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犬連れの電車ルールとは?事前準備や各鉄道会社の乗車条件と乗車料金

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楽しいお出かけの時間も、大切な愛犬と一緒に過ごせたら嬉しいですよね。しかし、車がないからと愛犬との遠出を諦めている飼い主さんも少なくありません。実は、鉄道会社のルールを守れば愛犬と一緒に電車に乗れます。犬専用のキャリーケースに慣れて準備をしっかりとすれば、電車でのお出かけも難しくありません。この記事では、愛犬と一緒に電車に乗るための準備や乗車ルール、料金について紹介します。

犬連れの電車ルールとは?事前準備や各鉄道会社の乗車条件と乗車料金

目次

  1. 犬連れで電車に乗るときの事前準備
  2. 犬連れで電車に乗るときのルールやマナー
  3. 乗車当日に準備すること
  4. 主な鉄道会社の犬同伴乗車の条件と犬の乗車料金
  5. まとめ

犬連れで電車に乗るときの事前準備

窓から顔を出す犬

犬にとって電車に乗ることはストレスを感じることです。

また、電車には犬が苦手な人も乗っているので、周りの人にも十分に配慮する必要があります。

犬も人間もできるだけ負担がないように、鉄道会社のルールと準備できることを紹介します。

キャリーやクレートに慣らしておく

準備の基本は、キャリーバッグやクレートに慣れさせておくことです。

まずは、近所への移動にキャリーバッグやクレートを使用してみましょう。

鉄道会社によってキャリーやクレートのルールが定められているので、規定に合ったものを用意するのが大切です。

電車の中で感じるストレスを減らすためにも、通気性や体を動かせる大きさのものが適しています。 

短距離で電車に乗る練習をしておく

愛犬がキャリーバッグやクレートでの移動に慣れてきたら、電車に慣れる準備をします。

電車に慣れるためには、愛犬の負担を解消しつつ、「電車に乗るとごほうびがもらえる」と教えるのがおすすめです。

まずは、電車に乗って隣の駅で降りてください。

電車から降りたら、散歩をさせたり、おやつを与えたりして、ご褒美をあげてくださいね。

車内でおとなしくできていたとしても、最初は短時間で練習をやめましょう。

利用する鉄道会社のルールや乗車料金を調べておく

犬を電車に乗せるためのルールは鉄道会社によって異なります。

目的地までに利用する鉄道会社が複数あれば、それぞれの会社のルールを確認しましょう。

キャリーバッグやクレートのサイズだけでなく、重さや料金にも注意が必要です。

移動当日に飼い主が慌ててしまうと犬に負担がかかるので、愛犬のためにも事前準備をしっかりと行いましょう。

犬連れで電車に乗るときのルールやマナー

お座りして見上げる犬

電車は不特定多数の人が利用する公共交通機関です。そのため、一緒に乗車する他のお客さんの迷惑にならないようにしましょう。犬を電車に乗せる際の基本的なルールについてお伝えします。 

キャリーバッグ、クレートなどのケースに入れる

原則として、犬を電車に乗せる場合、全身をケースに入れる必要があります。

クレートやキャリーに入れておけば、愛犬が興奮して急に飛び出してしまったり、ホームから転落したりするのを防いでくれるので安心です。

重さはケースと合わせて10kg以内に抑える

ほとんどの鉄道会社のルールでは、犬の乗車可能な重さはケースを含めて10kgです。そのため、大型犬の乗車は難しいといえます。犬の体重が10kg前後の場合は、事前にケースに入れて重さを確認しておくとよいでしょう。

犬が興奮しないようにしつける

犬にとって電車での移動は大きなストレスです。突然の音や揺れに興奮してしまうかもしれません。そうしたトラブルを避けるためにも、事前に電車に慣れるトレーニングを行うようにしましょう。 

犬の顔や体をケースから出さない

愛犬をケースの中に入れておくことをかわいそうに感じるかもしれません。

空気を吸わせてあげようと顔を出したくなる気持ちはわかりますが、電車内で犬の顔や体を出すことは乗車ルールで禁止されている場合がほとんどです。

電車内には犬アレルギーの人や犬が苦手な人がいることを忘れずに、犬をケースから出さないようにしましょう。 

トイレを済ませておく

犬は排泄ができないと落ち着きがなくなります。車内での不安を減らすためにも、トイレは乗車前に済ませておきましょう。

電車に乗る時間が長い場合は、トイレシートを敷いたり、マナーパンツをはかせたりしておくと安心です。 

座席にケースを置かない

座席が空いていても愛犬の入ったケースを座席に置くことは控えましょう。

キャリーバッグやクレートは飼い主の膝の上に置くか、足元に置きます。

ただし、足元は冷暖房の調整を行う場所です。冷暖房の温度によっては犬が体調を崩してしまうことがあるので注意しましょう。 

人の少ない場所に乗る

電車に乗車している人のなかには動物が苦手な人もいます。そのため、できるだけ人が少ない場所に乗りましょう。また、人が多い場所は愛犬にとってもストレスです。できるだけラッシュの時間帯は避け、乗客にも犬にも負担がかからないように配慮しましょう。 

犬の負担を考え様子をよく観察する

電車の中にはさまざまな刺激があります。愛犬の様子を丁寧に観察し、少しでも負担を感じているようなら、無理をせずに降車するのも一つの方法です。愛犬との移動は時間に余裕を持ち、ストレスと負担のかけすぎを防ぐためにも細かい観察を忘れずに行いましょう。

乗車当日に準備すること

寂しそうな犬

犬にとって電車に乗ることは大変なことです。事前に準備をしても、当日の体調や車内の様子でうまくいかないこともあるでしょう。できるだけ愛犬の負担を減らすためにも、乗車当日に気をつけた方がよいことを紹介します。 

