ミックス犬の『ダップー』ってご存知ですか?性格や特徴、しつけ方なども解説
近年、純血種同士を掛け合わせたミックス犬の人気が高まっています。ダックスフンドとトイプードルの間に生まれた「ダップー」は飼い主さんに従順で明るく、友好的であるため子供のいる家庭での飼育にも向いています。ここでは、ダップーの性格的な特徴をふまえた、上手なしつけや遊び方を解説します。
ダップーの特徴
ダップーの誕生の歴史と、そこから得意なこと・苦手なことを見ていきましょう。
ダップーの歴史
プードルは他の純血種と掛け合わせたミックス犬の種類が多く存在します。ダップーは欧米で20世紀後半に数多く作出されました。日本ではダップーと呼ばれていますが、欧米ではドキシープー(Doxiepoo)やドードル(Doodle)と呼ばれています。
トイプードルの活躍の歴史
プードルはかつて水猟犬として活躍していた犬で、ハンターが狩りで打ち落としたカモを回収する役目を果たしていました。また、鋭い嗅覚を生かし高級食材であるトリュフを探すためにも使われていました。
被毛が抜けにくいため、近年では病院や介護施設を訪問するセラピー犬や、警察犬としても活躍しています。
ダックスフンドの活躍の歴史
ダックスフンドの名前は、ドイツ語でダックス(アナグマ)とフンド(犬)を組み合わせたことに由来すると言われています。もともとは通常の犬と同じ長さの胴や足のつくりでしたが、巣穴に潜むアナグマや野うさぎ、キツネなどの狩りをしているうちに現在のような胴長短足の体型になったと言われています。
苦手なこと
人と一緒にいることが大好きなダップーは、長時間ひとりで過ごすことが苦手です。留守がちな家庭での飼育には不向きでしょう。
得意なこと
水猟犬として活躍していたトイプードルの血を受け継ぐダップーは、泳ぎが得意な子が多いようです。プールなどで初めて遊ばせるときには、まず足が浸かるくらいの水深を歩かせ、慣れてきたら泳ぎにチャレンジしてみましょう。
ダップーの性格をふまえた上手なしつけ
一般的にダップーは、トイプードルの賢さと両親犬の従順さを受け継いでいます。そのため、しつけは他の犬種と比べ覚えやすいでしょう。
大きな声で叱らないで
両親犬とも陽気な性格をしていますが、トイプードルにはシャイな一面もあります。ダップーがしつけに失敗した際に大きな声で叱ったり、手を挙げてしまうと飼い主さんとの信頼関係が崩れ臆病な性格になってしまうかもしれません。良いことをしたときにしっかりと褒め、悪いことをしたときには無視しましょう。
ダップーに必要な環境づくり
ダップーを飼育するために必要な環境づくりをご紹介します。
適度に運動させよう
室内飼育であっても、適度な運動は必要です。1日2回、朝と夕方お散歩に出かけられると理想的です。お散歩にはストレス解消や気分転換の効果も期待できます。
室内が基本
ダップーとは室内で暮らすのが基本です。快適に過ごせるよう、エアコンなどの空調を上手に使って室温管理しましょう。暖かい空気は天井近くに、冷たい空気は床の近くに溜まる性質があるので、人が快適と感じていても足元にいるダップーは寒さを感じているかもしれません。犬の様子をよく観察しながら温度管理をしましょう。
ダップーの性格に合った遊び方
ダップーは友好的で、飼い主さんと遊ぶ時間が大好きです。ダップーとのおすすめの遊び方をご紹介します。
賢さと嗅覚を活かした「ノーズワーク」がおすすめ
ノーズワークとは、ダップーから見えないように、おやつやお気に入りのフードを適当な場所に隠し、それを探させるという遊びです。ノーズワークには集中力の向上や嗅覚を鍛える効果が期待でき、犬にとっても楽しく刺激的な遊びです。
ダップーもドッグスポーツに参加できる?
ダックスフンドの特徴を受け継ぐダップーは椎間板ヘルニアになりやすいと考えられます。アジリティに参加する際には、他の犬種と比べ健康面への配慮が必要です。しかし、大会に出るために本格的な訓練を積むのではなく、ドッグスポーツを楽しむことを目的としているのであれば、飼い主さんと一緒に楽しむことができるでしょう。
ダップーにはアジリティがおすすめ
アジリティは、ハードルや筒上のトンネルなどの障害物を乗り越えタイムを競うスポーツです。トイプードルの賢さやダックスフンドの猟で巣穴に潜る習性を受け継ぐダップーは、アジリティを楽しむことができるでしょう。大型犬から小型犬まで参加できる競技で、近年、トイプードルやダックスフンドをパートナーにアジリティを楽しむ方が増えています。
ダップーの性格を知って上手に暮らそう
ミックス犬であるダップーについて理解するには、両親犬であるダックスフンドとトイプードルの歴史や特徴について知っておく必要があります。どちらの犬種も温厚で優しい性格をしているので、しつけが成功すればきっと良きパートナーになってくれるでしょう。
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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