チワワにもくまカットってある?そもそもトリミングが必要な犬種なの?
守ってあげたくなる見た目をしているチワワは、スムースコートとロングコートの2つの被毛タイプがある犬種です。ロングコートのチワワは飾り毛が豊かですが、ポメラニアンやトイプードルのように「くまカット(テディベアカット)」や「柴犬カット」などのカットスタイルはあるのでしょうか?また、チワワはトリミングが必要な犬種なのかも知りたいところですよね。今回は、チワワのカットスタイルやトリミングの必要性について解説します。
チワワの被毛について
チワワのカットスタイルやトリミングの必要性について解説する前に、まずはチワワの被毛タイプについてご紹介します。
被毛の種類は2種類
冒頭にも述べた通り、チワワには短い被毛の「スムースコート」と長い被毛の「ロングコート」の2種類の被毛タイプがあります。
チワワは温暖なメキシコ原産の犬種のためもともとはスムースコートのみでしたが、アメリカでの交配によりロングコートのチワワが生まれたと言われています。
コートタイプはなに?
犬の被毛には、オーバーコートのみの「シングルコート」と、アンダーコートとオーバーコートからなる「ダブルコート」の2種類があります。上述した通り、元来スムースコートのみだったチワワはシングルコートでしたが、長毛種との交配が重ねられた結果ロングコートのチワワが誕生したことで、スムースコートであってもロングコートであってもシングルコート、ダブルコートのどちらも存在するようになったと言われています。
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チワワにトリミングは必要なの?
チワワの被毛は定期的に生え変わるため、トイプードルのように必ずカットをしなければいけないというわけではありません。スムースコートの場合は被毛も短いのでカットする必要はありませんが、ロングコートの場合はカットをすることもできます。
被毛をカットするメリット・デメリットについて
チワワは特段トリミングが必要な犬種ではありませんが、チワワに何らかのカットを施している飼い主さんも多いですよね。ここでは、チワワの被毛をカットするメリット・デメリットをご紹介します。
▲メリット1:毛玉になりにくくなる
被毛が長いとよく動かす部分は特に毛玉になりやすいですが、ある程度短くカットすることで毛玉ができにくくなります。
▲メリット2:風通しが良くなる
被毛が短くなることで熱がこもりにくくなります。そのため、蒸れて皮膚トラブルを起こしてしまうということも少なくなるでしょう。
▲メリット3:お手入れが楽になる
被毛が短くなることによって絡まりにくくなり、ブラッシングやシャンプーなど普段のお手入れがしやすくなります。所要時間も短くなるので、愛犬の負担も減ります。
▲メリット4:汚れにくくなる
被毛の長い子はお散歩時に葉っぱやほこり、虫などのごみを巻き込みやすいですが、被毛が短くなることによって汚れがつきにくくなります。
▼デメリット1:皮膚トラブルを起こす可能性
犬の被毛には皮膚を守る役割があります。そのため、必要以上に短くすることで皮膚トラブルを起こしてしまうことがあります。
というのも、通常であれば被毛により虫や紫外線などから守られていた皮膚が、短くカットしてしまうことで晒されてしまい、皮膚炎を起こしてしまうこともあるのです。
▼デメリット2:風邪を引いてしまうことも
チワワはもともと暖かい地方原産の犬種です。そのため、寒さには弱い傾向にあります。したがって、被毛を短くしてしまうことにより寒さを感じやすくなって、風邪を引いてしまうことも珍しくありません。病気などの理由から被毛を短くカットするように獣医師から指示がある場合には、冬の時期は洋服を着せてあげたり、部屋の温度管理に気を配る必要があります。
▼デメリット3:毛質が変わったり生えてこなくなってしまうことも
バリカンで短く刈り込むほどのカットは、毛質が変わってしまったり、なかなか被毛が生えてこなくなってしまうことがあります。皮膚病やシニア犬で被毛を短くすることが推奨されている場合を除き、皮膚が見えるほど短くすることは避けた方がよいでしょう。
グルーミングは必要
チワワは被毛をカットするトリミングは必要ではありませんが、「グルーミング」は必要です。グルーミングとは「シャンプー」「爪切り」「耳掃除」「足裏の被毛カット」「肛門腺絞り」などのお手入れのことを指し、どんな犬種であっても月に1度の頻度で行うことが理想とされています。自宅で行うことが難しければトリミングサロンでお手入れしてもらえるので、被毛のカットをしなくても、定期的にグルーミングをしてもらいにトリミングサロンへ訪れる飼い主さんも多いですよ。
