今や公園やドッグランなど、街を歩けば必ずと言っていいほど見かけるフレンチブルドッグですが、性格や特徴などを含めどのようなワンちゃんなのでしょうか。フレンチブルドッグを飼っている方でも、どのようなワンちゃんなのかしっかり理解している方は少ないのではないでしょうか。ここでは、フレンチブルドッグの性格や特徴について簡単にご説明します。これからフレンチブルドッグを迎える方はもちろん、既に飼っている方も是非参考にしてみてください。

フレンチブルドッグの一番の特徴と言えば、まずは「低い鼻」なのではないでしょうか。べちゃっとつぶれた鼻は「短頭種」と呼ばれ、フレンチブルドッグ最大の特徴です。フレンチブルドッグに決めた理由が、「鼻が低くて可愛いから」と答える人も多いはずです。鼻以外にも、フレンチブルドッグはコウモリのような形をした耳や、しわがよった四角い頭など、顔だけでも愛らしい特長を持っています。

また、身体全体は筋肉質でがっしりしており、短い手足が特徴的です。この、何にも代えがたい姿がフレンチブルドッグが人気の理由の一つであると分かりますよね。サイズ感で言うと、だいたいオスだと27～35㎝ほどで体重は9～14㎏と言われています。メスの場合だと24～32㎝ほどで体重が8～13㎏ほどです。ワンちゃんによって成長の差はありますが、中型犬の平均的な体格をしています。 

次に、フレンチブルドッグの内面について解説していきます。フレンチブルドッグは基本的に外向的で好奇心旺盛と言われています。

また、よく走り回る遊び好きの犬種であるため、ドッグランではワンちゃんたちの中でも中心になって遊ぶ姿を見ることができます。人懐っこい性格も持ち合わせているため、ワンちゃんだけでなく人間にまで親しく懐くことがあります。よく、街中でフレンチブルドッグを散歩させていると、通りすがりの人に近付いたりしている様子を見たことがある人も多いのではないでしょうか。

更に、フレンチブルドッグは甘えん坊な一面もあるため、自由奔放に遊んでいるかと思いきや、急に飼い主のそばから離れなくなるといった気分屋な一面も見せてくれます。

フレンチブルドッグの見た目で解説した通り、フレンチブルドッグは「短頭種」と呼ばれる犬種に分類されます。短頭種は、名前の通り頭が短く鼻が低い特徴をしていますが、何よりも他の犬種と比べてもいびきをかきやすいと言われています。

フレンチブルドッグがいびきをかきながら寝ている姿を見たことがある人も多いのではないでしょうか。いびきの原因は、実は短頭種という犬種に分類されるからなのです。フレンチブルドッグのいびきに関する記事もあるので、是非併せて読んでみてください。 

フレンチブルドッグのいびきに関する記事はこちら

フレンチブルドッグの平均寿命はどのくらいなのでしょうか。ワンちゃんの平均寿命は13～14歳と言われていますが、それと同じくらいでフレンチブルドッグの寿命もだいたい13歳ほどとされています。

寿命はあくまでも平均で、ワンちゃんの生まれ持った体質や健康状態、生活習慣によって変わってくるため、長生きするよう最低限の健康的な食事と運動量は確保してあげましょう。

フレンチブルドッグの寿命に関する記事はこちらをチェック

ここまで、フレンチブルドッグがどういう犬種なのかをご説明しましたが、本項では実際に、フレンチブルドッグがかかりやすいと言われている病気についてご紹介していきます。愛犬が病気にかかってしまうと、ただでさえ犬は人間と比べて寿命が短いので心配になりますよね。今現在、フレンチブルドッグを飼っている方も、これからフレンチブルドッグを迎える方も、病気に関してはかなり重要な問題となってくるため、是非参考にしてみてください。

フレンチブルドッグがかかりやすい病気の一つ目に、アレルギー性皮膚炎があります。主な原因として、食べ物やハウスダスト、ノミ・ダニ、花粉などが挙げられます。症状は皮膚が赤く爛れたり、痒みを伴ったりします。

薬の処方で症状がおさまることがほとんどですが、酷い場合だと入院が必要になるケースも無くはないため、十分に気を付けなければなりません。今フレンチブルドッグを飼っている方は、愛犬がアレルギー皮膚炎にならないよう注意が必要です。

次に、フレンチブルドッグがかかりやすい病気二つ目をご紹介します。フレンチブルドッグは「短頭種」と呼ばれる犬種に分類されると解説しましたが、短頭種特有の病気にかかってしまうこともあります。それを短頭種気道症候群と呼びますが、主に気道が短い故に呼吸のしづらさが原因で引き起こすことがあります。

また、短頭種気道症候群は暑さや肥満が症状を悪化させる場合があるため、飼い主側もその点においては注意しなければなりません。 

三つ目は、外耳炎です。外耳炎は、ワンちゃんの中でも特に耳が垂れているワンちゃんに多いと言われています。主な原因としては、皮脂腺の大きさにあります。フレンチブルドッグは皮脂腺が大きく、他の犬種と比較しても皮脂が出やすいため、それが原因で外耳炎になってしまいます。

耳の中がベトベトしたり、耳垢が溜まってたりすると外耳炎の可能性が高いため、その場合は早めにかかりつけの獣医さんに診てもらいましょう。

熱中症も、フレンチブルドッグがかかりやすいと言われている病気の一つです。冒頭でも解説した通り、フレンチブルドッグは短頭種という犬種に分類され、主な特徴として呼吸がしにくい体質をしています。犬は体温の調整を呼吸で行いますが、フレンチブルドッグは呼吸自体がうまくできないため、夏の暑い時期にうまく体温調整ができず、熱中症になってしまうことがあります。

症状としては、よだれが垂れて止まらなくなったり、ぐったりして動かない、呼吸が荒く速いなどが挙げられます。熱中症は比較的なりやすい上に酷い場合だと死に至るケースもあるため、十分に気を付けなければなりません。

フレンチブルドッグは、胃腸炎にも気を付けなければなりません。フレンチブルドッグは、さまざまな犬種の中でも食欲旺盛と言われています。そのため、散歩の途中などに拾い食いなどをしてしまうと、胃腸炎を起こしてしまうことがあります。

また、日常のストレスが原因で胃腸炎になるケースもあるため、飼い犬にストレスがかかっていないかも併せて気を付けてあげましょう。

更に、誤飲も胃腸炎を引き起こすことがあります。特にフレンチブルドッグは顎の力が強いため、噛み砕いたものを誤って飲み込んでしまうことがあります。誤飲は最悪の場合、手術をしなければならなかったり、喉に詰まらせてしまうこともあるため、飼い主の注意が必要です。

最後に、結膜炎についてご紹介します。フレンチブルドッグは、短頭種で出目の特徴を持っています。眼球が前に出ている骨格をしているため、そうでない犬種と比べて目を傷付けやすい傾向があります。

ゴミやホコリなどが目に入ってしまい、そこから炎症を起こしてしまうと、結膜炎になってしまいます。飼っているワンちゃんの目が充血していたり、痒そうにしている場合は、結膜炎の可能性が高いため、一度病院に連れて行ってあげましょう

いかがでしたでしょうか。本記事では、フレンチブルドッグの特徴を踏まえた上で、フレンチブルドッグがかかりやすい病気についてご紹介しました。比較的ワンちゃんは人間と比べても病気になりやすいと言われていますが、かかりやすい病気は犬種によってさまざまです。

生まれ持った体質や健康状態も多少関係しますが、後天的に防ぐことができることもあるので、飼い犬が長生きできるよう我々飼い主側も気を付けてあげましょう。

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