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犬はルイボスティーを飲んでも大丈夫?豊富な栄養素と与える際の注意点

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美容や健康にいいと言われ、ノンカフェインであるルイボスティーは、犬が飲んでも大丈夫なお茶のひとつです。とはいえ、栄養豊富で健康にいいからといって、むやみに与えるのはよくありません。今回は、ルイボスティーに含まれる栄養素をはじめ、犬に与える際の注意点と簡単に作れるルイボスティーを使った犬用レシピをご紹介します。

犬はルイボスティーを飲んでも大丈夫?豊富な栄養素と与える際の注意点
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目次

  1. 犬はルイボスティーを飲んでも大丈夫!含まれる栄養素は?
  2. ルイボスティーを飲ませることで期待できる効果
  3. 犬にルイボスティーを飲ませる際に注意すること
  4. 愛犬におすすめのルイボスティーを使ったレシピ
  5. 犬にルイボスティーを与える際は飲ませすぎに気をつけて

犬はルイボスティーを飲んでも大丈夫!含まれる栄養素は?

ルイボスティー

注意点を踏まえれば、犬はルイボスティーを飲んでも大丈夫です。犬はカフェインが含まれているお茶を飲んでしまうと中毒症状を引き起こしてしまいますが、ルイボスティーはカフェインが含まれていないので、飲ませても問題ありません。まずはじめにルイボスティーに含まれている栄養素について見ていきましょう。

ルイボスティーの栄養素・成分

ルイボスティーは、南アフリカ原産のマメ科の針葉樹「ルイボス」を乾燥させたお茶です。原産地では「魅惑の健康茶」とも呼ばれており、健康効果が期待されています。

栄養素・成分【1】フラボノイド

ルイボスティーには、フラボノイドが豊富に含まれています。フラボノイドは強い抗酸化力がある成分で、100gあたり約29mg以上含まれています。ルイボスの抗酸化力は、緑黄色野菜の数倍〜数十倍といわれており、アレルギーによる皮膚炎の緩和に役立つとされています。

栄養素・成分【2】ナトリウム

ルイボスティーには亜鉛や鉄、カリウムなどをはじめとした、さまざまなミネラルが含まれています。そのなかでも含有量が多いのがナトリウムです。

ナトリウムは、細胞内外の浸透圧を一定に保つ働きがあります。また、筋肉の収縮や神経の情報伝達、栄養の吸収・輸送にも関与しています。(※1)

栄養素・成分【3】カルシウム・リン

 ルイボスティーには、ミネラル成分であるカルシウムとリンも含まれていますが、注目すべきはその割合です。犬の場合、カルシウムとリンの適切な割合は、カルシウム1.1〜1.4:リン1です。ルイボスティーに含まれるカルシウムとリンの割合は1:1なので、犬にとって理想的な割合といえます。

カルシウムは骨や歯の形成に欠かせない重要な成分です。(※2)また、リンはカルシウムとともに骨格を強化する役割を担っているほか、エネルギーの代謝にも関与しています。(※3)

ルイボスティーを飲ませることで期待できる効果

ルイボスティー
forleaves Unsplash

人間では美容や健康に良いと言われるルイボスティーですが、犬にとってはどんな効果が期待できるのでしょうか?

アレルギーの軽減や皮膚状態の改善

ルイボスティーには「スーパーオキシドジムターゼ(SOD)」と呼ばれる酵素と似た作用を持つ成分(SOD様酵素)が含まれています。これらの成分には抗酸化作用があり、アレルギー症状の緩和や、新陳代謝の促進によるアトピーや皮膚炎の改善が期待されることがあります。ただし、これらの効果については、現時点で犬に関する科学的なデータは十分に確立されていないようです。

整腸作用

ルイボスティーに豊富に含まれるポリフェノールは、腸内の悪玉菌を減少させ、腸内環境を整える働きがあると言われています。これにより、犬の腸内環境の改善が期待できる可能性がありますが、必ずしも全ての犬に効果があるわけではありません。与える際にはかかりつけ医に相談しましょう。

