発生するのか原因ははっきりと特定されていない病気ですが、食事、腸内細菌や免疫系の異常などが考えられます。特に2~6歳の犬に起こりやすいと言われていますが、年齢や性別にかかわらずに発病します。

炎症性腸疾患を発症するとおならの臭いがきつくなったり、食欲不振、嘔吐、下痢などの軟便の症状があげられます。

慢性・急性胃炎

 胃の粘膜が炎症を起こすことで起こる胃炎には、急性胃炎と慢性胃炎があり、慢性胃炎の方がおならが出やすくなることが多いようです。

慢性胃炎の主な症状として嘔吐や吐き気などが繰り返し起き、食欲不振や下痢が見られることもあります。原因はストレスから誤飲、腫瘍や感染症など様々です。

腸内腫瘍(大腸がん・直腸がん)

 大腸や直腸などの腸内に腫瘍があると悪臭が漂うおならがでたり、回数が増えることがあります。腫瘍があることで便の通りが悪くなり、ガスが発生するためおならの回数が増えるようです。 

犬のおならに異常を感じたら病院へ

犬
karsten116 Unsplash

 犬がおならをすること自体は、とても自然なことです。しかし、おならの匂いがいつもと違ったり回数が増えていたりと、異常を感じたら動物病院ですぐに相談するようにしましょう。また、ストレスもおならが増えたり、臭くなる原因にもなるため、愛犬の体力を日頃から発散させてストレスフリーの生活が送れる環境づくりを心がけましょう。 

愛犬の寿命に繋がる!?犬用ベッド徹底比較 2024年最新版 床ずれの防止、腰の負担予防など愛犬の健康のために考え抜かれた犬用ベッドを徹底比較!
komugi

この記事のライター

komugi

都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!

【petan編集部企画】ペットベッド「DoggyBaseとは?」

あわせて読みたい

【petan編集部企画】ペットベッド「DoggyBaseとは?」

関連記事

【獣医師監修】人間にも感染する犬の皮膚糸状菌症について|発症の原因や症状、治療法などを解説します

健康管理/病気

【獣医師監修】人間にも感染する犬の皮膚糸状菌症について|発症の原因や症状、治療法などを解説します

皮膚糸状菌症という皮膚病をご存知ですか?犬が皮膚糸状菌に感染すると、最初に感染した場所を中心に...

2024年1月29日

【獣医師監修】犬の白内障は手術で治る?発症の原因や検査の方法を紹介します

健康管理/病気

【獣医師監修】犬の白内障は手術で治る?発症の原因や検査の方法を紹介します

人間と同じように、犬も白内障を発症することがあるのをご存知でしょうか?犬が白内障になると視力が...

2024年1月25日

【獣医師監修】愛犬の負担軽減にも。ペットのオンライン診察を活用しよう|利用方法からメリット・デメリット、料金の目安まで

健康管理/病気

【獣医師監修】愛犬の負担軽減にも。ペットのオンライン診察を活用しよう|利用方法からメリット・デメリット、料金の目安まで

新型コロナウイルスの影響により、患者同士やスタッフとの接触をなるべく避けるため、オンライン診療...

2024年1月23日

小型犬で病気に強い犬種っている?長生きしやすい小型犬種やその理由などご紹介!

健康管理/病気

小型犬で病気に強い犬種っている?長生きしやすい小型犬種やその理由などご紹介!

小型犬の購入を検討されている方が最初に悩むことは、どの犬種にしようか?ということではないでしょ...

2024年1月22日

【獣医師監修】犬のくしゃみは病気の可能性も?くしゃみを頻繁にする場合に心配な病気とは

健康管理/病気

【獣医師監修】犬のくしゃみは病気の可能性も?くしゃみを頻繁にする場合に心配な病気とは

愛犬が小刻みに頭を振ってくしゃみをしている姿は、なんだか愛らしいと思ってしまいますよね。しかし...

2024年1月22日

もっと見る

カテゴリー

人気記事ランキング

Petan独自調査

獣医師監修記事

おすすめ記事

人気のキーワード