アナトリアンシェパードってどんな犬?性格・外見の特徴をご紹介
アナトリアンシェパードってどんな犬種なの?アナトリアンシェパードは日本ではあまり聞き慣れない犬種で、どのような犬種なのか気になる人も多いのではないでしょうか?アナトリアンシェパードは非常に力強い犬種で、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。ここでは、そんなアナトリアンシェパードの性格やサイズを活躍の歴史とともに紹介していきます。
目次
アナトリアンシェパードの誕生の歴史・ルーツは?
アナトリアンシェパードの活躍の歴史やルーツを知ることはアナトリアンシェパードへの理解を深めるのに役に立ちます。活躍の歴史を知ることで、昔の人々がどのような思いでアナトリアンシェパードと生活し、今のような姿や気質の犬種に至ったのかを知ることができます。
活躍の歴史
アナトリアンシェパードは羊などの家畜を捕食者から守る犬種として昔から活躍していました。アナトリアンシェパードは主に遊牧民の家畜を守っていたため、自己判断能力が高く、自立しています。また、アナトリアンシェパードは現在でも牧場などで羊やヤギを守る防衛犬として活躍しています。
名前のルーツ
「アナトリアンシェパード」の「アナトリアン」という部分はアナトリアンシェパードの原産地に由来します。アナトリアンシェパードはその名の通り、アナトリア地方(現在のトルコ)の土着犬をベースに改良された犬種です。また、「シェパード」は英語で「羊飼い」という意味で、羊の関わる活躍の歴史をもつ犬種の多くの名前に使われています。
分類される犬種グループ
アナトリアンシェパードはワーキンググループに分類される犬種です。ワーキンググループの犬種は知能が高くて警戒心が高い犬種が多いです。
アナトリアンシェパードの性格の特徴は?
アナトリアンシェパードはあらゆる危険に立ち向かわなければいけなかったため、勇敢で落ち着きがある性格をしています。また、警戒心が強く、周りをよく観察しながら、危険がないかを確認します。さらに、知能は高く物覚えは早いですが、頑固な面もあるので、トレーニングにはコツコツと取り組むようにしましょう。
飼い主には愛情深く他人を警戒する
アナトリアンシェパードは主人はもちろん、小さな子供や他のペットには非常に愛情深く、忠実な性格をしています。大好きな家族を守りたいがゆえに、他人や知らない動物には警戒心を見せ、危険があれば全力で立ち向かいます。
自立心が高く自己判断能力が高い
アナトリアンシェパードは遊牧民の家畜を守ってきました。そのため、飼い主がいない場面でも自分で判断し、家畜を危険から守る必要がありました。そのため、アナトリアンシェパードは自立心が高く、危険を察すると自己判断で危険に立ち向かう能力を持ちます。
アナトリアンシェパードの外見の特徴は?
アナトリアンシェパードは垂れ耳の犬種で、とても愛嬌のある表情をしています。耳は垂れており、尻尾は長いです。アナトリアンシェパードは警戒しているときに尻尾を高い位置に上げ、尻尾をくるりと丸めるのが特徴です。また、首が太くて筋肉質で、しっかりとした頑丈な体格です。
適正体重・標準体高
アナトリアンシェパードの標準体高は71~81cm、適正体重はメスで30kg後半~50kg中盤程度、オスの場合は50~60kg後半程度です。アナトリアンシェパードは身体が大きいだけではなく、家畜を捕食者から守る力強くて頑丈な体格が特徴です。
ココがチャームポイント!
アナトリアンシェパードの最大のチャームポイントは筋肉質で力強い体格です。この体格は家畜を守るために不可欠な要素で、活躍の歴史を目に見て実感させてくれます。また、おっとりとして優しい顔と力強い体格とのギャップが安心感を感じさせてくれるでしょう。
被毛の特徴
アナトリアンシェパードはあらゆる気候に耐えられる被毛が特徴です。ここでは被毛の構造や主な毛色を紹介していきます。
コートタイプ
アナトリアンシェパードはダブルコートの犬種で、短くてやや硬いオーバーコートの下には、柔らかいアンダーコートが密集して生えています。
代表的な毛色
主な毛色はフォーン、トライカラー、ブラック&ホワイトです。アナトリアンシェパードの毛色は捕食者から目立ちにくい色が好ましいと考えられていたため、羊などの家畜の毛色に似た毛色が多くなりました。
アナトリアンシェパードの寿命と気を付けたい病気は?
アナトリアンシェパードを迎える前に平均寿命を知り、一緒に生活する環境をしっかりと整えておくことは非常に大切です。また、気をつけておきたい病気を知っておくことは、病気の予防に取り組み、アナトリアンシェパードの健康寿命を伸ばすことにつながります。ここでは、アナトリアンシェパードの平均寿命や気をつけておきたい病気について解説していきます。
平均寿命
アナトリアンシェパードの平均寿命は11~13年です。アナトリアンシェパードはかかりやすい病気が少なく、超大型犬の中でも特に平均寿命が長いのが魅力です。しかし、寿命が長いからこそアナトリアンシェパードを迎える前にしっかりと準備し、最後まで責任を持って一緒に生活ができるかどうかをよく考えてくださいね。
気を付けておきたい病気
アナトリアンシェパードは健康な犬種で、かかりやすい病気が少ないのが魅力です。しかし、他の犬と同様にアナトリアンシェパードも病気になることがあるため、健康の変化をよく観察することが大切です。ここでは、アナトリアンシェパードと生活している際に気をつけておきたい病気を紹介していきます。
肥満
肥満は様々な健康問題の原因になり得る危険な状態です。また、肥満は関節に負担をかけ、アナトリアンシェパードが加齢するとともに関節炎や形成不全などが発症する要因の一つになる危険性もあります。そのため、こまめに体重測定を行い、健康な体重を維持できるように心がけましょう。
胃捻転
胃捻転は大型犬にとても多い病気で、胃が捻れることで引き起こされます。アナトリアンシェパードが胃捻転を発症するのは比較的に少ないものの、緊急性を要する病気なので、症状を知り、早急に治療を行えるようにしましょう。胃捻転は犬の腹部が膨れ、吐こうとしても吐けないなどの症状を発症します。放置しておくと数時間のうちに死に至る病気なので、症状を発見したらすぐに動物病院へ連れて行くようにしましょう。
外耳炎
アナトリアンシェパードは外耳になりやすい傾向があります。外耳炎は耳の穴に炎症が起こる病気で、多くの場合は食物アレルギーやアトピーが原因で発症します。アナトリアンシェパードは垂れ耳で耳の中が見えないので、定期的に耳の中をしっかりと確認するようにしましょう。
アナトリアンシェパードは一言でいうと「献身的」!
アナトリアンシェパードは一言で言うと「献身的」という言葉が思い浮かぶ人は多いのではないでしょうか?家族や家畜に対して愛情深く、愛するものを守るために全力を尽くします。アナトリアンシェパードの気質や体格は「守る」ことを前提に長年をかけて発展してきました。あらゆる危険に立ち向かってくれるアナトリアンシェパードはとても素敵ですが、迎える場合は本当に自分に合った犬種なのかを考えるようにしてくださいね。
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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