愛犬の老化について考えよう | 後ろ足がフラフラする時の歩行補助アイテムとは
中型犬〜大型犬を育てている方であれば、愛犬が年を重ねていくにつれ、「後ろ足がフラフラして転ぶ」という場面に出くわす可能性があります。いまは若くて元気な犬であっても、人間同様に年を重ねる中で足腰が弱り、補助が必要になったり、病気によって歩行が難しくなったりするケースがあります。もし愛犬の足がフラフラするようになったら、なるべく愛犬に負担がかからない方法で歩行を補助してあげたいですよね。今回は、愛犬が大好きな散歩や外出をサポートできるアイテムを紹介します。
目次
犬の後ろ足がフラフラしている…なぜ?
ケガをしたわけでもないのに、急に愛犬の後ろ足に力が入らなくなってフラフラしていたら心配になりますよね。若いのに突然足に力が入らなくなってしまったら病気を疑った方が良いかもしれません。 足がフラフラしてしまう原因と対処方法を知っておきましょう。
フラフラしてしまう原因
犬も年をとると筋肉が落ちて若い頃のように力が入らなくなることがあります。立ち上がるのがやっとだったり、排泄の際に中腰になると転んでしまうなどの様子が見られます。また、まだ若いのに後ろ足がフラフラしてしまう原因としては以下の病気が疑われます。
- 水頭症
- 外耳炎
- 椎間板ヘルニア
- 腫瘍
- 糖尿病
- 重症筋無力症
立てなくなる前に他に症状が無かったかどうかも思い出して動物病院で伝えるようにしましょう。 また、事故やケガによる骨髄損傷の後遺症として後ろ足に力が入らなくなることもあります。
犬の歩行補助に役立つ方法について
犬の歩行補助方法には、大きく3つのパターンがあり、犬用靴・歩行補助ハーネス・犬用車いすの使用が挙げられます。
犬用の靴
まだまだ自力で歩けるけど、後ろ足を引きずってしまうような場合には犬用靴の着用も検討してみましょう。犬の靴を着用することで、足を使うことが意識できるようになったり、後ろ足を引きずってしまうことで怪我をしてしまうことも防ぐことが可能です。ただし、靴の耐久性には限界がありますので、こすれ具合はよくチェックしてあげるようにしましょう。
犬用歩行補助ハーネス
支えてあげれば立てる犬や、フラフラするけど歩ける犬は、無理のない範囲で歩かせてあげることで筋力の維持にも繋がります。しかし、フラフラなまま歩かせるのは危険なので注意してください。後ろ足をかばおうとして他の部分に負担がかかってしまったり、転んだ拍子にケガをしてしまう可能性があるので、ハーネスを使って歩行補助をおこないましょう。
犬用車いす
車いすは後ろ足が完全に麻痺して動かすことが出来ない犬や、後ろ足が無い犬が主に使用します。犬用車いすはオーダーメイドで作られることも多く、既製品はあまり多くは販売していません。動物病院やメーカーさん等で愛犬の詳細なサイズを伝えることで作製していくことが可能です。
また、犬用靴と歩行補助ハーネス、犬用靴と犬用車いすの併用することも可能ですので、愛犬の状態に合わせて最適な組み合わせを選んであげましょう。
犬の歩行補助ハーネスの選び方について
歩行補助のハーネスにはいくつかの種類があるので、愛犬の状態やよく使うシーンによって選ぶと良いでしょう。 また、使う頻度が多ければ多いほど、着脱のしやすさも重要になってきます。
補助のレベルや状態に合わせて選ぶ
少しだけフラフラするのか、支えが無いと立っていることが出来ないのか、愛犬の補助レベルはどの程度でしょうか。 排泄時にしゃがむとフラっとしてしまう場合は、お尻を支えるタイプがおすすめです。支えていないと倒れてしまうほどであれば、胴体全体を包んで支えるタイプだと飼い主さんも支えやすくなります。
体格や体重に合わせて選ぶ
歩行補助ハーネスには胴体をすっぽり覆うウェアタイプのものや、お腹まわりを支えるタイプ、お尻のみを支えるタイプなどがあります。
中型犬〜細身の大型犬であればお尻を支えるタイプでも使い勝手は良いのですが、体重の重い大型犬〜超大型犬になるとお尻のみを支えるタイプでは飼い主さんにも負担がかかってしまいます。
愛犬の体格や体重に合わせたハーネスを選ぶことも、お互いがストレスなく使用出来るポイントになります。
よく使うシーンに合わせて選ぶ
愛犬を歩行補助するシーンも考慮して選びましょう。お散歩だけの使用であれば、排泄がしやすい作りになっているタイプがおすすめです。室内での使用であれば、持ち手が短く胴体全体を支えるタイプが使いやすいでしょう。 持ち手の長さが調節可能で肩にかけて持ち上げられるタイプは、階段の移動があるお家で役立ちます。
犬の歩行補助におすすめなハーネスをご紹介!
犬の歩行補助に使用するハーネスの選び方はご説明しましたが、実際にどんなタイプのハーネスがあるのか知っておきたいですよね。
愛犬が必要としている補助レベルや体格に合わせて選べるおすすめのハーネスを3つご紹介します。今回は、主に歩行補助でハーネスが必要となる中型犬〜大型犬が使いやすいハーネスを選んでみました。
歩行補助ハーネス With LaLaWalkSTEP
お尻のみをベルトで支えるタイプのハーネスです。足を通すだけで簡単に装着が出来るので大型犬に使いやすい設計になっています。立ち上がりや段差、散歩の補助が必要な犬に向いています。持ち手のベルトは長さ調節が可能なので、室内でも屋外でも使いやすいのが嬉しいですね。
歩行補助ハーネス Loobani
下半身(お腹)を支えるタイプの補助ハーネスです。犬のお腹に当たる部分はフワフワでクッション性がある作りになっているので、お腹を包み込むような優しい肌触りです。
飼い主さんの持ち手にもクッションカバーが付いており、愛犬の体重による負担が少ないのも嬉しいポイントです。
オス・メス兼用3WAY ケアハーネス
胴体をまるごと支えるタイプのハーネスは、足に力がはいりづらく自力で立つことや歩くことが難しい犬に向いています。お腹全体を大きな布で支えるので、不可が一点に集中することなく犬にも負担が少ないタイプです。 まるで洋服のようなので、お散歩から帰ってきたらそのまま横になっても違和感なく過ごすことが出来ます。
番外編|足の引きずりによる怪我をサポートする犬用靴
足先部分が強化されているペタンの犬用靴です。底材に使用している軽いゴムが足先部分を覆い、つま先の生地を二重縫製にすることで、従来の商品よりも足先部分が強化されており、足を引きずるコにも対応しているアイテムです。厚くて丈夫な靴底がアスファルトや道に潜む危険から愛犬の足を守ってくれます。
歩行補助アイテムは愛犬の状態に合わせて選ぼう!
愛犬の歩行に不安が出てきた時、歩行補助アイテムの選び方は重要です。後ろ足にだけ力が入らない場合はお尻だけを支えるタイプのハーネスでも問題ありませんが、前足にも力が入らない場合は胴体全体を支えるタイプを選びましょう。補助レベルや体型に合わないハーネスを使用していると、愛犬の体に余計な負担がかかるだけでなく、飼い主さんにも負担がかかってしまいます。歩行補助ハーネスを上手に使い、お互いがストレス無く生活出来る工夫をしてみましょう。
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この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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