犬の毛質タイプ「ワイヤーヘアー」について知る。特徴やお手入れ方法、犬種例など
犬の毛質は犬種や個体によって様々で、スムースタイプやカーリータイプ、ワイヤーヘアーなど聞き慣れない用語で溢れていますが、それぞれの毛質の特徴に合わせたお手入れが必要になります。ここでは、ワイヤーヘアーの毛質の特徴や主な犬種、最適なお手入れ方法についてご紹介します。
犬のワイヤーヘアーとは?どんな毛質?
犬のワイヤーヘアー(wire-haired type)は「ブロークンへアー」「コースヘアード」とも呼ばれます。まずはワイヤーヘアーの毛質の特徴についてご紹介します。
抜け毛は少なめ
ワイヤーヘアーは一般的に抜け毛が少ないため、犬アレルギーの方が好んで飼うことも多くあります。
ごわごわした粗い毛質
ワイヤーヘアーは針金状の粗い毛質のことを指します。ごわごわとした手触りです。
ワイヤーヘアーの犬のケアは剛毛にしたいかどうかで違う
ワイヤーヘアーの毛質を持つ犬のお手入れ方法についてご紹介します。ドッグショーに出る場合など、剛毛にしたい場合にはトリマーさんによる特殊なケア方法もあります。
剛毛にしないなら自宅ケアで
一般家庭での飼育など、剛毛にこだわらない場合にはブラッシング or プラッキングをします。柔らかいアンダーコートがあるので、お手入れを怠るともつれや毛玉ができてしまいます。犬種や飼い主さんの好みによっては、バリカンやハサミでカットしたり、指先でつまんで絡んでいるところを取る方もいらっしゃいます。
剛毛にするならトリミングで
ドッグショーに出る犬など、ワイヤーヘアー本来の毛質にする場合には「プラッキング」という毛を抜くお手入れ方法を用います。プラッキングの作業には専用のトリミングナイフが必要で、知識と技術がなければお手入れ出来ないので、初めての方はトリミングサロンにお任せしましょう。
ワイヤーヘアーの犬種5例
ワイヤーヘアーの毛質タイプを持つ犬の中から、主な5犬種についてご紹介します。
ミニチュア・ダックスフンド
日本で不動の人気を誇るミニチュア・ダックスフンドは、巣穴の中にいるアナグマの狩猟に用いるために手足が短く改良された犬種です。スムースヘアー、ワイヤーヘアー、ロングヘアーの3つの毛質があります。ワイヤーヘアーは、3つの毛質の中では1番トリミングが必要になる毛質ですね。ワイヤーヘアーのダックスフンドはちょっぴり頑固で、テリアの気性の激しさが現れる場合もあると言われています。
ワイヤー・フォックス・テリア
ワイヤー・フォックス・テリアは、その名のとおりキツネ狩りのために改良されたテリアです。被毛は針金のように硬く、毛色は白い体に黒・茶のマーキングが一般的です。典型的なテリア気質の持ち主です。
ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリア
「ウエスティー」の愛称で親しまれているウエスト・ハイランド・ホワイトテリアの被毛は剛毛のダブルコートで、頭から尾まで白一色です。愛らしい小型犬ではありますが身体はテリアらしく筋肉質で、運動が好きです。わがままで警戒心が強いところがありますが、活発で陽気な性格です。
エアデール・テリア
テリアの中では最も大きく、キング・オブ・テリアと呼ばれているエアデール・テリアは、イギリスのヨークシャー地方にあるエアデール(エア渓谷)の川でカワウソなどの猟に用いるために交配された犬種です。とても賢く忠実で、学習意欲も旺盛であるため、警察犬や軍用犬としても活躍しています。
ダッチ・シェパード
ダッチ・シェパードは、国際畜犬連盟(FCI)やアメリカンケネルクラブ(JKC)で公認されている犬種で、ブリンドルの被毛が特徴的です。ラフへア(コースヘアード)、ショートヘアード、ロングヘアードの3種類があります。
毛質タイプに合ったお手入れ方法を勉強しよう
犬の被毛を健康的に維持するには、毛質などの特徴について理解し、被毛に合った正しいお手入れをする必要があります。これから新しく犬を迎え入れることを検討するようであれば、犬種の性格や特性と合わせて、被毛の特徴について調べておくと良いかもしれませんね。
この記事のライター
nao
「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。