マルチーズとポメラニアンのミックス犬「マルポメ」の魅力に迫る|人気の理由は見た目だけじゃない!
人気のミックス犬と言えばマルプーやポメチワ、チワックスなどを思い浮かべる方が多いかもしれません。トイプードルやチワワと同じく、マルチーズはさまざまな犬種とのミックス犬が多いですが、その中でポメラニアンとのミックスである「マルポメ」をご存知でしょうか?マルチーズとポメラニアンの可愛さを受け継ぎ、ぬいぐるみのような見た目で注目のミックス犬です。今回はマルポメの特徴や平均価格などをまとめてご紹介します。
マルチーズとポメラニアンについて
マルチーズとポメラニアンのミックス犬は「マルポメ」、もしくは「ポメマル」と呼ばれることが多いです。はじめに両親犬であるマルチーズとポメラニアンの体重やコートタイプなどの基本情報を見ていきましょう。
ポメラニアンの原産国はドイツで、ドイツ北東部~ポーランド北西部に広がるポメラニア地方が犬種名の由来となっています。
祖先はサモエドやジャーマンスピッツだと考えられており、当時のポメラニアンは中型犬ほどの大きさがありました。そのため、小型化が進められ現在のサイズ感になった今でも、「先祖返り」と呼ばれる中型犬ほどの大きさに成長する現象が起こることも珍しくありません。大きなポメラニアンは「デカポメ」と呼ばれることもあり、SNSで注目を浴びることもしばしば。
笑っているような表情に見える「ポメスマイル」は祖先であるサモエドの「サモエドスマイル」と同様、癒し効果抜群で、ポメラニアンという犬種が人気である理由の1つになっていると言えるでしょう。
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「マルポメ」の特徴が知りたい!
人気が高まりつつあるマルポメにはどんな特徴があるのでしょうか?見た目や性格、さらには価格帯まで調べてみました。
見た目
インターネット上に掲載されているマルポメの子犬を見てみると、どちらかというと、マルチーズ寄りの顔つきの子が多いかもしれません。両親犬の愛らしさを受け継ぎ、大きな瞳の子が多い印象です。
耳はマルチーズの垂れ耳、ポメラニアンの立ち耳どちらの可能性もあります。ただし、成長するにつれて立ち耳から垂れ耳になる子もいるようです。
※ミックス犬は成長すると顔つきや毛色が変わることは珍しくないので、あくまでも子犬時点での見解になります。
サイズ
ポメラニアンはふわふわの被毛を持つため少し大きく見えますが、マルチーズとポメラニアンはほとんど同じくらいの大きさのため、マルポメも両親犬とあまり変わらないサイズ感であると言えます。しかし、先述した通りポメラニアンは先祖返りが起こるケースもあるので、予想よりも大きく育つ可能性も0ではありません。どのくらいのサイズになるかはお楽しみではありますが、ブリーダーさんから迎える際には両親犬の大きさを見せてもらったり、体重を教えてもらうと、成長後の大きさの参考になるでしょう。
被毛
マルチーズはシングルコート、ポメラニアンはダブルコートなので、どちらの特徴を受け継ぐかによってマルポメのコートタイプは変わってきます。
マルチーズ寄りの被毛であった場合は、抜け毛は少ないものの、絡まりやすいので丁寧にブラッシングしてあげなければいけません。また、被毛が伸び続けるという特徴があるので定期的にトリミングサロンに行く必要があるでしょう。
ポメラニアン寄りの被毛であれば、カットは絶対に必要というわけではありません。ただし、ダブルコートになるので換毛期があり、抜け毛が多くなる時期が1年に2回やってきます。また、毛玉ができやすいので毎日のブラッシングで死毛を取り除くことが大切です。
マルチーズは淡いベージュが混ざったような子や少し黄色みがかった子も存在するものの、基本的にはホワイトの子のみです。一方で、ポメラニアンはホワイトの他に、ブラック、ブラウン、オレンジ、グレー、クリーム、クリーム・セーブル、オレンジ・セーブル、ブラック・アンド・タン、パーティカラーの全10色がJKCに認められており、これら以外にもレッドやチョコレート、ブルー、ビーバー(イザベラ)、ウルフセーブルなど非公認も合わせると実に20種類以上のカラーが存在すると言われています。そのため、マルポメがどんな色になるかは親犬となるポメラニアンのカラーが大きく関わってくると言えそうですね。
ただし、ブリーダーサイトやペットショップにいる子犬を検索できるサイトでマルポメを見てみると、クリームやホワイト系の子が多く見受けられました。(2024/4/12現在)
ポメラニアンの毛色について詳しくは記事をチェック!
