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トイプードルの妊娠の兆候は?見られる症状や気をつけるべきこと

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将来的には愛犬に子どもを生んでほしいと考えている飼い主さんにとって、犬が妊娠している際に見られる症状は、生理や交配、出産に関する知識とあわせて知っておかなければならない知識の1つです。犬は人と比べて妊娠してから出産までのスピードも早く、実は難産になることも珍しくありません。いざというときに慌てないよう、妊娠しているときに見られる症状や注意すべきことを知っておきましょう。

トイプードルの妊娠の兆候は?見られる症状や気をつけるべきこと
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目次

  1. トイプードルはいつから妊娠可能なの?
  2. トイプードルが妊娠した場合の兆候
  3. トイプードルが妊娠したら気を付けること
  4. 妊娠・出産に関する疑問をまとめました
  5. 愛犬に妊娠の兆候が見られたら

トイプードルはいつから妊娠可能なの?

トイプードル

女の子は発情期を過ぎてから妊娠できる身体となり、交配が可能になります。生後6~12ヶ月で初めての発情期を迎えることが多いですが、犬によってかなり差があります。生後9ヶ月と1日経っていない犬の交配は早期繫殖とみなされJKCより子犬の血統書が発行されないので注意してください。

また、1回目の発情期は身体が十分に成長していないことが多いので、2回目以降での交配が望ましいとされています。そのため、交配の適齢期は2~5歳です。

1歳はまだ身体が成長しきっていないことや遺伝性疾患の有無が分からず、6歳は身体機能の衰えが始まり、母犬の身体に大きな負担がかかるのでこの年齢での交配・出産は避けた方が良いです。動物愛護法の改正に伴い、女の子は一生涯に出産できる回数は6回まで、出産できる年齢は6歳以下になりました。

ちなみに男の子は、だいたい生後7~12ヶ月で性成熟し、繁殖行動ができる状態になります。

交配における注意点はこちらの記事で解説しています

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ヒート(発情期)については以下の記事をどうぞ

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トイプードルが妊娠した場合の兆候

トイプードル

犬には人間のような妊娠検査薬はないので、妊娠の有無を簡単に判別することができません。基本的には妊娠した際に見られる症状が出ているかどうかで判断します。妊娠初期は外見的な変化があまりなく、お腹が大きくなるまで妊娠に気づかないということもあります。

妊娠初期(1~3週)

妊娠初期に見られる症状としては以下が挙げられます。

  • 食欲減退
  • 味覚の変化

この頃は、人間の「つわり」のような症状が見られることがあります。食欲がなくなったり嘔吐してしまうことがありますが、個体差はあるものの、1週間ほどで収まるとされています。

また、味覚の変化によりいつも食べているドッグフードを食べなくなることも。そんな時は、普段とは違う味や香りのフードを用意してあげましょう。妊娠していてもいつもと変わらないという子もいます。

妊娠中期(4~6週)

妊娠中期に見られる症状は以下のようなものがあります。

  • お腹の膨らみ
  • 乳房の膨らみ
  • 体重の増加
  • 食欲増進

胎仔の成長に伴い、食欲が増し体重が増加します。妊娠初期に見られたつわりは落ち着き、安定期となります。お腹が膨らんでくるため妊娠していることにも気づきやすいです。 

妊娠後期(7~9週)

妊娠後期に見られる症状は以下の通りです。

  • お腹がさらに大きくなる
  • 乳腺がより張る
  • 営巣行動が見られる
  • 胎動が分かることも

妊娠後期はさらにお腹が大きくなり、胎動を感じることができることもあります。この頃には営巣行動が見られるようになることもあり、床を引っかいたり穴を掘ろうとするようなしぐさが見られますが、本能からくる自然な行動です。

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出産前に見られるサイン

出産間近の母犬に見られる兆候もあわせて知っておきましょう。

  • 体温が1~2℃下がる
  • 食事をしなくなる
  • 嘔吐する
  • 営巣行動が見られる
  • 陣痛が起こる

トイプードルが妊娠したら気を付けること

トイプードル

妊娠初期から後期にかけて注意しなければならないことをご紹介します。

妊娠初期

妊娠初期は、ビタミンやミネラルなどのさまざまな栄養素をバランスよく摂取できるような食事が望ましいです。ただし、つわりのような症状が見られる場合には、消化に良くお腹に優しいフードをあげるのが良いでしょう。食欲の減退により水分が不足しがちになります。水も意識的に与えるようにしてください。