チワワのカットスタイルをご紹介
チワワは必ずカットしなければいけない犬種ではありませんが、可愛らしくカットしておしゃれを楽しんでいる飼い主さんたちもいますよね。ここでは、チワワのカットスタイルとして代表的なものをご紹介します。
ナチュラルカット
チワワ本来の見た目を大きく変えることなく、全体の長さを整えるカットです。自然な見た目なので、ばっさりカットしたくないという飼い主さんに人気のスタイルです。
サマーカット
サマーカットとは通常よりも被毛を短くすることを指し、特段「この短さ」というのは決まっていません。被毛が短くなることによって皮膚の蒸れを防止できることから、暑くなる季節に合わせてサマーカットをする飼い主さんは多いです。ただし、デメリットの項でも述べたように紫外線をはじめとする外部の刺激に弱くなるので、注意が必要です。
柴犬風カット
ポメラニアンやトイプードルなどに人気の柴犬カットはチワワでも人気です。顔周りを柴犬のような丸みを持たせるためには毛量が必要になるので、被毛のボリュームがある子におすすめです。
チワワにはくまカット(テディベアカット)はありませんが、柴犬風カットがくまカットに似ていると言われています。
パピヨン風カット
チワワの豊かな飾り毛を活かしたスタイルです。パピヨンのように耳の飾り毛を残します。耳周りにボリュームを持たせたカットになるのでより顔が小さく見えます。被毛を長く残すカットのため耳の裏などは毛玉になりやすいです。念入りにブラッシングして毛玉ができないようにしましょう。
ライオンカット
ポメラニアンでも見られるライオンカットはチワワでも人気があります。胴回りはかなり短くするので、サマーカットとして行う飼い主さんもいるようです。ただし、紫外線が当たりやすくなったり、木の枝などで怪我をしやすくなったりするのでお散歩時には洋服を着せてあげるなどの工夫が必要になります。
桃尻カット
「全体的に短くしたくはないけど、少しだけカットしてみたい」という飼い主さんに人気なのが桃尻カットです。お尻周りをふんわりカットするので後ろ姿の愛らしさがアップします。また、お尻周りの被毛が短くなるのでお手入れもしやすくなり、被毛が長く汚れやすい子におすすめのカットです。
トリミングで失敗しないようにするには
カットする必要がない犬種でも、「愛犬をもっと可愛くしたい」、「お手入れしやすくしたい」などの理由からカットをしている飼い主さんも多いと思います。しかし、実際にカットしてもらったら「思っていたのと違う・・・」という経験をした飼い主さんも少なくありません。そこで、愛犬のトリミングをしてもらう際に注意することをご紹介します。
イメージ画像を持参しよう
「サマーカット」や「桃尻カット」など、カットスタイル名のみ伝えてしまうと、自分がイメージしていたスタイルとは異なる仕上がりになってしまうことがあります。特にサマーカットは通常よりも短い状態を指すので、トリマーさんによって長めであったり短めであったり違いが出てしまいやすいです。飼い主さんとトリマーさんの間で仕上がりイメージを事前にすり合わせておくことが重要になります。
具体的に希望を伝えよう
被毛を短くカットする場合は、「バリカンは使わないで欲しい」「何ミリくらい残すようにカットしてほしい」など具体的にオーダーすることも大切です。そうすることで、短くなりすぎることを防ぐことができます。
アドバイスしてくれるトリマーさんを選ぼう
人にも、特に似合う髪型、あまりしっくりこない髪型があるように、犬にも顔立ちや毛質などによってしっくりこないカットスタイルもあります。愛犬の顔立ちや毛質から似合うカットスタイルを提案してくれるようなトリマーさんだと安心です。また。短くカットしすぎることのデメリットもきちんと説明してくれる人だとより信頼することができますよね。
チワワはトリミングが必要な犬種ではないけれど
ロングコートのチワワであっても、絶対にトリミングをしなければいけないわけではないですが、おしゃれを楽しんだり、清潔さを保つためにカットする飼い主さんも多いです。さまざまなカットスタイルがあるので、愛犬の皮膚の状態や体型・顔立ちに合ったスタイルを楽しみましょう。
大切な愛犬のカットを任せるうえでは信頼できるトリマーさんを見つけることも重要です。イメージを共有しあえたり、カットのメリット・デメリットを教えてくれたり、愛犬の状態に合わせた提案をしてくれる人にお願いするようにしましょう。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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