【京都市】ペットと一緒に落ち着いて避難するために|もしもの時に備えてルールを確認しておこう
いつ自分に降りかかるか分からない大規模災害。災害時には落ち着いて対応する力が必要ですが、いざというときの対策は万全ですか?
今回は、京都府京都市の避難所情報を中心に、ペットに関する災害対策をまとめました。もしもの時のために用意しておくべきおすすめのアイテムもご紹介しますので、チェックしてみてくださいね。
避難所にペットと一緒に避難できる?
京都市では2009年に策定した「京都市動物愛護行動計画」に基づき、動物愛護に取り組んでいます。ペット同行避難の知識や理解を深めるための啓発運動を行っているため、災害時には避難所へペットが同行できる場合が多いようです。
京都市でペットと同行できる避難所は430カ所
京都市の指定避難所は、全部で430カ所。災害が起こったとき、避難所にペットが同行可能かどうかは、各避難所の判断にゆだねられているようです。京都市の主な避難所を10カ所ご紹介しますので、実際に避難する前にペット受け入れ体制を確認してくださいね。
ペット同行できる主な避難所 | 住所 |
紫明小学校 | 北区小山東大野町55 |
室町小学校 | 上京区室町通上立売上ル室町頭町261 |
錦林小学校 | 左京区岡崎入江町1-1 |
京都市武道センター | 左京区聖護院円頓美町46-2 |
御所南小学校 | 中京区柳馬場通夷川上ル五町目242 |
元今熊野小学校 | 東山区今熊野南日吉町27-3 |
山階小学校 | 山科区西野大手先町21 |
洛央小学校 | 下京区仏光寺通東洞院東入仏光寺西町345-1 |
嵯峨美術大学・嵯峨美術短期大学 | 右京区嵯峨五島町1 |
妙福寺 | 伏見区柿木浜町423 |
ペットのサポート体制は?
避難所へペットを連れて行くときに気をつけておきたいことのひとつが、避難所のサポート体制。避難時の救護や同行避難の防災訓練など、避難所におけるペットへの取り組みについてまとめました。
防災訓練ではペットの同行訓練を実施している?
京都市は2016年ごろから重点的にペットの防災対策に取り組んでいます。市内の各地区では、防災訓練時にペットの受け入れ訓練を催したうえ、特別ブースを設けて啓発を促すなど、ペット受け入れ体制の整った避難所を増やす活動を、積極的に行っているのです。
ペットの避難ガイドラインはある?
京都市では、ペットの避難ガイドラインとして環境省の発行する「人とペットの災害対策ガイドライン」を活用しています。同行避難の必要性や避難所での飼い主の役割など、ペットと災害を乗り越えるための心得が記載されているため、1度確認しておくとよいでしょう。
一緒に避難できる動物に制限はある?
京都市では、災害時に避難所で受け入れるペットの範囲は明記されていません。基本的なルールは、避難所ごとに定めることになっているため、災害が起こる前の事前確認が必要と言えるでしょう。
災害備蓄品としてフードの用意はある?
京都市に災害が起こり、避難所が開設された場合には協定先の組合がフードなどの保有物資を優先的に提供するという取り決めを行っています。しかし、各避難所にいつ頃提供されるか、どれくらい届くかは、実際に災害が起こらないと分かりません。また、避難所ごとにペットに関するルールを決める制度となっているため、提供がないという想定も必要です。災害時に備えて、自分のペットの食料はきちんと用意しておきましょう。
避難所でペットはどのように管理される?
京都市で避難所へペットが同行避難した場合は、ペット専用の受け入れスペースで飼育することとなっています。人の避難場所として学校の体育館などが使用されている場合は、屋外の離れた場所にある屋根付き駐輪場などで管理することが一般的なようです。
避難所でペットがケガや病気をしたら?