また、妊娠初期は胚から胎仔が形づくられる期間のため、母犬のワクチン接種投薬ノミ・ダニの駆除剤などの使用は避ける必要があります。

妊娠中期

妊娠中期は食欲が増すことで、体重が増加しやすくなります。お腹の子どもの分まで栄養を摂らなければならず、カルシウムたんぱく質は特に積極的に摂取させたい栄養素です。そのため、栄養価が高く、高たんぱくで消化に優れた子犬用のフードや、妊娠中専用のフードを用意します。子犬用のフードは妊娠・授乳期の母犬と子犬の両方に必要な栄養がバランスよく含まれているのでおすすめです。

しかし、妊娠中に食べさせたいフードは高カロリーに作られています。妊娠中の肥満は胎仔の成長や難産のリスクを高めてしまうので、与えすぎないよう気をつける必要があります。適切な量が分からなければ獣医師に相談しましょう。

また、フードを妊娠中の犬用のものへ変更する際には、急に切り替えないように注意してください。いきなり新しいものに切り替えると嘔吐や下痢を引き起こしてしまう可能性があります。新しいフードを食べさせるときには、いつものフードに少しずつ新しいフードを混ぜていき、1週間~10日くらいを目途に切り替えていくのが目安です。

妊娠後期

引き続き多くのエネルギーが必要になりますが、お腹が大きくなることで胃が圧迫され、1度にたくさんのご飯を食べられなくなるので、数回に分けてあげるようにしましょう。1日に4~6回が目安です。

また、出産に向けて飼い主さんは愛犬が安心して出産できる環境を作らなければいけません。出産場所は出産予定日の2週間前には作り、その環境に慣れさせておきましょう。

身体の汚れが気になる場合は、無理のない範囲でブラッシングをしてあげたり、ぬるま湯で濡らしたタオルで優しく拭いてあげましょう。

運動面

妊娠中であっても適度な運動は心がけましょう。体力の維持や、難産防止に繋がります。しかし、妊娠初期は流産の恐れがあるので、交配から数週間は思いっきり走らせたり激しい運動は避けてください。

妊娠中期からは食事量が増えるので、そのままにしていると体重が大幅に増加してしまいます。先ほども述べましたが、妊娠中の肥満は出産時に身体へ負担がかかりやすくなってしまうので、愛犬の体調を見つつ無理のない範囲で運動の機会を確保しましょう。普段のお散歩程度であれば、続けられる子が多いです。

その他にも、生活環境でいえば、階段滑りやすい床は転倒などの危険があります。ジャンプも身体に負担がかかるので十分に注意してください。お腹が大きくなってきたら、階段や高さのあるソファへのジャンプなどをさせないために、サークルなどで立ち入れないようにするのも1つです。

健康面

出産が近づいてきたら体温を測りましょう。出産間近になると体温の低下がみられるようになり、24時間以内に分娩が始まるとされているので、毎日測ると出産のタイミングを予測することができます。出産予定日の数日前から毎日朝晩2回測るのが理想的です。ただし、まれではありますが体温が下がらない子もいるので注意してください。

体温の測り方はこちらの記事で解説しています

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環境面

妊娠中は神経質になる子も少なくありません。そのため、愛犬が落ち着ける静かな環境づくりが大切です。出産予定日が近づいてきたら、安心して出産できる場所を作ってあげましょう。

見られていることでストレスを感じてしまうこともあるので、普段愛犬が過ごしている部屋の一角に段ボールなどで産箱を作ってあげましょう。産箱は掃除しやすく、できるだけ中の様子が分かるようにします。産箱の大きさは母犬の身体の2~3倍が目安です。子犬が動いて外にでてしまわないよう、ある程度の高さを確保してください。

生まれたばかりの子犬は体温調節ができないので、タオルや新聞紙を敷いて保温できるようにしましょう。

トイプードルの出産については以下の記事で解説しています

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妊娠・出産に関する疑問をまとめました

トイプードル

ここでは、出産予定日や妊娠判定の時期などについて解説します。

交配~妊娠まで

犬は、交配して受精したあと着床するまで約3週間ほどかかると言われています。これは受精卵が細胞分裂を繰り返しながら子宮へ向かっていくためです。流産しやすい不安定な時期なので、交配後は激しい運動をさせるのは控えましょう。また、この時期につわりのような症状が見られることがあります。 

出産予定日は出産換算表を参考にすれば予想できる

犬は交配してから出産するまでの妊娠期間がだいたい63日前後とされており、約2か月です。これは犬種問わずで、35日目あたりに行う超音波検査で妊娠が確定と診断されてからおよそ1ヶ月で出産となります。

交配日が分かっている場合、JKC(ジャパンケネルクラブ)の出産日換算表により、おおよその出産予定日を知ることができます。

出産日換算表

犬は1度に複数匹出産しますが、お腹の子が多いと上記の妊娠期間は短くなり、少ないと長くなる傾向があるようです。また、胎仔の数が少ないことで子宮内で胎仔が成長しすぎてしまい、自然分娩だとうまく産道を通れず難産となる可能性も。その場合は帝王切開になることが多くなります。

妊娠判定できるのはいつ?

