【獣医師監修】犬がかまってほしいときに見せる仕草とは?愛犬のアピールに気付いて絆を深めましょう
犬は、飼い主さんに撫でてもらったり、遊んでもらったりすることが大好きです。そのため、かまってほしいときにはボディランゲージによって自分の気持ちを飼い主さんに伝えます。今回は、犬がかまってほしいときに見せる仕草と、そのサインが見られたときに愛犬にしてあげたいことをご紹介します。
目次
犬が飼い主さんにかまってほしいときに見せる仕草
犬は、飼い主さんにかまってほしいときに、さまざまな仕草によりその気持ちを伝えようとします。愛犬の気持ちに気付いてあげられるよう、かまってほしいときに見せる仕草「かまってアピール」を覚えておきましょう。
1.前足やあごを乗せてくる
飼い主さんがくつろいでいるときに、飼い主さんの腕や足などに愛犬が前足やあごを乗せてくるようなことは少なくありません。「もっと遊ぼう」「撫でてほしい」などの気持ちが込められています。
また、かまってほしいがゆえに前足でチョンチョンと飼い主さんにタッチし、遊びに誘ってくるような素振りを見せることもあります。
2.クンクン鳴く
犬が、鼻にかかったような少し高い声で「クンクン」と鳴くのは、「そばにいてほしい」「こっちを見て!」といった気持ちの表れです。その気持ちが強いときは、飼い主さんにまとわりついてきたりすることもあります。
3.鼻先でツンツンしてくる
鼻先で腕などをツンツンしてくるのも、「撫でてほしい」「遊んでほしい」など、かまってもらいたいサインです。控えめにかまってアピールするその姿は、とても愛らしく感じることでしょう。
気を引くために犬が噛んでくる場合の対処法
飼い主さんにかまってほしくて気を引くために、手を噛んでくることもあります。これを許していると「噛めばかまってもらえる」と学習してしまうので、やめさせるようにしましょう。
最初は甘噛みであっても、やがて本気噛みへとエスカレートする恐れがあることから、「人の手を噛んではいけない」ことを必ず覚えさせましょう。
ここでは、かまってほしい気持ちによる噛み癖のしつけ方法を解説します。
ステップ1.はっきりと短く「ダメ」と一言だけ伝える
かまってほしくて手を噛んできたときは、犬が理解しやすいように、はっきりと短く「ダメ」と一言だけ伝えます。
噛んできたときに「ちょっと噛まないで」などと言いながら、愛犬を振り払うために腕をバタバタさせるような行動をとってしまうと、犬は「噛んだらかまってもらえた、遊んでもらえてうれしい」と勘違いしてしまい、噛む行為をエスカレートさせることになってしまいますので注意してください。
ステップ2.無言でその場から立ち去る
「ダメ」と伝えたら手を引っ込めて、無言でその場から立ち去ります。このとき、愛犬のことを一切見ないようにし、いったん離れるようにしましょう。
ステップ3.愛犬が落ち着いたらおもちゃで遊んであげる
愛犬が落ち着いたら、噛んでもいいおもちゃで遊んであげましょう。このようにすることで、「噛むとかまってもらえずつまらない」と学習し、徐々に手を噛まないようになっていきます。
愛犬からの“かまってアピール”に応えてあげるには
ここでは、愛犬のかまってアピールに対して、飼い主さんはどのようなことをしてあげるとよいのかを解説します。
散歩時間を増やす・ルートを変える
愛犬の散歩時間を少し長くしたり、散歩ルートを変えてみたりすることで、いつも以上に飼い主さんと一緒に運動ができ、かつ気分転換になるので、愛犬の満足度が高まるでしょう。
特に、活発で運動欲求が高い犬種や甘えん坊な性格の子は、「飼い主さんと遊びたい(運動したい)」という気持ちが強いので、十分に散歩をしてあげれば、かまって欲も落ち着いてくれることでしょう。
コミュニケーションやスキンシップを取る
愛犬が飼い主さんのそばに来て、かまってほしいというサインをしてきたら、「かわいいね」と話しかけたり、優しく撫でたりしてあげましょう。短い時間であっても犬は、飼い主さんにかまってもらえると満足し、心の安定につながります。
もちろん、過度な甘やかしはよくないですが、「かまってほしいサイン=犬の愛情表現」なので、愛犬の気持ちを汲み取ってあげましょう。
かまってほしいアピールは飼い主さんへの信頼や愛情の証!
犬が、かまってほしいという仕草をするのは、飼い主さんのことが大好きで信頼しているからこそです。そのため、愛犬の気持ちに寄り添い、コミュニケーションを取ってあげましょう。ただし、過度な甘やかしはよくありません。メリハリをつけて遊んであげましょう。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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