犬が安心できるグッズを用意する

愛犬のストレスを少しでも和らげるために、愛犬が安心できるグッズを用意しましょう。キャリーバッグやクレートの中にお気に入りのぬいぐるみや、飼い主のにおいのついたタオルを入れておくのもおすすめです。 

乗車直前の食事は避ける

愛犬を電車に乗せる直前の食事は避けましょう。乗車前に食事をしてしまうと、電車の揺れに酔いやすくなってしまいます。2時間前までに食事を済ませておくのが理想です。

愛犬が乗り物に酔いやすいことがわかっている場合は、事前に獣医師に相談して酔い止めを処方してもらう方法もあります。 

乗車前に排泄を済ませる

電車内での排泄を防ぐために、乗車前にトイレを済ませておく必要があります。

駅まで散歩をさせながら排泄するのもよいでしょう。排泄に不安がある場合は、ケース内にトイレシートを敷いておきます。

愛犬が嫌がらなければ、マナーパンツを履かせると安心です 

混雑している電車は避ける

混雑している電車は、犬の負担を考えて避けましょう。

乗車中に犬の様子が落ち着かなくなった場合に、できるだけ早く降車できるよう急行電車も控えておくと安心です。

主な鉄道会社の犬同伴乗車の条件と犬の乗車料金

抱っこされている犬

犬との乗車ルールは鉄道会社によって異なります。とはいっても、各社の条件を満たせば、手回り品切符を購入して乗車できる場合がほとんどです。

犬を入れるケースのサイズや料金に違いがあるので、事前の確認は必ず行いましょう。 

主要路線の規定は以下の通りです。

エリア 

鉄道会社 

犬の乗車料金 

サイズ 

手続き方法 

注意点 

全国

 JR全社 

 290円 

縦・横・高さの合計120cm程度

10kg以内(犬とケースの合計)

乗車の前に駅の改札窓口で

ケースを見せた上、

普通手回り品切符を購入 

・動物専用ケースに入れること

・ペット用バギーは寸法を

超えるためNG

・駅や車内ではケースから出さない

・車内の網棚には置かない

・混雑時は断られる可能性あり

東京 

東京メトロ 

無料 

縦・横・高さの合計が120cm以内

10kg以内(犬とケースの合計)

他のお客様に危害を及ぼし、

または迷惑をかける恐れが

ないと認められるものに限る 

 都営地下鉄 

無料 

縦・横・高さの合計が250cm以内

重さ30kg以内(犬とケースの合計)

-

他のお客様の迷惑とならない

よう完全なケースに入れる 

 りんかい線 

 290円 

長さ70cm以内

(縦・横・高さの合計90cm程度)

10kg以内(犬とケースの合計)

乗車の際に、駅改札係員

より切符を購入 

-

 東急電鉄 

 無料 

 縦・横・高さの合計が

120cm以内10kg以内

(犬とケースの合計) 

-

頭や足など一部が外に出るような

ケースはNG

他のお客様に危害および迷惑を

かける恐れがないもの

小田急電鉄 

無料 

長さ70cm以内

(縦・横・高さの合計120cm程度)

10kg以内(犬とケースの合計)

-

-

京王電鉄

無料

縦・横・高さの合計が120cm

以内10kg以内(犬とケースの合計) 

-

犬の全身が入る専用

ケースに入れる 

 京成電鉄 

無料 

長さ70cm以内

(縦・横・高さの合計90cm程度)

10kg以内(犬とケースの合計)

-

他のお客様に危害やご迷惑がかかる

恐れがないよう、容器から頭や手足

が出ないケースに入れる 

 東武鉄道 

無料 

縦・横・高さの合計120cm以内

10kg以内(犬とケースの合計)

-

他のお客様に危害やご迷惑が

かかる恐れがないよう、

容器から頭や手足が出ない

ケースに入れる 

 西武鉄道 

無料 

縦・横・高さの合計120cm以内

10kg以内(犬とケースの合計)

-

他のお客様に危害または迷惑を

かけることのないように注意する 

 名古屋 

名古屋鉄道 

 290円 

長さ70cm以内

(縦・横・高さの合計90cm程度)

10kg以内(犬とケースの合計)

駅の改札口で犬を見せた上、

普通手回り品切符を購入 

他のお客様に危害および迷惑を

かけるおそれのないもの 

 大阪 

 大阪市営地下鉄 

無料

小型犬までが乗車可能 

-

持ち運びに適当なふたが

出来るケースに入れた上で、

布で覆う 

 近畿日本鉄道 

ケース1個につき290円 

縦・横・高さの合計が120cm以内

10kg以内(犬とケースの合計)

-

他のお客様に危害および迷惑を

かけるおそれのないもの 

 南海電鉄 

ケース1個につき290円 

縦・横・高さの合計が120cm以内

10kg以内(犬とケースの合計)

乗車前に発券機で切符を購入 

-

(2022年1月現在の情報をもとに作成) 

まとめ

ペットと一緒のお出かけは心配が尽きません。

愛犬と一緒に電車に乗って、目的地までケースの中でおとなしくできるか、鉄道会社のルールを守れるかなどが気になって、お出かけを諦めてしまうこともあるでしょう。

しかし、犬は賢い動物なので、乗車の練習をすれば電車に乗れる可能性があります。

愛犬に負担をかけすぎないためにも事前にしっかりと準備をして、お出かけを楽しめるとよいですね。

toto

この記事のライター

toto

子どものころからダックスと暮らしてきました。犬と生活していた経験を活かし、しつけ方のポイントやこんなときどうすればいいの?という疑問について分かりやすくお伝えします。

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