妊娠を判定するには動物病院での検査が最も正確です。妊娠約3週頃から、獣医師による腹部の触診で胎胞を確認することはできますが、触診で分かるのは1週間ほどの間で、それを逃すと触診では感知できなくなります。そのため、超音波(エコー)検査で妊娠を診断するのが一般的です。エコーでの診断は交配から30日後、レントゲンの診断は45日後に受けることができるとされています。それ以前だと妊娠が判定できない場合があります。

妊娠中期~後期であれば、お腹の膨らみや乳腺の張りが見られるので、妊娠していることが目に見えて分かるようになってくるものの、乳腺が張っていても偽妊娠(想像妊娠)の可能性もあるため、35日目頃にエコーで妊娠しているかどうかを確認してから、50日以降にレントゲンで骨格などの確認をした方がより正確な情報を得られるでしょう。

超音波(エコー)を用いて妊娠しているかどうかの確認ができるようになるのは交配後30~35日頃とされています。そのため、妊娠初期の段階ではまだ超音波検査をすることができません。しかし、妊娠20日以降から胎仔の確認ができると記載しているサイトもあるため、気になる方は獣医師へ相談してみてください。

胎仔数が分かるのはいつ?

妊娠約45日頃から腹部のレントゲン検査で胎仔の頭数や状態の確認ができます。この時期から胎仔の頭蓋骨や骨盤などの骨格がレントゲンに映るようになるのです。しかし、トイプードルは超小型犬なので、骨格が小さくて薄く、50日頃にならないとレントゲンに映らないことがあります。

妊娠30日以前にレントゲン検査を行うと奇形児や流産、死産になる可能性も示唆されているようです。

出産させないという判断も必要

愛犬が以下のような場合は出産を諦めましょう。

  • 体重が2㎏未満
  • 遺伝性疾患を抱えている

 身体が小さい犬はただでさえ難産のリスクが高いですが、体重が2㎏にも満たない場合、その子の身体にかかる出産における負担が大きくなります。妊娠したとしても流産してしまうことも珍しくありません。赤ちゃんが産道を通れず帝王切開となる場合、全身麻酔による手術になりますが、母犬にとっても生まれてくる赤ちゃんにとってもリスクがあります。

また、遺伝子疾患がある場合には、子犬にその疾患が受け継がれてしまう可能性があります。生まれてきた子犬の引き取り先があるのか、万が一里親が見つからなかった場合、子犬たちのお世話もできるのか、そこまで考えなければいけません。

妊娠中のお手入れはどうしたらいいの?

愛犬が妊娠した場合、普段と同じお手入れでいいのか気になりますよね。トイプードルの場合、日頃のブラッシングが大切ですが、いつ頃までブラッシングしていいのか、トリミングサロンに行けないときはどうしたらよいのかなど気になるところだと思います。

交配後、妊娠初期にあたる3週間くらいの間は、流産の危険性もあるため身体に負担のかかるシャンプーは避けましょう。基本的に妊娠中は神経質になっていることもあり、体力が戻って気持ちが落ち着いてからの方が良いので、妊娠を希望している場合、交配前にトリミングサロンでお手入れしてもらうのが望ましいです。

ただ、出産時に清潔に保てるよう陰部や尻尾、乳房まわりは安定期に入り、出産予定日の10日ほど前の時点ですっきりさせておくと良いかもしれません。ブラッシングは愛犬の体調を見ながらしてあげてください。

出産後は母犬の状態にもより個体差がありますが、湿らせたタオルで汚れが気になる箇所を拭き取ってあげるに留め、1ヶ月ほど経ってからサロンへ連れて行くのをおすすめします。

ちなみに、交配前にもシャンプーのタイミングがあります。愛犬の身体にノミやダニがついていないようにシャンプーはするべきですが、前日は避けましょう。というのも、男の子は女の子のフェロモンを感知して反応しますが、前日にシャンプーしてしまうと匂いが薄くなってしまう可能性があるからです。

愛犬に妊娠の兆候が見られたら

寝ているトイプードル

妊娠・出産は人にとっても犬にとっても大変なことです。愛犬の子どもが見たいという選択をしたのであれば、しっかりと体制を整えサポートしてあげましょう。また、子犬が生まれた後のことも交配させる前にしっかりと考えておいてください。

犬は安産と言われていますが、トイプードルはその身体の小ささから難産になることも珍しくありません。犬の出産に慣れているというわけでない場合は、特に獣医師と連携を密にとって、何があってもすぐに対応できるようにしましょう。

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choco

この記事のライター

choco

シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!

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