犬のむくみは体調不良かも。疑われる病気と解消法を解説
人間だけでなく、犬も体や顔がむくむことがあるということを知っていますか?犬のむくみは体調不良のサインである場合が多いため、気付いたらすぐに対処することが肝心です。この記事では、犬にむくみが生じたときに疑われる病気と解消方法について解説していきます。
犬のむくみの見分け方は?
犬も人間と同様に、病気などをはじめとした何らかの原因により体液が皮下組織に溜まり、慢性的なむくみが生じることがあります。
犬は被毛で覆われており、特に被毛の密度が高い犬種においては、むくみが分かりづらいですが、むくみが生じているかどうかは四肢、および目や口の周囲を触ってみることで判断できます。これらの部分はむくみが現れやすい箇所で、むくんでいると触ったときにブニブニとしたような軟らかい感触があります。
犬のむくみは2種類|全身性と局所性
犬のむくみは全身に生じる「全身性のむくみ」と、体の一部に起こる「局所性のむくみ」とがあります。人間の場合のむくみは、一晩寝たら元の状態に戻ったということがよくありますが、犬のむくみにおいては病気が原因である場合が多いので、軽視せずに早めに病院の診察を受けるようにしましょう。
全身性のむくみにより疑われる病気は?
犬の全身性のむくみが現れたときに考えられる病気としては、以下などがあります。
- 心臓の病気:心筋症、犬糸状虫症、先天性心疾患など
- 肝臓の病気:肝臓腫瘍、肝炎など
- 腎臓の病気:糸球体腎炎(しきゅうたいじんえん)、腎盂腎炎(じんうじんえん)など
- 消化器の病気:リンパ管拡張症など
- アレルギー:ワクチン接種や食べ物による急性アレルギー
むくみに伴って他の症状が現れる場合も
先述した病気によりむくみが生じているときは、他の症状が現れる場合もあります。体重の減少や動くと疲れやすい、元気がない、咳がでる、呼吸の異常、腹水などを併発している場合は心臓の病気が疑われます。
また、肝臓、腎臓、消化器の病気の場合は、下痢や嘔吐、体重の減少などの症状も伴うことがあります。 このような状態のときは、早急に動物病院へ連れて行きましょう。
局所性のむくみ
体の一部に起こる局所性のむくみは、打撲や打ち身、やけど、フレグモーネ、肥大性骨症、感染症などにより生じます。
打撲や打ち身、やけどによるむくみは痛みや赤みと伴いますが、フレグモーネ、肥大性骨症、感染症によるむくみにおいては、触ると冷たく痛みを伴いません。 なお、むくんでいる箇所を指で押したときに、くぼんだままで弾力がない場合は、胸水症や腹水症が考えられます。
むくみを解消する方法は?
マッサージをして血行を促進すれば、体内の老廃物が排出しやすくなるため、むくみ解消になります。ただし病気によるむくみの場合もありますので、必ず獣医師に相談してから実施するようにしましょう。場合によってはマッサージどころではなく、早急な処置が必要なこともあります。くれぐれも自己流でマッサージをしないように注意してください。
いつもと様子が違うと思ったらすぐ病院へ!
犬にむくみが生じている場合は、何らかの病気であることが多いので、気づいた時点ですぐに診察を受けるようにしましょう。「むくみ程度なら少し様子を見よう」と軽視し対応が遅くなると、症状が重症化することがあるため注意してください。むくみ解消にはマッサージも1つの方法ですが、必ず獣医師に相談してから適切に行うようにしましょう。
愛犬がいつまでも健康でいられるよう、日ごろから愛犬の様子をしっかりと観察するように心がけ、何か異変が起きたときに、すぐに気づいてあげられるようにしましょう。
この記事のライター
komugi
都内で愛犬のビーグルと暮らしています。コロナ期間中に肥満体型になってしまった愛犬のために食事や運動について勉強をはじめました。面白い発見や愛犬家の皆様に役立つ情報があればどんどん発信していきます!
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