犬のよだれは病気のサイン?原因と対処方法を知ろう
犬は口呼吸で体温を調節しているので口を開けている時間が多く、よだれが出る事は珍しいことではありません。しかし愛犬のよだれが多いと病気ではないかと心配になってしまいますよね。よだれが多くなる原因は生理的なものや犬種特性によるものがほとんどですが、中には病気が原因ということも考えられます。ここでは犬のよだれが多くなる原因と対処法を解説していきます。
犬のよだれが多く出る原因は?
まずは愛犬がよだれを出す頻度や状況を確認してみましょう。
特定の状況の時だけよだれが多くなるのであれば、原因は心理的なものが考えられます。
今までよだれを出す事が少なかったのに、急にポタポタとよだれを垂らすようになったら病気のサインかもしれません。その場合は早めに病院で診てもらう事をおすすめします。
生理現象
ごはんが目の前にある時、犬はよだれをダラダラと出す事があります。主に大型犬や短頭種によく見られるのではないでしょうか?
犬も人間同様に美味しそうな匂いを嗅いだ時に脳からよだれを出す指令が出ます。 生理現象なのでよだれを止めることは難しいかもしれませんが、この場合は問題の無いよだれなのであまり気にしなくても良いでしょう。
病気のサイン
犬が常によだれを垂らしているようになったり、遊んでいたと思ったら急に元気が無くなってよだれが多くなったりしたら病気や誤飲の可能性があります。
どちらも食欲が無くポタポタとよだれを出す症状が見られるので、様子がおかしいと思ったらすぐに病院へ連れていきましょう。
緊張している
緊張をしている犬はダラダラとよだれを出す事があります。
普段他の犬と会う機会が少ない犬がドッグランに行った時や、乗り慣れない車に乗った時によく見られます。犬の様子は普通なのに、口元に泡のようなよだれが付いていたり、ポタポタと垂らす事もあります。 心が極度の緊張状態になっているので、気を紛らわしてリラックスさせてあげましょう。
よだれが多くなる主な病気
よだれが多くなる病気を3つご紹介します。 梅雨時期〜夏場にかけては熱中症や胃捻転も多くなります。よだれ以外の症状も合わせて確認してみてくださいね。
咽頭炎や歯肉炎
排ガスや煙などの有害物質によって咽頭炎を引き起こすと、呼吸障害が出たりよだれが多くなったりします。咽頭炎は喉に痛みを感じる為、口呼吸をする犬にとってはとても辛い病気です。 空気の悪い場所に長居しないことや、部屋の換気をしっかりと行うことで回避することが出来ます。
また、歯肉炎や口内炎など口腔内の炎症でもよだれが多くなるので、目に見える異常が無いか確認しましょう。
熱中症
湿度や気温が高くなると熱中症を起こしやすくなります。体温が急激に上がることで口による体温調節が追いつかず、よだれが多くなり呼吸も荒くなります。 熱中症はあっという間に体調を崩し、最悪の場合死に至ってしまうこともある大変危険な病気です。
人間が少し暑く感じる程度の温度でも犬には辛い可能性があるので、特に気温が高い日の散歩、蒸した車内や室内は注意が必要です。
胃捻転
食後や給水後に激しい運動をすることで胃の中にガスが溜まり、胃が捻れてしまう病気です。
胃捻転はドーベルマンやグレートデンなど、胸が深い体型をした大型犬がかかりやすいとされていますが、小型犬でも胃捻転を起こす可能性はあります。 気持ち悪そうによだれを垂らすことに加え、お腹が膨れる、吐きたくても吐けないなどの症状が見られたら胃捻転を疑ってください。
胃捻転は緊急性があるので、症状が見られたら早急に病院へ連れていきましょう。
よだれが多い時の対処法を紹介
犬のよだれが出る度に拭いてあげる優しい飼い主さんは多いのではないでしょうか? よだれが多い時の対策としては「原因を取り除いてあげる」事が大切なので、その方法をご紹介します。
口の中を確認する
緊張ではないよだれの場合は、まず口の中を見てみましょう。よだれから悪臭が出ていないか、歯茎や歯に異常は無いか、異物が口の中に入っていないかを確認し、目に見える異常が無ければ体の中の病気が考えられます。
ふいてもふいても溢れるようによだれが出る場合は体の様子がおかしい可能性があります。他に体調でおかしい様子が無いかを確認し、病院を受診してください。
リラックスさせてあげる
緊張によるよだれの場合はリラックスさせてあげることが大切です。犬が大好きなオモチャやオヤツを与えて緊張を解きほぐすきっかけを作ってあげてください。 リラックスするとよだれがピタリと治まる場合がほとんどです。
それと意外と飼い主さんの緊張が犬に伝わっているパターンが多いので、飼い主さん自身がリラックスする事もとても大切ですよ。
明らかに異常な場合はすぐに病院へ
犬のよだれは基本的には心配が無いものがほとんどです。しかし、悪臭を放っていたり元気が無くなるなどの異変が見られたら病気を疑いましょう。 犬の健康を守れるのは飼い主さんだけなので、日頃から口周りのチェックはこまめにしておきましょう。
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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