京都市では災害発生時に備えて、京都市獣医師会と協定を結んでいます。飼い主とともに避難所を訪れたペットに対する応急手当などを行う取り決めがあるため、同行避難したときも安心ですね。
避難所にペットと避難する際のルール
避難所にペットを連れて行くときには、ルールに従う必要があります。避難することを想定して、参考にしてくださいね。
- 基本的なしつけをしておく
- マイクロチップを装着している
- ほかの被災者へ配慮する
ルール【1】基本的なしつけをしておく
京都市の避難所へペットが同行するときに、基本的なしつけができているかは重要なポイント。合図をしたらトイレができる、呼び戻しができるなど、避難所でも迷惑にならないようきちんとマナーを身につけておきましょう。
ルール【2】マイクロチップを装着している
ルールとして明記されてはいませんが、京都市ではペットにマイクロチップを付けることを推奨しています。災害に遭い、避難所に向かうときや避難所内で飼い主とペットが離ればなれになったとしても、マイクロチップがあると見つけられる可能性が高いという理由からです。京都市と京都市獣医師会が協力し、マイクロチップ施術に対する助成制度も設けられています。
ルール【3】ほかの被災者へ配慮する
京都市の避難所ではペットと離れた場所で暮らすことが基本となっています。あらかじめケージに慣れさせる、飼い主以外の人が近づいても騒がないようしつけるなど、日ごろから災害時に備えた訓練を行うとよいでしょう。
万が一に備えて用意しておきたい防災グッズ
災害時に備えて、ペット用の防災グッズもしっかりと備えておきたいですよね。おすすめのアイテムをピックアップしたので、備えるのを忘れていた!という方はもちろん、備蓄品に不安があるという方もチェックにてみてくださいね。
移動をサポート!リュック型キャリーバッグ
ペットが同行避難するときに、のんびり歩いている時間はないでしょう。避難所までの道のりが、瓦礫などで埋まっている場合はペットを背負って移動する必要があるかもしれません。普段から、機能に優れたリュック型のキャリーバッグを備えておくと安心ですね。
- 商品名:ペット用リュック型キャリーケース
災害時の必須アイテム!携帯用トイレ
災害時でもペットの排泄物処理は飼い主の大切な仕事。災害時に備えて携帯できるトイレを揃えておきましょう。撥水加工のほどこされた生地を使っているトイレなら、掃除もしやすくおすすめです。
- 商品名:ペットの携帯用トイレ
封を切ったフードの保存がしやすい多機能スクープ
避難所で飼い主が用意したペットフードをあげるときに活躍する多機能スクープ。1さじが約90gとなっており、ペットに合った量を簡単に判断できます。また、クリップが付いているため、開封済みのフード袋を留めて一緒に保管しておくことが可能です。
- 商品名:犬 測定スクープ
濡れても乾きやすい吸水速乾性に優れたタオル
ペットとともに同行避難する途中で、雨などに濡れてしまった場合、避難所に着いたら体を拭いてあげたいですよね。吸水性のあるタオルなら、人もペットもすばやく拭いて、安全な場所で待機できます。速乾性があれば、携帯時にも便利です。
- 商品名:超吸水ペット用タオル 防災用
お風呂として使える折り畳み式タライ
避難所に滞在するペットに対して、においや不潔さが気になるという声も少なからず存在します。避難所生活が長期に渡る場合には、飼い主がペットを清潔にする必要があるでしょう。お風呂に入れてあげたいと思った時には、折り畳み式のタライが重宝します。小さく収納できるため、ひとつ持っておくとよいですね。
- 商品名:折りたたみたらい
住んでいる地域の避難所情報を頭に入れておこう
ペットと楽しい時間を過ごしているときに、大きな災害に見舞われたらどうしますか?京都市のように避難所ごとにペットに関する取り決めを行う場合は、地域の防災訓練などに参加することが災害時の備えに必要となります。災害時にペットが頼れるのは飼い主。普段から避難所の位置や情報をしっかりと確認しておくことが、ペットと飼い主の安心につながるでしょう。
参考文献
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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