性格
マルチーズは愛情深く飼い主さんに従順な性格をしています。ポメラニアンは好奇心旺盛で活発、そしてフレンドリーな性格です。そのため、両親犬のポジティブな性格を受け継げば、甘えん坊で活発な性格をしている傾向があると言えるでしょう。
しかし、マルチーズは気の強さから、ポメラニアンは番犬として活躍すると言われるほどの警戒心の強さから吠えやすいです。そのため、ネガティブな部分を強く受け継いでしまうと吠え癖がついてしまう恐れがあります。子犬の頃にしっかり社会化を行い、新しい刺激に対しても動じない子に育ててあげましょう。
また、どちらも飼い主さんが大好きな犬種なので、構いすぎると分離不安を起こします。適度に離れる時間を作り、ある程度自立した関係性を築くことが大切です。
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寿命
マルチーズとポメラニアンの平均寿命は同じくらいなので、マルポメも12~16年前後だと予想されますが、飼育環境や個体差などによって必ずしも同様だとは言い切れません。
ミックス犬は純血種よりも長生きするという説もあるものの、上記の理由からこちらも一概には言えないため、日頃から栄養バランスのとれた食事を与え、毎日適度に運動をし、定期的に健康診断を受診して愛犬の健康管理に努めることが大切です。
価格
2024/4/12現在、マルポメの価格は約13~51万円と幅がありましたが、だいたい20~30万円台の子が多い印象です。しかし中には70万円、80万円近い子も。一方で、55,000~77,000円という10万円以下の価格がつけられている子たちもいました。1番低価格の子は11,000円となっており、生体価格のみとはいえちょっと切ない気持ちになってしまいますね。
マルポメの魅力はこんなところ
マルポメは愛くるしい見た目以外にも人気の理由があります。1つずつ見ていきましょう。
天真爛漫で素直!
マルチーズもポメラニアンもフレンドリーで遊ぶことが大好きです。飼い主さんに対しては特に甘えん坊のため、犬を迎えたらいっぱい遊びたい!たくさん可愛がりたい!という人にぴったりの性格をしているところが魅力の1つと言えます。ぬいぐるみのように可愛いマルポメに「構って!」とおねだりされたら、仕事や家事の途中でも思わず一緒に遊んでしまいそうですね。
また、忠誠心が高く素直なので、犬をはじめて飼うという方でも比較的しつけやすいと言われています。甘やかさずにしっかりとしつけをし、信頼関係を築くことができれば、良きパートナーになってくれること間違いなし。小さなお子さんや高齢の方がいる家庭でも迎えやすいところもマルポメの魅力です。
飼いやすいサイズ感
平均より大きくなる可能性はあるものの、基本的には2㎏前後というサイズ感です。そのため、限られたスペースの住環境でも飼いやすく、必要な運動量もそこまで多くないため、お迎えするハードルが比較的低いところも人気の理由の1つだと言えます。
カットスタイルが楽しめる
マルチーズもポメラニアンも長毛種なので、マルポメも被毛の量が豊富な子が多いです。そのため、テディベアカットやエレガントカット、パピーカット、トップノットなどさまざまなカットスタイルが楽しめます。カットで印象がガラリと変わるので、イメージチェンジできるところも魅力的です。ただし、あまりに短いカットやバリカンで刈り込むようなカットは皮膚や被毛にダメージを与え、毛質が変わってしまったり、うまく毛が生えてこなくなる可能性もあるので注意してくださいね。
マルポメは人気急上昇中のミックス犬!
マルポメは小柄でぬいぐるみのように愛らしい見た目はもちろん、性格やしつけ、飼いやすさの面でも注目されており、人気が高まっているミックス犬です。
ただしミックス犬は両親犬のどちらの要素をより強く受け継ぐかによってルックスだけでなく性格や被毛、サイズ感などの特徴も大きく変わります。また、子犬のころの見た目が成長に伴い変化することも珍しくありません。
マルポメは飼いやすいと言われていますが、それはちゃんとしつけてこそです。愛らしさから甘やかしてしまいそうになりますが、両親犬の特性をよく把握し、吠え癖や噛み癖がつかないようトレーニングしてくださいね。そうすればきっと良いパートナーになってくれるはずですよ。
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この記事のライター
choco
シェルティとの生活に憧れる社会人です。みなさんの愛犬との暮らしがより豊かになるような情報を発信できたら、と思っています!
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