犬にルイボスティーを飲ませる際に注意すること

寝ている犬
sergiomm Unsplash

ルイボスティーには、犬にとってメリットとなる栄養素・成分が豊富に含まれているものの、飲ませる際に注意すべきことがあります。

注意点【1】常飲させない

水の代わりに常飲させないようにしましょう。主食である総合栄養食を食べているうえで、さらにルイボスティーをたくさん与えてしまうと、一部の栄養素の過剰摂取になり病気を誘発してしまう可能性があるからです。また、下痢や軟便になってしまうことも考えられます。

普段の水分補給は新鮮な水を基本とし、少量を与える程度にとどめましょう。

注意点【2】結石になりやすい体質の場合は与える量に注意する

愛犬が結石になりやすい体質の場合は、与える量に注意が必要です。ルイボスティーには、結石の原因になるマグネシウムやカルシウムが含まれているので、飲みすぎると結石のリスクが高まってしまいます。

犬にとってルイボスティーは絶対に必要な飲み物ではないので、過去に結石ができてしまったコなどには与えない、もしくはごく少量にするようにしましょう。

注意点【3】与える量に気を付けて

さまざまな健康効果が期待できるルイボスティーですが、たくさん飲ませるものではありません。人間が飲むときの2~3倍程度に薄めるようにし、常温程度に冷ましたものを少量から与えるようにしましょう。

愛犬におすすめのルイボスティーを使ったレシピ

ルイボスティー

「愛犬のごはんやおやつを手作りしてみたい!」という飼い主さんもいるのではないでしょうか。そんな飼い主さんのために、ここではルイボスティーを使ったおすすめレシピをご紹介します。身近な食材で簡単に作れるので、ぜひ参考にしてみてください。

レシピ【1】水分補給に役立つルイボスティーゼリー

つるんとした食感のルイボスティーゼリーは、夏場の水分補給に役立ちます。熱中症対策として作ってあげてはいかがでしょうか。

<材料>

  • 水:200ml
  • 煮出したルイボスティー:100ml
  • 粉ゼラチン:5g

<作り方>

  1. 粉ゼラチンに水を入れて溶かす
  2. 煮出したルイボスティーを1に加えて混ぜ合わせる
  3. 容器に2を注いで、冷蔵庫で冷やし固めれば完成

レシピ【2】食欲が落ちているときにおすすめ!レバー入りルイボスティーの冷やし茶漬け

犬は夏になると暑さで食欲が低下しがちです。そんなときにおすすめなのが、さらっと食べられるルイボスティーの冷やし茶漬けです。ビタミンAや鉄、タンパク質が豊富なレバー入りで、犬の健康維持をサポートしてくれます。

<材料>

  • ルイボスティー(冷めているもの):50cc
  • 炊いた白米:10g
  • 加熱したレバー:4g
  • ごま:適量
  • 海苔:適量

※体重2kgの犬の1食分です。愛犬の体の大きさに応じて量を調整してください 

<作り方>

  1. 加熱したレバーを薄くスライスする
  2. 器に炊いたごはんを入れ、その上に1を乗せる
  3. 2にルイボスティーを入れ、ごまと海苔をトッピングすれば完成

犬にルイボスティーを与える際は飲ませすぎに気をつけて

ルイボスティー

ルイボスティーには、活性酸素による脂肪の酸化を抑える抗酸化作用があるほか、ミネラルも豊富に含まれています。しかし、常飲させてしまうと健康を損なう可能性があるので、与えすぎに注意しましょう。

今回ご紹介したルイボスティーを使った犬用レシピは、手間がかからずに作れるのでぜひトライしてみてくださいね。

<参考文献>

(※1)ロイヤルカナンジャポン合同会社 犬と猫の栄養成分辞典「ナトリウム」

(※2)厚生労働省 e-ヘルスネット「カルシウム」

(※3)ロイヤルカナンジャポン合同会社 犬と猫の栄養成分辞典「リン」

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この記事のライター

nao

「愛犬の気持ちを理解したい」「寄り添ったコミュニケーションを取りたい」という思いからドッグライターとして犬に関する知識を学び、発信しています。愛犬の笑顔を守るために、そして同じ思いを抱く飼い主さんのために、有益な情報を発信していけたらと思っています。

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